CRASEED Rehablog ニューロリハビリテーションとリハビリ医療の真髄に迫るDr. Domenのブログ

ニューロリハビリテーションの臨床応用を実践するリハビリ科専門医・道免和久の日記【CRASEED Rehablog】

リハビリ日数制限、緩和へ(本日のNHKニュース、朝日新聞、共同通信、時事通信)

2007-03-12 21:15:13 | リハビリ
リハビリ日数制限、緩和へ 厚労省が不備認め、検討開始

昨年4月の制度改正の不備を認め、日数制限の対象外となる疾患の範囲を広げるなど、見直しの検討に入った。


http://www.asahi.com/life/update/0312/001.html

http://www.jiji.com/jc/c?g=soc&k=2007031200829

http://www.sakigake.jp/p/news/science.jsp?nid=2007031201000603(共同通信より)

かなり不備のある調査でしたが、それでも制度そのものの不備が明らかになったようです。

しかし、問題はどのように『緩和』されるかです。さらに混乱を招くような緩和にすぎないのであれば、やはり日数制限の撤廃しかないと思います。

『疾患別に日数を制限する』という制度は、疾患にかかわらず障害を治療し、QOLの改善をめざす、というリハビリ医療の本質を知らない素人が作ったとしか思えない矛盾した制度だからです。

後世に残る芸術

2007-03-12 00:45:15 | 音楽
クラシック音楽は大好きですが、オタクと呼ばれるほど詳しくないので、一愛好家の感想と思って下さい。

かつて巨匠と呼ばれたカールべームという指揮者がいました。私も中学時代に当時のNHKFMのライブ中継を「エアチェック」(ナツカシイ!)で録音し、ベト7(ベートーベン交響曲第7番)の演奏に酔いしれたものです。カラヤンと並んで、日本では特に大人気の指揮者だったようです。

最近、あちこちのホームページで、カールべームが最も早く忘れ去られている指揮者の一人であることを知りました。そういえば、CDも何枚も持っていますが、あまり聴く気にならなかったので、世間の評価もそうなのかな、と思いました。今、もっているベームのCDで聴く機会があるのはブルックナーの4番ロマンティック、くらいです。あとのは何だか・・・。

これもどこかのブログに書いてあったことですが、アーノンクールという指揮者は、ウィーンフィル(ウィーン響だったか?)のチェロ奏者だったときに、「こんなひどい指揮者の下で演奏するくらいなら、自分が振った方がまし!」と思って、指揮者になったとか。その指揮者がカールべームだったそうです。

確かに晩年のべームの指揮は、何が何だかわからず、コンサートマスターが大きく動いて何とか崩壊を防いでいたように記憶しています。危なっかしい指揮者のために、かえってオケが集中して熱演になる、というパターンですね。

カラヤンの演奏は今でも大好きなものが多いですが、ビデオはひどいです。新しいもの好きだったからこの媒体に飛びついたようですが、映像芸術としても駄作ではないでしょうか?(特にベト6田園はめまいがします。)カラヤンは録音だけが残ると私は思います。

そんなこんなで淘汰されて、ほんの一握りの芸術が価値を認められて、後世に残るのでしょう。マーラーやブルックナーのように、生前は、それぞれ指揮者やオルガニストでのみ有名で、曲については酷評されていた作曲家もいます。生前に不遇であっても真実を追求する姿勢は、普遍的に人々の心を打ちますが、そこまでのエネルギーを注ぎ込むことができないのが凡人の悲しいところですね。

マーラーは「やがて私の時代が来る」と予言した通り、今はコンサートの定番となっています。大学オケ(慶應ワグネル)時代に、私自身はステマネをやっていて舞台には乗りませんでしたが、マーラーの5番や2番を演奏したのが日本のアマチュア初演だったようです。部内では「大曲主義反対!」などという批判がありました。つい昨日のことのように覚えているあの演奏が、すでに時代の評価を受けるようになってきたのかと感慨深く思います。

先んじて一歩を踏み出すことは批判を伴いますが、あっという間に時間は経ってしまいますから、一つのことを追求する中で、クロノスではなくカイロスとしての「とき」を生かさなければならないのでしょうね。

久々に音楽の話題を書きました。このブログの本来のテーマの一つです。