クラヴィコード徒然草ーLife with Clavichord

チェンバロ、クラヴィコード製作家 高橋靖志のブログ
製作にまつわるあれこれや猫との暮らし、趣味のオーディオについて

雪景色

2010-01-17 13:18:59 | Daily life

暖冬小雪との予報は大ハズレ。何年ぶりかの大雪になった。連日の雪かきで腰が痛い。屋根から落ちた雪で1階は埋没状態。


でも、こういう景色を観ると少し癒される。

Anonymous c.1600 鍵盤その1

2010-01-17 12:17:06 | Monk's clavichord

バランスピンホールをあけたところ。細くなった分ポンチの打ち込みは楽だが、抜くときはやはり気合いを入れないと抜けない。


切り離した鍵盤。曲がりくねったクラヴィコードの鍵盤は、丸鋸では切ることができないので、糸鋸盤で挽いてからノミで仕上げ削り。
クラヴィコードの鍵盤は、他の鍵盤楽器では隠れて見えない奥の部分も見える。そのため角を大きく面取りしたりして飾り削りを施す。これがあると、鍵盤のラインに影ができて表情が出てくる。ことろが、このAnonymous ca. 1600 は飾り削りをしていない。鍵盤だけでなく、全体に簡素な作りなので、装飾的なバランスはとれてはいるが…
実際に仕上げてみて、それで違和感がないことを期待。

Anonymous c.1600 バランスピンホール・ポンチ

2010-01-09 01:02:10 | Monk's clavichord

鍵盤にバランスピンのための穴をあける道具。右はチェンバロ用に最初に作ったもの、真ん中はクラヴィコードを作るようになって少し小さめに作ったもの、左は今回の製作にあたってクラヴィコード専用に作ったもの。
今までは、バランスピンはチェンバロと同じ2.5ミリの太さにしていたが、思うところがあって今回は2ミリにすることにした。それと鍵盤を押したときのストロークの浅いクラヴィコードではもっと幅は狭くてもOKなので、無駄に大きな穴をあけたくないということもあって、道具を新しく作り直した次第。
適当な硬さで厚さが2ミリの材料がなかったので、鉄よりは硬いだろうとステンレス板を削って作ってみた。試しにいくつか穴をあけてみたが今までより細い上に素材が柔らかくて少し曲がってしまった。そのうち適当な材料を見つけないといけないが、とりあえず今回はこれでなんとかやってみよう。


やっぱり曲がるのが不安で…
チェンバロ、クラヴィコード兼用のものをクラヴィコード専用に削り直した。チェンバロ用には、最初に作った幅の広いものをそのうち削り直すことに。この2つはヤスリを削って作ったものなので、硬さはじゅうぶん。ただ、厚さを0.5mmほど薄くするのに砥石でひたすら研ぐこと2時間(1月9日記)