自由自治。
私の学校は自由が売り物であり、
その兄弟校は自治が売り物だった。
さて、その自由だが、
それはそれを享有する側の良識に任されている。
「うちの学校の生徒ならば、自由を放縦と勘違いするような痴れ者はいないだろう。
そんなある種の信頼感みたいなものを、うちの学校の教官方は持っておられたのであろう。
ただこの学校、
私は転入試験で入った生徒であり、定員割れがものすごかった。
だから運良く入れた学校であり、私はこの学校をプロパーで入った生徒に、ものすごい劣等感を抱いてたことを、今になって告白する。