今日から神無月。
ということで、本家らくがき堂にてイラスト更新いたしました。
絵描きのブログなのに、
カテゴリー「イラスト」を使用したのは今日が初めてというのはどういうことなのでしょうかね。
そんなわけで(?)本家もよろしくお願いします。
「明けぬれば 暮るるものとは知りながら」
↑クリックで大きくなります↑
昨年のコミックイラスト出品作品。
入選をいただきました。
私史上最長タイトルであります。
野暮は承知で少々解説すると、
「明けぬれば・・・」は、小倉百人一首に詠まれている短歌の上の句ですね。
下の句は、
「なお恨めしき 朝ぼらけかな」
訳しましょうか?
野暮だなホント。
朝が来ても、また日が暮れればあなたに会える。
それはわかっちゃいるけれど、
それでもやっぱり、あの朝日が憎らしい。
てな感じです。
え~と詠み人は・・・・。
(検索中)
藤原道信朝臣さん
おや。
私てっきり女性の歌だと思ってましたが、殿方だったのですね。
きぬぎぬの歌だったようです。
「きぬぎぬ」とは。
平安の世。
逢瀬は夜と決まっております。
朝が来れば殿方は帰らねばなりませぬ。
夜が明ける頃、
名残惜しくも、お互いが衣を身につけて別れねばならぬ(平安の表現は直球ストレートです。大人ならばサラっと流しましょう)。
そのつらい朝の別れのことを
衣(こもろ)、つまり、衣(きぬ)を着る→きぬぎぬ
と呼ぶのだそうです。
んで、
男は帰宅した後に女に歌を送るというのがお決まりだそうで。
「昨日は会えてうれしかったヨ(^^)」とか「一人になるとさみしいヨ(TT)」とかの歌ですね。
そういう習わしいいですね。
平成の殿方はなかなか気持ちを形にしてくれませんからね。
いやまぁそれはともかく。
それを、きぬぎぬの歌、と言うんですな。
しかしさっき検索するまで、私勝手にこの歌を切ない女の恨み節だと思っていましたが、
コトの後に殿方が送った歌だったとは。
こんな歌が届いたらそりゃ嬉しいよね。きゅんとくるよね。もうッとか思うよね。
いいなー道信さんの彼女。
意味合いとしては直球ストレートですが、
音の響きは美しいですよね。きぬぎぬ。
ひらがなの響き。
きぬぎぬのことを、その意味だけを訳して、漢字で「後朝(ごちょう)」とも言うそうですが、
ゴチョウって。美しくないし。
朝の後って。まんまだし。
直球表現上等の平安でも、そこにさりげなく薄衣一枚かかってる感じが平安の平安たるゆえんなのに。
だからここはやはり、きぬぎぬ、ですな。
というようなことは、全てこの本で学びました。
俵万智 「恋する伊勢物語」
最初に読んだのは高校生の頃ですが、
今読んでも面白い。私のロングセラーです。
伊勢物語の解説をしつつ、古文の解説や時代背景もさらっと押えつつ。
でも概ね、俵さんの個人的見解が多くを占めているような・・・。
「何この男!」とか「こういう女に男は落ちる」とかね。
平安文学の解説書、という感じでは全然なく、
なんか恋バナしてるみたいな一冊です。
ずいぶん昔の本なので入手できるかは分りませんがオススメの一冊です。
あれ?
カテゴリー「イラスト」だったはずなのに、
いつのまにやら本紹介に・・・・。
あ、
平安の話ばかりしましたが、
私が描いたのは江戸時代ですので。
そこんとこよろしく。
ということで、本家らくがき堂にてイラスト更新いたしました。
絵描きのブログなのに、
カテゴリー「イラスト」を使用したのは今日が初めてというのはどういうことなのでしょうかね。
そんなわけで(?)本家もよろしくお願いします。
「明けぬれば 暮るるものとは知りながら」
↑クリックで大きくなります↑
昨年のコミックイラスト出品作品。
入選をいただきました。
私史上最長タイトルであります。
野暮は承知で少々解説すると、
「明けぬれば・・・」は、小倉百人一首に詠まれている短歌の上の句ですね。
下の句は、
「なお恨めしき 朝ぼらけかな」
訳しましょうか?
野暮だなホント。
朝が来ても、また日が暮れればあなたに会える。
それはわかっちゃいるけれど、
それでもやっぱり、あの朝日が憎らしい。
てな感じです。
え~と詠み人は・・・・。
(検索中)
藤原道信朝臣さん
おや。
私てっきり女性の歌だと思ってましたが、殿方だったのですね。
きぬぎぬの歌だったようです。
「きぬぎぬ」とは。
平安の世。
逢瀬は夜と決まっております。
朝が来れば殿方は帰らねばなりませぬ。
夜が明ける頃、
名残惜しくも、お互いが衣を身につけて別れねばならぬ(平安の表現は直球ストレートです。大人ならばサラっと流しましょう)。
そのつらい朝の別れのことを
衣(こもろ)、つまり、衣(きぬ)を着る→きぬぎぬ
と呼ぶのだそうです。
んで、
男は帰宅した後に女に歌を送るというのがお決まりだそうで。
「昨日は会えてうれしかったヨ(^^)」とか「一人になるとさみしいヨ(TT)」とかの歌ですね。
そういう習わしいいですね。
平成の殿方はなかなか気持ちを形にしてくれませんからね。
いやまぁそれはともかく。
それを、きぬぎぬの歌、と言うんですな。
しかしさっき検索するまで、私勝手にこの歌を切ない女の恨み節だと思っていましたが、
コトの後に殿方が送った歌だったとは。
こんな歌が届いたらそりゃ嬉しいよね。きゅんとくるよね。もうッとか思うよね。
いいなー道信さんの彼女。
意味合いとしては直球ストレートですが、
音の響きは美しいですよね。きぬぎぬ。
ひらがなの響き。
きぬぎぬのことを、その意味だけを訳して、漢字で「後朝(ごちょう)」とも言うそうですが、
ゴチョウって。美しくないし。
朝の後って。まんまだし。
直球表現上等の平安でも、そこにさりげなく薄衣一枚かかってる感じが平安の平安たるゆえんなのに。
だからここはやはり、きぬぎぬ、ですな。
というようなことは、全てこの本で学びました。
俵万智 「恋する伊勢物語」
最初に読んだのは高校生の頃ですが、
今読んでも面白い。私のロングセラーです。
伊勢物語の解説をしつつ、古文の解説や時代背景もさらっと押えつつ。
でも概ね、俵さんの個人的見解が多くを占めているような・・・。
「何この男!」とか「こういう女に男は落ちる」とかね。
平安文学の解説書、という感じでは全然なく、
なんか恋バナしてるみたいな一冊です。
ずいぶん昔の本なので入手できるかは分りませんがオススメの一冊です。
あれ?
カテゴリー「イラスト」だったはずなのに、
いつのまにやら本紹介に・・・・。
あ、
平安の話ばかりしましたが、
私が描いたのは江戸時代ですので。
そこんとこよろしく。
ほんとに上手いわ~凄い
恐縮です。
ちょうど一年前に描いた作品です。
一年経って果たして腕は上がっているのか。
今年もがんばらねば。