増田カイロプラクティックセンター たまにひと言 

神経筋骨格・アレルギー(NAET(R))・感情の統合療法。同行ドクター斉藤友美恵の近況レポート

誰でもできる自己管理法 

2011年11月01日 | アレルギー・NAET
9月下旬から12月上旬あたりまで秋の花粉が続きます。
秋の花粉と言っても、スギやヒノキのように遠くまで飛ぶものではなく、みないわゆる雑草の花粉なので数キロ範囲で影響します。

静岡なら市街地以外はどこでも道端に雑草が生えていますし、川原には今なら黄色いセイタカアワダチソウを一面に見る事ができます。東京山の手線内のようなコンクリートに囲まれた地域では、これら雑草はあまり眼にすることはなかったと記憶しています。

春の花粉も、秋の花粉も、そして梅雨・秋雨によるカビシーズンも、日本の気候がもたらす気象現象ですから避けられません。
一部花粉のない地域(北海道や沖縄)もありますから、避難の為のツアーもあるようですが。

避けられないものは仕方ないですし、日本中がそのエネルギーに包まれているのですから、小手先の回避はなかなか完璧とはいえないでしょう。逆に避けられるものは避けておけば、悪影響を最低限に抑えられることができます。


では、カビや花粉は人体にとってなぜ問題となるのか?
それは身体の免疫機能を疲労させ、その結果、体内感染源を活性化させるからです。
体内感染源とは、潜在的にいるウィルス・細菌・真菌・寄生虫のこと。


ウィルスで有名なのは、ヘルペスウィルス・インフルエンザウィルス・水痘・帯状疱疹ウィルス・EBウィルス・各種肝炎ウィルスなど。
細菌で有名なのは、ピロリ菌・歯周病菌・大腸菌・黄色ブドウ球菌・緑膿菌・肺炎球菌・インフルエンザ菌・カタラリス菌・各種薬剤耐性菌など。
真菌で有名なのは、カンジダ・白癬菌・マラセチアなど。
寄生虫で有名なのは、回虫・ぎょう虫・トキソプラズマ・アメーバ・腸管吸虫・ランブルべん毛虫など。

自分は関係ないと皆さん思っているようですが、臨床の立場から言えば、逆にこれらを持っていない人、影響を受けていない人を探す方が難しいと言えます。

免疫が落ちるわけで、まず出るのが風邪症状。
咳・鼻水・発熱、これだけで風邪と判断して抗生物質をもらう・処方する人がいますが、耐性菌をさらに増やすだけです。

花粉の時期にアレルギー性の気管支炎を起こす人は多いですが、喘息という病名のもと、「初回の通院で」ステロイドを含む10種類近くの薬を処方されて来る人も珍しくありません。ステロイドは「免疫を落とすことで症状を隠す」薬です。

陰部と乳首のかゆみはよく認めるアレルギー症状ですが、この症状に対し、体液の細菌培養をし、抗生剤とステロイドを処方され、さらに抗生剤使用による膣洗浄を指示されたが、怖くて聞きに来た人もいた。もちろんその必要性はなく、さらに病気を作るようなもの。

先日自由診療と保険診療の混合は違法という最高裁判決が出ましたが、その一方で、「平等な医療を受ける機会」という大義名分のもと、世の中こんなことが当たり前に繰り返されている保険医療を正当化し、余分な税金を投入させる医師会の自浄作用を強く求めたい。

こんなことを言っていると目を付けられそうだが、自浄作用が働かなければ、そのマイナスエネルギーはいずれ自らを滅ぼすことになる、と思うのは私だけではないはずです。

医師の人としての、医療のプロとしての良心に期待するしかないでしょう。

何度もこれまでも言っていますが、「どんな治療も、薬も、医療者自体も、患者個人に対しての有効性・必要性が高くなければ全く意味を成さない、効果がない」ということは、よく覚えておいてください。
他人に良いから、自分に良いということはなく、「誰かの薬は、誰かの毒である」と言う言葉が的をえているでしょう。

随分と話がそれましたので、本線に戻します。

カビや花粉が免疫を低下させ、体内感染源が活性化し、その結果体内感染源が体内にその毒素を放出します。
それが血液・リンパ・脳脊髄液を通して全身をめぐり、その毒素によって傷害された内臓・組織がそのサインとして各種症状を出す、と考えられます。

意識低下・頭痛・めまい・吐き気・視野障害・感覚鈍磨・歩行困難・平衡感覚異常・過眠・不眠・精神疾患症状・感情コントロール不良・体温コントロール不良・冷え・咳・喘息・鼻炎・鼻血・口内炎・歯周病・呼吸苦・腕首肩痛・背部痛・腰痛・関節痛・皮膚や爪のトラブル・脱毛・血圧コントロール不良・不整脈・動悸・胸痛・腕のだるさ・パニック・ほてり・血糖コントロール不良・摂食障害・異食症・乏尿・頻尿・尿失禁・浮腫・胃腸障害・下痢・便秘・イレウス・体重増加・体重減少・過敏症・アナフィラキシー反応・不正出血・子宮外妊娠・流産・各種感染症…


体内感染源が活性化しているうちは毒素を出し続けますので、その間はずっとやられっぱなしな訳です。
ですからそういう時は、ゆっくりお風呂にでも入って身体を温め(38度台までなら私はお風呂OKだと思いますが湯冷めをしないこと)、簡単な和食(火の通った暖かいもので塩分多めが良い)を摂って、よく寝ることです。

そして体内感染源の大好物を口にしないことです。
それは、砂糖・果物・アルコール・パン・チーズ。

花粉の時期は、これに卵を加え、日中外出時はマスク着用すれば、より完璧な対策になります。

また、酸性体質は感染に罹りやすく、治りにくい体質です。
酸性から弱アルカリ性に効率よく持っていく為に、必要に応じて、カルシウム・ミネラル・鉄などのサプリメントもいいでしょう。加えて、アレルギー反応を抑えるには、フィッシュオイルやエゴマ油のサプリ(食品にかけても酸化しており効果は見込めないのでサプリが良い)も必要に応じて使うといいでしょう。これらの油は現代の食生活において不足しています。

また体内感染源の影響を最も受けやすいのが唾液ですから、唾液・尿などの体液を使ったマッサージも有効です。


今日述べた内容は、誰にでも使える大事なことですから、おさらいをしておきましょう。
体調が優れないときは…、

① 身体を温めて、無理せずゆっくり休む。
② 胃に負担をかけない軽い和食で、塩多目。
③ 砂糖・果物・アルコール・パン・チーズ・卵を極力控える。
④ 必要に応じたサプリ(カルシウム・ミネラル・鉄・オメガ3の油)
⑤ 体液を使ったゲートマッサージ

これなら誰にでもできますよね。
多くの人に有効ですから、試してみてください。ただし、サプリはアレルギーのないものに限ります。

どうぞ皆様、自己体調管理で、ご自愛ください。