梅の香庵~うめのかあん~

梅の香堂別館喫茶スペース*梅の香庵*
とりとめないことをとりとめなく・・・

お東さん

2015-11-07 09:34:33 | 日記
去る日曜日の今頃、私は電車に乗っておりました。
着いた場所は・・・

鳩さんここはどこですか。

くるっくー(ぼくの足元に書いてあるで~)


というわけで、本願寺。
何本願寺かというと東本願寺。

どどん!真宗本廟!
はい。京都、来ちゃいました!
今回はぶらり日帰り一人旅。
というわけで写真いっぱい貼っちゃいますよ。


京都はまぁ人並みに何度か来てますが、東本願寺は初めてです。
駅からすぐそこということでしたが、本当にすぐそこですな。京都タワーの見える方になんとなく進んでいけばはい到着。



大きい~!!

残念ながらもろもろ工事中ですが、御影堂は見ることができました。
なんと世界最大の木造建築とな!
それも納得の大きさです。圧巻。

お堂を建てるための巨木を運ぶのに、ご門徒さんは大変な苦労があったそうです。
そうだろうなぁ。


この旅行の日程を決めた頃は天気予報が芳しくなかったのですが、
毎日毎日祈りを込めてしつこく京都の天気予報を見ていたところ、
私の執念が通じたのか前日になってついに晴れ予報になりました。
当日、見事なまでの快晴。いや~、日ごろの行いかしら~。

青空に黒と金が映えて美しい。


柱の上にいるのは牡丹と獅子かな?

繊細な木彫。あの花びらとかすごい。
日本建築のこういうとこ見るの大好きです。

もちろん写真は撮れませんが、お堂の中も拝見いたしました。
天井からつりさげられた大きな照明がものすごく綺麗でした。
とにかく上を見て口開けっ放しでした。


と。
ここに来た目的を忘れるところでした。
えーと、恥ずかしながら写真撮影。


こちらの「報恩講」のポスターイラストを手掛けさせていただきました。
いっぱい貼ってあってなんだか照れくさい。


さて、もう一つ大事な目的が。


東本願寺さんの庭園である渉成園にて、あの井上雄彦せんせいの「親鸞」屏風絵が特別公開!
これを見にるためにこの日に京都を訪れたのでありますよ。

その前に渉成園を散策。


こちらの庭園は徳川の将軍さまや明治天皇や吉田茂首相やニコライ2世などなどなど、ものすごい著名人が訪れた庭園だそうです。
なるほど美しい。
慶喜くんもお気に入りだったそうです。
15代将軍、慶喜公。なんとなく好きなんです。

この庭園の中にある建物で、屏風絵の公開がありました。


う~ん、見てよかったです。
井上雄彦さんの「親鸞」。
これは、どんな想いの表情なんだろうって、ずーっと眺めて考えていたくなるようなお姿でした。

そして嬉しいことにメイキングビデオが!!
この貴重映像を見れたのが正直一番うれしかったかも。

インタビューの中で、ものすごく印象的な井上氏の言葉がありました。
詳細はさすがに覚えていないので概要ですが、

やっぱりこのようなお仕事で、とんでもないプレッシャーがあったそうです。
そのため、筆が止まってしまうことも。
そんな時、夜中にふと、楽しくなってきちゃって。

絵を描くのが大好きだった子供が、大人になって、こんな大きな屏風に「描いていいよ」って言われている。
こんな幸せなことはないじゃいないかって。楽しくなってきちゃって。

そう思い至ったときに、
「あ、描ける」
と思ったそうです。


このエピソードはものすごく響きました。


規模はぜーんぜん違いますが、
私も「頼まれて描く」ということがちらほらと発生するようになって、
特に今回のポスターなんかも大きいやら枚数たくさん貼られるやらで、
「こんなんでいいんだろうか・・・」
と思うことは何度もありました。

でもね、
それを覆すほどの有難さと楽しさを忘れないでおけば、描ける!んじゃないだろうか。


あの井上さんの言葉を聞けて、
京都まで見に来てよかったなーと思いました。
親鸞さんがつなげてくれたんだなぁ。

渉成園の帰り道で、うわ~ここにも貼ってある。
ご近所の法衣屋さん。趣がある。さすが京都。



東本願寺のお堀でなぜか鷺発見。


このお堀を見て、お抹茶スイーツ食べたくなりました。

さあ!旅はまだまだこれから。

この後西本願寺も訪れるのですが、
なんだか長くなったのでまた次回。