恐怖の企画書修正、千本ノック（2）

・・・というわけで





なぜか、

よりによって私のデスクで、



新人社員君が

大阪にいる上司から


企画書を書き直して出しては、ダメ出しを喰らい

修正して出しては、またダメ出しを喰らい、

さらに修正して出しては、またまたダメ出しを喰らい
・
・
・

という、千本ノックのような責め苦を受け続けていたのでした。




既に時間は22時半。

既に新人社員君の眼は血走り、
顔は脂汗にまみれです。

こういう時、
本人はのめりこんでいるので
時間は感じないモノですが
離れた会議室で待機している私にとっては、

（19時過ぎにもう帰ろうと思っていただけに）

時間は、
とてつもなく、ゆっくり経っていったのでした。




22時半

23時

23時半

・
・
・

と、そろそろ終電が気になる時間帯になって

流石に

彼に声をかけることにしました。




自分のデスクに戻ると

新人君はちょうど、メールを送信しようとしている所でした。


「どんな塩梅かな？」

と聞くと、



今度は自信があるらしく、

きっぱりと力強く

「ご迷惑をおかけしました。

もうこれで、終わると思います」

ばしっ（送信音）




で、
私も安心して、今度はデスクの隣の席に座って待つことに。


私の横では、携帯で電話をします。




「あっ、〇〇さんですか？今、お送りしました。

確認よろしくお願いいたします！」


（先方から何か言われている）


「えっ？」


（先方から何か言われている）


「・・・はい。

わかりました」


と最後は消え入るような声で電話を切りました。






「どうしたの？また直し？」



「後で見るから

30分ほど、待っとけ

と言われてしまいました」




「・・・」



私も自動的に終電を逃す状況になったのでした。






まだ続く。




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※The reason why the title is“広告代理店はイヌと同じだ”