とうとう
こんな記事が出ました。
オーストリアの気象当局が23日発表したところによると、福島第1原発の事故によって放出されたセシウム137の量は、チェルノブイリの事故の放出量の20~50%に相当するとのこと。
こちらがオーストリアの
気象地球力学中央研究所(ZAMG)のレポート (3/23)
チェルノブイリとの比較の部分の大意は、
ヨウ素131の放出量(
ソースターム)は、1日目と2日目ともに約1.3x10^17 Bq、3日目は1.2x10^17 Bq、セシウム137は5x10^15 Bq。日本中の大気中に非常に多くのセシウムがあった。この日の放出量は4x10^16 Bqだったと推測される。
チェルノブイリの事故でのヨウ素131の放出量は1.76x10^18 Bq、セシウム137は8.5x10^16 Bqだった。福島の放出量はチェルノブイリの、ヨウ素で20%、セシウムで20~60%と見積もられる。
ヨウ素131とセシウム137は、原子炉周辺環境へのトータルの線量率の一部分を構成するに過ぎないので、福島での地域的放射線被曝量が、チェルノブイリと同じくらいに高いことを意味しない。ソースタームは、一方で、食品と水との負荷を明らかにする。セシウムとヨウ素の線量率は、私たちの推測によれば、日本全体の観測に比べて非常に少ない。
到達予測
今日の到達予測では、放射雲は太平洋へ抜けるだろう。明日ととりわけあさって、ふたたび内陸部へ運ばれ増加するだろう。(図を参照)
-ZAMGのレポートはここまで
原子力安全委員会は、昨日ようやくSPEEDI(緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム)の試算を公開しました。
http://www.nsc.go.jp/info/110323_top_siryo.pdf