make my style

日常の視点

HERMESの名刺いれ

2008年11月22日 | お気に入り
私が気に入って使っている名刺入れは、10年前に優秀な店長に表彰されて連れていってもらったロサンゼルスとラスベガス研修の時に、立ち寄ったビバリーヒルズのロデオドライブのHERMESでとても気に入って買ったものです。

ミルファイユという名前のもので、日本のHERMESではまだ観たことのなかったEメールのマークみたいな、まるで外国の封筒のような形の名刺入れで、こんなのに自分の名刺を入れてみたい!と一目ぼれした名刺入れです。



参考までに こんな名刺入れです。

たどたどしい英語で店員さんと話し、たくさんあるカラーバリエイションの中から、一番目を惹いたエルメスオレンジのものを選び、支払いをするときに私がバッグから出した愛用のHERMESのベアンの財布を見て、感じのいい店員さんが「イッツァナイスウォレット!」みたいなことを言ってにっこりしていたことを昨日のことのように思い出します。

この名刺入れはそれから10年間、毎日私のそばで寄り添って強力にサポートしてくれました。
誰が見てもこれはHERMESの商品だとわからないひっそりとした感じがたまらなく好きで、発色がよくて柔らかい上質な名刺入れを毎日手にするたびにとてもよい気分になりました。
自分がとても大好きなものをいつも見につけていると、誰と会っても気遅れすることがなく、いつでもどこでも堂々と振舞うことができ、特にフリーで仕事を始めてしばらくの慣れないような場面も随分と助けられた気がします。

でも、私の扱いが非常に雑なので、名刺入れなのにも関わらず、定期もバスカードも一緒に入れていて、毎日電車のたびに、バスのたびに出し入れして、バッグのポケットに入れ損ねてそのまま落してしまったことも2回。お店に忘れてきてしまったことも1回。
それでも、名刺も一緒に入れているせいか、必ず誰かが見つけてくれて私に連絡がきて、いつも私の手元に戻ってきてくれる、不思議な運の強い名刺入れです。

そんな名刺入れを今回バスの中で落してしまって、降りるときにどうしても見つからず、すぐに営業所に連絡して見つかったら連絡してください、と言って渋々バスを降りてから約1ヶ月。
待てど暮らせど営業所から見つかりました、との連絡はなく、3日をすぎたくらいからだんだん諦めてきて、新しい名刺入れを探さなきゃな・・・と、いろんな名刺入れをネットで調べてみるも、まったくどれも気に入らず。
は~・・・やっぱりおんなじのじゃないと気に入らないな~と、三越のHERMESに行ってみたら色違いで、グリーンとレッドのミルファイユを発見。
値段はなんと57,000円。(その金額があったらポータブル発電機の安いのを買いたいと思ってしまう場違いな私)
私が買った当時は、ドルで買って日本円に直すとたしか35,000円くらいだったような気がしないでもないんだけど、今時分に日本で買うと高いんだな~と思いながらも、やっぱりこの名刺入れでなくちゃなんだかダメな気がして、最悪の場合、クリスマスにでも自分でこのミルファイユのグリーンのを買おう。
と思っていました。

そして落してから1ヶ月になりそうな今日の朝。
バスの営業所からケータイにカードケースが見つかりました、との連絡がありました。

もう見つからないと思っていたので、拍子抜けをした気分でもあったけど、やっぱり私の名刺入れは強運というか、なんとしてでも私のもとに帰ってきてくれるんだなあって、なんだかすごく嬉しくなりました。

もう10年も使っているんだもん。きちんと磨いて、これからも大事に使おうと思います。