
インストールされた頭脳。それは世界に拡散し、全人類の脅威となった。
"彼"は私が愛した夫だった―。
死すべき運命だった科学者ウィル。
しかしその意識は、死の間際に妻エヴリンにとって
スーパーコンピュータへとインストールされた。
意識だけの存在になったウィルは、
オンラインにつながる軍事機密、金融、政治から個人情報まで、
世界中のあらゆる情報を手に入れ、究極的な進化を遂げる。
そしてナノテクノロジーを駆使し、
現実の世界にまで及んだ彼の力は、
遂に生命までもコントロールし始めた。
常人を遥かに超える力で増殖し、拡散し、
支配するウィルに「彼は私の愛した人だったの?」
と信じる心が揺らぎ始めるエヴリン。
まるで神のごとき力を手にし、
変わり果てた男に世界は恐怖を感じ、密かに抹殺計画が進行し始める。
そしてエヴリンにも選択の時が・・・
最後があっけなくてさびしい
お薦め度★★★