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「原チャリ」も滅びゆく日本のガラパゴスか、規制強化で存続難しく

2017-08-08 | 社会

 

首都圏の台所、築地市場そばに店を構える堂故商店は乾物や冷凍魚介類を取り扱い、創業以来約30年にわたって銀座などの飲食店に送り届けてきた。

それに欠かせないのが排気量50cc以下の原付1種バイクだ。

商店を経営する堂故博之さん(63)によると、店で使っているのはホンダの業務用3輪スクーター「ジャイロUP」。

取り回しやすいサイズながら後部の大型荷台に30キロまでの荷物を積むことが可能で、

大きさ的にちょうどいいし良くできている。狭いところでも止めやすくて仕事には欠かせない

と話す。

配達で横浜あたりまで行くことがある一方、目と鼻の先の市場との往復で狭い路地も走り回るなど大活躍しているという。

しかし、こうした光景は近い将来見られなくなるのかもしれない。

ほぼ日本だけで普及する車両区分で「原チャリ」の愛称で親しまれてきた原付1種が世界的な排ガス規制強化の中で存続が難しくなり、主力メーカーが生産を打ち切る可能性が高まっているためだ。


ユーロ5の衝撃

業界国内首位と2位で長年ライバル関係にあったホンダとヤマハ発動機は昨年10月に提携検討を発表し、ヤマハ発は原付1種の自社開発と生産をやめ、ホンダからOEM(相手先ブランド生産)供給を受ける方向となった。

ヤマハ発の柳弘之社長は6月のインタビューで、提携は排ガス規制のさらなる厳格化を見越した決断とした上で、開発コストの高騰などで規格そのものが存続できなくなる可能性について

「そういうことになるかもしれない」

と述べた。

国内二輪車の排出ガスについては、欧州規制基準「ユーロ4」に準じた規制が昨年から順次適用されている。

ユーロ4では一酸化炭素や窒素酸化物などの規制値が従来の半分前後に抑えられる。

9月からはそれが継続モデルに関しても適用されることになり、メーカーは対応を迫られている。

ホンダは8月に「モンキー」の生産を終了するほか、同社ウェブサイトでは「トゥデイ」など3モデルについて生産終了としている。

安部典明二輪事業本部長は、現在の価格で新規制に対応することは「現実的でなくなった」という。

これまで規制に何とか対応してきたものの、

「技術的には限界にきていてお客さんが満足できるものにならなくなってきている」

と決断の背景を明かした。

環境省は20年から欧州の次期規制「ユーロ5」と同じ目標値を導入する方針を決めた。

全ての規制物質で排出量規制が強化されるだけでなく、排気量などで3つのクラスに分けて設定していた規制値が全ての二輪車で一律となるため、原付1種など排気量の小さいバイクは大きな影響を受けることになる。

欧州連合(EU)の16年の調査によると、一連の規制強化により今後20年間でバイクの排ガスを半減できるようになる反面、1台当たりのコストは111ユーロ(約1万4000円)上昇するとしている。

ヤマハ発の柳社長は、ユーロ5の導入で二輪メーカーにとって

「もう一段ハードルが高くなる」

とし、全クラスのバイクで開発コストの上昇など大きな影響が出てくると述べた。

二輪車の排ガス規制に関しては欧州基準が世界標準になっているとし、「これは新たな戦いですから、やらざるを得ない」と話した。


ホンダ、スズキも

ホンダも排ガス規制強化による製造コスト上昇で排気量の小さいバイクほど生き残りにくくなるとみている。

こうした中で進めているのが電動化に向けた対応だ。

3月には郵便配達用バイクの電動化に向け日本郵便と実証実験を始めることで合意した。

ホンダの青山真二取締役は

今ガソリン車でやっていることが電動車に置き換わっていく

として、環境対応の観点で今後電動化に向かうことは

間違いない」と述べた。

スズキの鈴木修会長は5月の決算会見で、アジアでも小型バイクの主流が「150ccに移っているという傾向が出ている」とした上で、日本でも

100ccとか50ccとかいうのはなくなっていくのではないか。

125とか150が小さい車の限界になるのではないか

と述べた。

二輪車の排出ガス規制は国内で1998年に初めて導入された。

それ以降段階的に強化され、メーカー側はその都度、技術開発を進めて対応してきた。

環境省水・大気環境局環境管理技術室の笠井淳志室長補佐は排ガス規制の強化にあたってはメーカー側の意見も聞いており、原付1種を含めてユーロ5でも技術的には対応可能という前提で導入が進められたという。

車種によって投資回収の見通しは異なり、どの車種を生産停止にするか継続するかはメーカー側の判断になると述べた。

 

市場は17分の1に

ホンダは終戦後まもない47年に自転車用補助エンジンとして50ccの「A型」の生産を開始。

58年には「スーパーカブ」の初代モデル「C100」を投入した。

高出力・高燃費に加えて片足だけでギアチェンジができる使い勝手の良さで配達用バイクとしても活用され、ヒット商品となった。

原付1種の人気がピークだった82年の年間国内出荷台数は278万4578台で二輪全体の約85%を占めた。

その後、販売は減少傾向を続け、昨年の市場規模は16万2130台と17分の1程度に縮小している。

スクーター専門誌「スクーターデイズ」の岩崎雅考編集長はヘルメット着用の義務化や駐車違反の取り締まり厳格化などで利便性が損なわれていく中、電動アシスト自転車など代替製品が普及したことなど原付1種の衰退には複数の要因がからみあっていると指摘する。

