昔のローマに、軍人皇帝という皇帝がいたそうだ。
何でも麾下(きか:その人の指揮下にある。)の軍事力を背景に、皇帝に擁立された皇帝のことだと西洋史で習った。
現代社会においては、群衆大統領とか、群衆首相がいるらしい。
つまり、かけ声が醸し出すムードによって支持するかしないかを決める群衆の支持によって擁立されたトップのことだと私は定義しておく。
はっきり言ってこの手の類いの政治家は、あまり長く政権の座にいると、だんだん無能さを露呈していく。
群衆政治家は、やりたいことを一つだけに絞り、それを実現したらさっさと引退した方が身のためだ。
長くいれば長くいるほど無能さを露呈し、八方美人になっていく。
なぜなら誰でも一つのことをするのが精一杯で、支持が拡大すれば、みんなにいい顔をしなければ、政権は維持できない。
過去の首相のしたことをみれば、このことを裏付けしていることは明らかであろう。
小泉純一郎元首相は、アメリカから要求された構造改革が終わったらさっさと引退したから、一部の連中しか文句は言わないが、安倍現首相は、長く政権にいすぎたせいで無能さを露呈し、自分への支持を表明している連中の要求を満たすのが精一杯の状態である。
これが群衆政治家の末路である。
次を狙う連中政治家は、このことを覚えておいた方がいいであろう。
群衆政治家は一つの仕事が完了したら、後は隠居せよ! 長く地位にいると、能力の限界が来て、地位から引き釣り下ろされ、支持者からのフルボッコが待っている。
以上である。