今泊集落は、今帰仁城跡の城下にある集落で、元々はグスクの隣接してあった今帰仁ムラと親泊ムラが、1609年の薩摩軍による琉球侵攻で今帰仁城が焼き討ちにされたことがきっかけで、現在ある海岸沿いに移動したとされています。
本来、神様が降りてくる場所とされているハサギ(神アサギ)は集落に1つですが、2つの集落が一緒になったので、今でも2つのハサギがあるそうです。神事も2か所で行われているそうです。
公民館のそばにあるハサギは、旧親泊ムラのものでフプハサギ(大きいハサギ)(写真は下)、旧今帰仁ムラのハサギはハサギグヮー(小さなハサギ)(写真は上)と呼ばれています。
先日、今泊集落で歴史ガイドの方に集落内を案内していただきました。その方は、ハサギ(神アサギ)を天から降りてきた神様が休憩する場所。と説明されていました。別の集落では、神アサギの軒の低いのは神様の前で頭を低くするため。と教えたくれたおばぁがいました。
神アサギは沖縄本島の北部の集落を中心にみられるもので、この中で神事が行われます。