梅の香庵~うめのかあん~

梅の香堂別館喫茶スペース*梅の香庵*
とりとめないことをとりとめなく・・・

絵に描いたような

2012-02-09 19:34:42 | 日記
仕事を終えて帰り道。
ここんとこ忙しかったのだが、今日は久しぶりに定時に会社を出た。

真冬とはいえ冬至を過ぎて、ほんのちょっとだけど日が長くなったのか、
まだ空が明るい。
日がな一日降り続いていた雪がちょっと小休止。
傘をささずに歩けることが少し嬉しい。

てくてく歩いていると中学校の前を通りかかった。
私の前方で校門から飛び出してきた中学生がきゃーきゃーと歓声を上げながら横断歩道を渡っていった。
少し遅れて私が横断歩道にたどり着くと、歩行者信号は空しく赤。
まぁいい。

横断歩道の向こう側で、相変わらず中学生がはしゃいだ声をあげている。
女の子が4.5人。
何をしているのかと思えば、

雪合戦。


へ~。

なにやらものすごく感心した。
へ~。
雪合戦か~。
ほえ~。
ホントにやるんだね。


と言いますのは、
実はしばらく前に、イラストのネタを考えていて、

「下校中に雪玉を投げてはしゃぐ中学生」之図
というのをちょっと候補に挙げていたのです。

しかし、ちょっとベタかな。
そもそもいまどきの中学生って、そんなんではしゃいだりするんだろうか。
めったに雪の降らない地域ならいざ知らず、
雪国っ子にとっては当たり前の風景。
そこで今更中学生にもなって、雪玉投げて

キャー!つめたーい!
あたしコート着てないんだからだめだってー!!
ちょっ、傘でガードすんのずるーい!


なーんて

やってます今目の前で。

しかも、私の構想では男子中学生ですが、実際は女の子。
ほ~。女の子もこういうことやるんだね。

それはそれは楽しそうに夢中で雪玉投げあってきゃーきゃー言ってるそれは、

まさに絵に描いたような光景。


私が描こうとした風景がそこにある。


しかしあのはしゃぎっぷり。
中学生ってやっぱりまだ子供なんだなー。

信号待ちの間、その様子をほほえましく眺めながら考える。
自分が中学生の頃、
こんなことしてたっけな
どうだったかな
男子はやってたっぽいな
自分らもやったかな
やったかもな

信号が青になった。
横断歩道を渡って彼女らの脇を通りすぎる。
飽きもせずに雪玉を投げ合う女の子たち。
流れ弾が飛んでこないか多少ひやひやしつつ、背中で歓声を聞いた。

再び雪がちらつき始め、
日も落ちてきた。

うまい構図が思い付かなくて結局描かなかったあの絵。
雪ではしゃぐ中学生の絵。

やっぱりそのうち、描いてみようかなぁ。