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クラヴィコード徒然草ーLife with Clavichord

チェンバロ、クラヴィコード製作家 高橋靖志のブログ
製作にまつわるあれこれや猫との暮らし、趣味のオーディオについて

「非現実的な夢想家として」

2011-07-08 08:40:02 | Radiation accident
もうひと月ほど前のことですが、作家の村上龍氏のカタルーニャ賞受賞というニュースがありました。
その時の受賞スピーチの全文がブログに掲載されていました。
福島原発の事故を起こしてしまった日本国民の倫理と規範を、自戒を込めて問うています。
深く噛みしめたい文章です。
まだお読みでない方は、ぜひ一読を。

「非現実的な夢想家として」

気象庁、拡散予測を公表せず

2011-04-06 11:19:03 | Radiation accident
放射性物質の拡散予測を日本の気象庁も行っていながら公表していなかったという記事
SPEEDIの公表も批判を受けてからだったことと同じ構図。

こういう場合に、日本の政治の体質として「由らしむべし、知らしむべからず」がある、と言いたいところですが、どうもそれでは誤用になるようです。
論語の「子曰、民可使由之。不可使知之」が原文で、「人民を政道に従わせることはできるが、一人一人にその内容を理解させることは難しい」というのがその意とか。(論語に学ぶ会
可、不可は、命令形ではなく、可能形なのだそうです。

15日にドライベント

2011-03-30 17:13:58 | Radiation accident
東電の当初の発表では、2号機のドライベントは16~17日だったとしたが、実際は15日0時頃だったと訂正。
東電、蒸気放出の実施日を訂正
15日に各地で観測された放射線測定値の急上昇は、ドライベントが原因だったということでしょうか?
だとすると、これだけ広範囲に放射性物質をまき散らす結果になる操作ですから、本来なら事前に周知するべきで、緊急に行ったとしても即座に発表すべきです。
東電の隠蔽体質の根深さをうかがわせます。

放射性物質の飛散-今日、明日は要注意

2011-03-24 11:36:02 | Radiation accident
とうとうこんな記事が出ました。
オーストリアの気象当局が23日発表したところによると、福島第1原発の事故によって放出されたセシウム137の量は、チェルノブイリの事故の放出量の20~50%に相当するとのこと。

こちらがオーストリアの気象地球力学中央研究所(ZAMG)のレポート (3/23)
チェルノブイリとの比較の部分の大意は、
ヨウ素131の放出量(ソースターム)は、1日目と2日目ともに約1.3x10^17 Bq、3日目は1.2x10^17 Bq、セシウム137は5x10^15 Bq。日本中の大気中に非常に多くのセシウムがあった。この日の放出量は4x10^16 Bqだったと推測される。
チェルノブイリの事故でのヨウ素131の放出量は1.76x10^18 Bq、セシウム137は8.5x10^16 Bqだった。福島の放出量はチェルノブイリの、ヨウ素で20%、セシウムで20~60%と見積もられる。
ヨウ素131とセシウム137は、原子炉周辺環境へのトータルの線量率の一部分を構成するに過ぎないので、福島での地域的放射線被曝量が、チェルノブイリと同じくらいに高いことを意味しない。ソースタームは、一方で、食品と水との負荷を明らかにする。セシウムとヨウ素の線量率は、私たちの推測によれば、日本全体の観測に比べて非常に少ない。

到達予測
今日の到達予測では、放射雲は太平洋へ抜けるだろう。明日ととりわけあさって、ふたたび内陸部へ運ばれ増加するだろう。(図を参照)


-ZAMGのレポートはここまで

原子力安全委員会は、昨日ようやくSPEEDI(緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム)の試算を公開しました。
http://www.nsc.go.jp/info/110323_top_siryo.pdf