クラヴィコード徒然草ーLife with Clavichord

チェンバロ、クラヴィコード製作家 高橋靖志のブログ
製作にまつわるあれこれや猫との暮らし、趣味のオーディオについて

響板貼り

2015-10-27 20:20:33 | 日記
今日は気温が上がる予報だったので、満を持して響板貼り。
朝からストーブを焚いて仕事場を暖めながら、クランプになるgo-bar作り。厚さと長さがちょうどいい押さえ具合になるように確かめてから量産。結局準備が出来たのは夕方になってしまいましたが、部屋も暖まってきたので一気に貼りました。

Dolce Italia!

2015-10-10 13:01:35 | 日記
というタイトルのコンサートを企画しました。

10月17日(日) 午後3時開演
演奏は筒井さん、会場は地元の古民家喫茶伝七茶屋さんです。
使用楽器は1996年製作のイタリアン第1号機で、今回のコンサートのためにより甘く響くように調整中です。

ことの発端は、今年6月、池袋の明日館で聴いたオリジナルイタリアンを使ったコンサート。この時の甘く柔らかい響きが耳に残っていて、とかくバリバリになりがちなイタリアンのイメージが変わるようなコンサートを手元の楽器でやってみたい、6月のコンサートをやはり聴いていた筒井さんにこのコンセプトを話したところ意気投合^^ 実現の運びとなりました。

第1号のイタリアンは、C/E-c3 弦は8'1本というミニマムな楽器です。今年2月にグレン・ウィルソンさんのコンサートのために弦を細めに、爪も柔らかく変えてありましたが、それでもまだ音の硬さが残っていたので、弦を外して響板を表面から少し削りました。20年前に作った楽器なので、この間の経験を投入したというワケです。効果はてきめんで、かなり甘い音になってきました。

定員25人という小さなコンサートですので、dolceな音を間近で楽しんでいただけると思います。

予約連絡先: 080 8082 5911


go-bar deck

2015-10-08 15:56:50 | 日記
仕事場の天井を補強して

以前、作業台に使っていた21mmの合板を取り付け

go-bar deckの完成。なんだか歓楽街を連想させるような名前(笑)。作業台との間にgo-barと呼ばれる棒をたわませながらはめ込むことで、接着する際のクランプになる。
今までは小型の楽器ばかり作って来たので、手持ちのクランプでなんとかなった。ところが、いざフレンチ2段の響板貼りに掛かろうとしたところでどうやって圧締するか?一晩考えて出た答えが、やっぱり伝統工法のこれがベスト。

この方法で響板を貼る様子がYouTubeにあった。こちら
ニカワはすぐに冷えて固まり始めるので、手早く作業をしなければならない。このビデオでは4人がかりでいっせーので始めている。