広告代理店はイヌと同じだ!【表】

現役広告営業マンの日乗
~表題は某社宣伝部長の金言から(3/19参照)~

クライアント面ができる営業マンになれ!

2013-11-25 06:37:55 | ビジネスチャンス
広告代理店の営業マンは皆、「忙しい」。

とはいえ、同じ「忙しい」にも2種類あります。


なぜなら、
営業マンはクライアントとのポジション取りによって、
仕事の質がとんでもなく変わってくるからです。

殴り書き、且つ、曲がっちゃってて恐縮ですが、図を見てください。



(A)がクライアントに食い込めていない営業。

彼は、クライアントに何か言われるたびに、
媒体社、制作会社などを駆け回って情報を取り、提案を準備します。

つまり、クライアント(商圏)から外れた場所で、駆け回るのに「忙しい」わけです。



対して、
(B)がクライアントに食い込んでいる営業。

彼は、常に
そのクライアントがどんな課題を抱え、今後どんなテーマの題材が必要になるか、
意識し考えており、
ちょっとした機会があれば、スタッフや協力会社には情報やテーマを流しています。

なので、協力会社を入りまわる必要はありません。
協力会社やスタッフの方から、情報は自然に集まってくるからです。

彼が「忙しい」仕事の大半は、
クライアントとのコミュニケーションの深化や提案作業に、です。




「頑張っていてもなかなか成果が上がらない」

そんな風に嘆いている営業マンは、まず自分のポジショニングを見直すべきだと思います。

上司も部下に、もしそういうタイプがいたら
「お前、頑張っているのになぁ。そのうち決まるよ」なんて
頭を撫でてやる前に、まずそこをチェックして、矯正してあげるべきだと思います。


営業マンの命は、ポジショニングなのです。





(A)(B)の営業マンを私流の言葉に言い換えると

前者がクライアント面できない営業マン、

後者がクライアント面できる営業マン、

となります。



では、クライアント面できる営業マンに、どうしたらなれるか?



それは普段の心がけとしか、言いようがありません。



〇クライアント担当との接触機会を自分を売り込む場として活用できているか?

 →掲載誌運びも立派なチャンス。
  例えば、何かおみやげの情報や提案を持っていく、みたいなことを必ずやることが重要です。


〇常日頃、クライアントの情報、その業界の情報にアンテナを広げているか?

 →一歩進んだ営業マンは、さらに、他業界の情報まで仕入れています。
  (クライアントは自分の業界についてはプロです。他業界の事例や情報を有難がるからです)


〇店頭に足を運んでいるか?

 →我々に大事なのは「肌感覚」です。これが伴っている情報と伴っていない「耳学問」の情報では
  クライアントから見たら雲泥の差です。
  「勉強している」と評価されるのは「肌感覚」を持っている営業マンです。


などなど・・・


こうした活動を日ごろからしていると、
クライアントもメールで済むことでも、気軽に会ってくれるようになり、
クライアントのことも「肌感覚」で分かるようになって
そして、
協力会社やスタッフにも「クライアント面」ができるようになります。


自分の会社がクライアントとAEの関係にあるか、ないか、なんて関係ありません。

要は、本人の努力次第なのです。



広告業界は今後ますます厳しくなります。

営業マンは、自分が生き残っていくためにも、仕事の質を上げていく必要があります。




実は、これは自戒の意味を込めて書きました。

自分が今こうできているかと言えば「?」「?」「?」で、

実際、こういうことが簡単にできたら、世話はありません(笑)。

ご同輩、お互い、頑張りましょう!





★「クライアント面できる営業」事例~こういう営業に私はなりたい~
営業の仕事は「物語作り」だ
営業の仕事は「物語作り」だ【2】


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※The reason why the title is“広告代理店はイヌと同じだ”

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4 コメント

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クライアントです (角海老)
2014-02-20 15:17:01
クライアントの立場からすると、テレビやラジオ局の担当者や出演者にクライアント面して、接する広告代理店の営業ほど嫌なものはありません。私がいないところでも、勝手に私の意思のように、当社の意思のように、媒体社や制作会社に接されたくありません。クライアントの意向を汲み取ること以上に仕事をお願いする方々をくれぐれも大事にしていただきたく思います。あなたがたがお金を払うわけではありません。代理の立場をわきまえてください。
返信する
広告代理店の営業です (ちょいな♪)
2014-02-24 06:08:55
ご意見ありがとうございました。


もともと文章が拙い上に
思いが先走ってしまい、書き過ぎがあったかも、ですね。
もし不快なお気持ちになられる方がいらしたとしたら申し訳ありません。
今後、書き方、言葉の使い方に気を付けたいと思います。


ただ、一点だけ補足させてください。

私が「クライアント面」という言葉を通じて申し上げたかったのは、
「その威光や宣伝費をバックに、かさにかかって仕事をしろ」
「外部のパートナーの方にそういう態度で接しろ」
等という意味ではありません。

(こういう態度はそもそも人間性の問題で、
しようと努力しても、できない人はできませんから)


営業マンは
「それができるくらい、勉強しよう、努力しよう」
という意味です。

この点がご理解頂けないと辛いです。


>角海老様

ご自身の周辺で、
もし本当にそういう方がいらっしゃるようなら、
その広告代理店の営業マン本人に、
ここに書かれたようなことを直接言ってあげてください。


仕事は皆で楽しくやりたいですもんね。
返信する
お願い (角海老)
2014-03-03 16:33:19
虎の威を借る狐といいますが、かつて私は勝手に虎にされていることがありました。失敗のない仕事を求めるあまり、広告代理店の営業が媒体セクションに「ミスするな」「一言一句間違えるな」「オンエアの同録は翌日に二枚だせ」と過剰な要求をしていたことがわかったのです。実際は間違えなければ良いですよ、程度しかオーダーをしてないし、同録はどっちでも良いですとしか伝えてません。全部聞くのも面倒なので。ある時、コンペが行われ、広告代理店そのものが変わった時、私共が過剰なオーダーをする企業として噂されていることがわかり、二度と変なイメージを持たれないために積極的に媒体社に会う会社になりました。だから気をつけて欲しいんです。広告代理店の営業の命令は、時として過剰な束縛力を出してしまい、媒体社のプライドや職域を壊しかねません。彼らは彼らで放送や出版をメーカーとして、できないことは拒否する権限もあるし、仕事を受けない権利もあります。仕事をお願いする取引先へのの配慮が欲しいです。ところで、協力会社って、東電が子会社を呼ぶ時に使っている用語でしょ?このあたりから治されてはいかがですか?せめて取引先じゃいですか。
返信する
製作サイドです (fff)
2016-01-14 15:29:15
言いたい事は分かりますが、製作側からするとそういう営業はほんとむかつきますよ。しかしそういう、製作側の事を物か機械とでも思っているようなクソ営業ほど出世している事実もありますね。
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