野球推薦で入学することになった新入生のジェイク(ブレイク・ジェナー)は期待と不安を抱き、
大人への一歩を不器用に踏み出そうとしていた。
そう、今日は野球部の入寮の日だ。
お気に入りのレコードを抱え、ジェイクが野球部の寮に着くと、
4年生のマクレイノルズ(タイラー・ホークリン)と
ルームメイトのローパー(ライアン・グスマン)から、好意的とはいえない歓迎を受ける。
高校時代、イケイケのスター選手だったジェイクに対する先輩方の洗礼だった。
しかも寮生活をしている先輩方は野球エリートとは思えない風変わりな奴ばかり。
マリファナ愛好者で謎めいていて、
「コスモス」の熱狂的ファンのウィロビー(ワイアット・ラッセル)、
ノーラン・ライアンの再来を自認する妄想癖の塊、ナイルズ(ジャストン・ストリート)、
どうしようもないギャンブル狂のネズビット(オースティン・アメリオ)、
噛みタバコ好きで気さくな男だが、
寮生から嫌みの“ビューター・パーキンス
"という田舎者っぽいあだ名を付けられたビリー(ウィル・ブリテン)、
カリスマ性はあるがどこか陰りのある早口のフィネガン(グレン・パウエル)など
一筋縄ではいかない兵揃いだ…。
誰しも感じる新生活が始まる直前のワクワク感、
何にも縛られない大人の自由を満喫しつつも、
大人としての責任を同時に気付き始める微妙な心情を
眩しいくらいに清々しく描いた青春グラフィティー・ムービーの傑作。
大学のあの楽しさが蘇ります。
お薦め度★★★☆