メーカーにとって原付1種は

「ガラパゴス化した上、販売台数がここまで落ちると開発費がかけられない。

かけたとしてもどこで回収するかというと車両の金額に跳ね返すしかなく、そうなると価格とのバランスが取れない」

という。

将来的になくなる方向にあるのではとした上で、重いバイクを扱えない高齢者や販売や整備で生計をたてているバイク店の経営など社会に及ぼす影響は大きいとの見方を示した。

 

125ccか電動か

ヤマハ発の柳社長は、原付1種のあとに置き換わるのは海外でも広く使われている125ccか電動バイクのどちらかになるのではないかとの見通しを示した。

電動でも出力は125ccと同水準まで高め、航続距離ももっと伸ばす必要があるなど克服すべき課題は多いとした。

築地で働く堂故さんのバイクは50ccながら「2ストローク」と呼ばれ高い出力が得られるタイプ。

創業当初はスーパーカブに乗っていたが途中で切り替えた。

規制強化の中で今では生産されていないが、たくさんの荷物を積むにはこの程度の出力が必要という。

余分に購入した1台を使わず保有しているほど気に入っている。

今度は原付1種そのものがなくなろうとしていることについて、

「知らなかった。本当なんですか」

と驚きを隠さない。

「125 ccは仕事で使うには大きいし値段も高くなってしまう。電動は距離が不安だし充電も面倒」

と50ccの良さを力説。

大事な仕事の道具を奪いかねない業界の動きには

「ちょっと無謀じゃないか」

と注文をつけながら、

「世の中変わったんだなあと思う」

と話した。

ブルームバーグ 2017年7月31日

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原チャリがなくなるかもしれません。

2020年から導入される排ガス規制強化基準「ユーロ5」により、原付バイクの規格そのものがガラパゴス化しているため、なくなる可能性があるようです。

販売台数はピーク時の17分の1に落ち込み、50ccや100ccのバイクは採算が取れず、なくなっていくと予測されています。

当然、スクーターもなくなっていくということでしょうか。

町の景色も変わりそうです。

業界首位と2位のホンダとヤマハ発動機のうち、ヤマハは原付1種の自社開発と生産をやめています。

ホンダは今月「モンキー」の生産を終了し、「トゥデイ」など3モデルの生産も終了します。

ガラケー、いわゆるガラパゴス携帯と同様、50ccバイクもガラパゴス化したようです。

スーパーカブもスクーターもなくなっていくのでしょうか。

ガラパゴス化した後は、大抵衰退し、なくなっていく方向となり、この傾向は持続します。

ただ原チャリの規格が、日本独特の規格だったとは知りませんでした。

この規格そのものが時代遅れとなり、なくなっていく方向にあるようです。

原チャリが時代遅れとなっていくに比例して、中国発のシェア・サイクル大手が日本に進出してきています。

シェア自転車ですが、日本に根付くかどうか見ものです。

中国を席巻するハイテク「シェア自転車」~仕組みで意識を変える試み

レンタル自転車とは違い、出発点と終点が固定されておらず、「どこでも乗れて、路上で乗り捨て自由」のシェア自転車です。

固定の駐輪ステーションから自転車を借り出し、使用後にどこかのステーションに返却するタイプの「自動管理型レンタル自転車」は、東京をはじめ世界各地に存在する。

中国でも多数の都市で数年前から運用されている。

これはこれで便利ではあるが、この仕組みの弱点は、出発点と終点は固定されているため、結局はどこかのステーションに行かざるを得ず、往復に一定の時間と労力がかかる点だ。

しかし中国で今回登場した「シェア自転車 (共享単車、中国の「単車」は自転車の意味)」には固定の置き場がない。

いわば街中の路上に自転車がバラまかれていて、それを勝手に拾って、勝手に乗り捨てる、というイメージだ。

まさに社会で共有された自転車で、運営主体が所有している自転車を「時間貸し」するのとは発想自体が根底から異なる。

自転車を借りた後、借りた場所まで戻り、返却するようなシステムではなく、目的地についたらその場所の路上に置いておき、鍵をかけると自動的に返却したことになるシステムです。

シェア自転車そのものにGPSが組み込まれており、使用中か空き状態かが分かるようになっており、利用者はスマホにアプリを入れるだけで地図上に近くの空き自転車が分かるようになっている仕組みです。

返却は近くの自転車駐輪用スペースに置いて鍵をかければ返却したことになるようです。

そして返却後は、またその自転車を近くにいる人が利用する。

まさにシェアしているという感じですが、発想が斬新です。

自転車を借りる場所と返す場所が固定されていないというのは、今までなかったのではないか?

自由な発想というのは、禅のお家芸であり、その斬新な独特の発想というのは、増加すればするほど社会は進歩していく。

インスピレーションが社会を進歩させる。

インスピレーションは、心に啓示されるものですから心が社会を進歩させるというのと同義でしょう。

その心にインスピレーションを与えているのが、いわゆる霊天上界の諸神霊ということです。

これが途絶えたり、質量共に減少したり、規制されたり、あるいは生命で受けられなかったりしてきますと、日本企業のように衰退していくことになる。

斬新な発想がなくなっていくわけですね。

神々がインスピレーションを降ろすのは、神の心に叶っている者であり、神を舐めている日本は今後も衰退していくことになる。

これは主に神道の責任でしょうが、それが理解できる頃は、取り返しのつかないことになっているでしょう。

最近は、ほんとこんなのが多くなってきています。

NECお前もか。なぜ日本の大手メーカーが相次いで凋落するのか?

今頃、神の心を忖度しても、既に手遅れですけどね。

 

 


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