ALTEC Model 19はドライバー802-8G + 811Bホーン、ウーファー416-8BとALTECの定番ユニットを使ったスピーカーでA7の家庭版あるいはスタジオモニターという位置付け
若い頃に初めて買ったスピーカーがALTECの8インチのフルレンジユニット403Aを使っていたことからALTECはずっと気になる存在で 403Aの片側のヴォイスコイルが断線してからは409-8Eを手に入れて長い間手を替え品を替え試しながら使った
この辺りの経緯はこちら
一方でA7を知人のところで聴いて以来ALTECのホーンは長い間憧れの存在だったが自分には縁のないものと思っていた ところが数年前 要らないから引き取って欲しいというModel 19がわが家にやって来た
その後アンプの更新にエネルギーを注いでいたこともあってしばらくは憧れのホーンサウンドに満足していた ところがそのうちどうも物足りない ホーンらしい押し出し感というか音圧を感じられない気がしてきた近所に住む友人のオイロダインを聴くとどうしても聴き劣りしてしまうのも事実で ホーンらしい色気が薄く低音も頼りない マグネットの経年劣化で再着磁なんてことも考えないと満足できる音にはならないのかもなど悶々とする日々(笑)
ところでModel 19のネットワークN1201-8Aは2wayの高域と中域のレベルをそれぞれコントロールできるようになっている
今ひとつ魅力的な音が出ない原因としてこのネットワークも疑っていて 定番のコンデンサ交換もやってみたが効果なし(最近マルチテスターを買ったので外してあったオリジナルのコンデンサの容量を測ってみたが表示値を下回っているものは一つもなかった)
自分でネットワークを組むなんていう泥沼にはハマりたくない気持ちもあったが 面白そうな回路を見つて手持ちの部品でとりあえず組んでみることができそうと分かったら矢も盾もたまらず実験スタート(^^;;
参考にした回路はこれ Model 19 network と検索すると出てくる
共振回路によって高域のピークを平らにしてウーファーとの音圧の差を合わせているようだ
ただしユニットは同じだがホーンは511、ウーファーはショートホーンの816という設定なのでModel 19の条件とは異なっている
手持ちのコイルとコンデンサーの中から近い数値の組み合わせをいくつか試してみた
最初の組み合わせでは明らかに高域が強すぎチェンバロの倍音は突き刺さるようで笑ってしまうほどだったが感触は悪くなかった
3、4種類の組み合わせを試すうちに落ち着いてきてなかなかいい感じになった(と思う)
ローパスフィルター: 2.5mH/20μF
ハイパスフィルター: 0.85mH/6.8μF
共振回路: 1.3mH/4.7μF/15Ω
最初は強すぎたチェンバロの倍音も程よくなった Diana KrallはゾクッとするしCarmen McRaeの迫力は増したように思う
しばらくこれで聴いてみよう(^^)