「この城、敵に回したが間違いか」
天下統一目前の秀吉が唯一、落とせない城があった。
驚天動地の戦いが今、始まる!
天下統一目前の豊臣秀吉に唯一残された敵、北条勢。
周囲を湖で囲まれた「浮き城」の異名をもつ「忍城(おしじょう)」もその一つ。
そんな中、忍城ではその不思議な人柄から農民たちから
“のぼう様(でくのぼうの意)"と呼ばれる、
成田長親(なりた ながちか)が城を治める事に。
長親に密かに想いを寄せる甲斐姫(かいひめ)。
戦に強く「漆黒の魔人」と恐れられる丹波。
丹波をライバル視する豪傑・豪腕の和泉(いずみ)。
`軍略の天才'を自称する若侍、靱負(ゆきえ)。
迫りくる天下軍に緊迫する仲間たちを前に、
「北条にも、豊臣にもつかず、皆で今までと同じように暮らせないかなあ~」
と呑気な長親だが・・・。
武将として名を挙げる事に闘志を燃やす石田三成は、
秀吉より預かった2万の兵を進め、忍城に迫る。
やむなく降伏することを覚悟する忍城軍。
しかし三成軍のなめきった態度に、長親が思いもよらない言葉を発する。
「戦いまする」そして、誰の目にも絶対不利な、
たった500人の軍勢対2万の大軍の戦いの火ぶたが切って落とされた!
おもしろかったです。
主要人物が誰一人として死無なかったのもよい。
お薦め度★★★★☆