政治家はソフィストではない。
大体議論なんてものは、その場で一番口の達者なやつが勝つようにできている。
だから論戦をやって、某党首の勝ち! というのは、その某党首がその場で一番口が達者だったというだけのことだ。
が、それでもいいのだ。
その党首がきちんと官僚機構を掌握し、自分のアイデアを実現してくれる幕僚がいればそれでいい。
政策がなくても、官僚が持ってくるアイデアの中で、一番まともなのもを選ぶことを決断し、実行の許可をすればいいのだ。
亡くなった佐々淳行さんだったか、その仲間だったかは忘れたが、その誰かが、ダッカハイジャック事件時に、故福田首相の超法規的措置にいちゃもんをつけている。
何を言うか。
その”超法規措置”を発案し決断できる細胞が、政治家たる時の内閣総理大臣なのだ。
官僚お得意の、法規的措置であの事件で人質が無事解放できたとは、私には思えない。
今度の都知事選挙で、有力候補が四人いるが、この中で、誰が一番新型コロナみたいなことが起きたときに、リーダーとして機能できるか、そしてそんな状況下で、どうやって、まともにオリンピックを実行できたか考えてみるのも面白い。
そんなことを思った、しんぶんクロハタ主筆だった。