ビクトリア朝のイギリスで、精神医学が始まった頃から、精神科治療に何の進歩もない。
困ったやつは隔離しろ!
うるさいやつは拷問まがいの治療法で黙らせろ。
その二つ以外何の進歩もない。
最近赤丸上昇中の薬物療法にしたって、乱暴な患者をクロルプロマジン系の薬剤で薬理的拘束具をつけさせるか、効きもしないセレネース系の薬物で幻覚妄想の類いをどれだけ消せるか。
それぐらいの働きしか望めず、逆に心因反応でちょっと心が疲れた人が薬漬けにされたり、長く飲んで中枢神経系をボロボロにされたりして、いいことは何もない。
今の時代、警戒しなければならないのは、テクノストレスによる脳疲労と社会的疎外がもたらすマイノリティー感である。
もしメンタル科の専門職の人がいたら、
テクノストレスによる脳疲労や、社会的疎外がもたらすマイノリティー感をケアするように働きかけるのがいいのではないか?
そうそう文末ながら、
この国の精神科医療は、タカ派的であればタカ派的であるほど、高位叙勲を受ける。
そこに我が国の国家意思が見え隠れするであろう。
であるならば東大精神科の初代教授が、「この国に生まれメンタル科疾患にかかることは二重の悲劇だ。」といったことは頷けることであるし、それが彼の医者としての良心であろう。
それを強く主張しておく。
以上である。