某ちゃんノート

わざわざ電話するほどじゃないしなぁ・・・
メールすることもないよなぁ・・・
でもちょっと思った、ふと思ったこと

勇気と決意の赤色

2011-05-26 | 読書メモ
『奇跡のリンゴ
 「絶対不可能」を覆した農家 木村秋則の記録』
 石川拓治



数年前
本屋に行く度に
『奇跡のリンゴ』を探している人がいた

気にはなっていたんだ
表紙がおじいちゃんで
探している人も
みんなおじいちゃんで
おじいちゃんたちの流行りかな
って
後回しにしたが
その文庫版が登場

選んでみた
赤いリンゴも美しいからね
ふじ
好きだし・・・
ってね
驚いたことに
表紙の
おじいちゃんだと思っていた人は
50代だった
おじいちゃんというほどの年齢じゃないかも・・・
「私はリンゴの葉と自分の歯を引き替えにしたのさ」
って
ほとんど歯がない
なので老けて見えるんだ

苦労と努力の感動話かな~
って
思っていたが
何だか違うんだ
最初に
ちょっとしたショック
それは
リンゴを農薬なしに育てることは非常識
っていう常識
りんごは紀元前からある木の実
なのに?
現在食べているリンゴは
品種改良されたもの
育てるために
農薬とセットなんだ
旧約聖書で
善悪を知る木とされる
って
ちょっと怖いかも・・・
「JIN」のペニシリンと輸血にも似ている
何だか引っかかっているんだ
現在では
抗生剤なしに治療はない
輸血拒否って非常識な考えのように思うが
存在しなかったときに
ポツンと置いてみると
とても恐ろしい気がしてくるんだ
だから
美味しいリンゴは当たり前も
ウィリアム・テルが射ぬいたリンゴ
ニュートンが万有引力を思いついたリンゴと
一緒に置いてみると
ちょっと魔法のリンゴだ
いや
白雪姫の毒リンゴじゃないか
奇跡のリンゴは
ただ農業でなく
真理を探す求道になる
厳しい道になる
歯もなくしますわなぁ。。。