増田カイロプラクティックセンター たまにひと言 

神経筋骨格・アレルギー(NAET(R))・感情の統合療法。同行ドクター斉藤友美恵の近況レポート

こころの滋養

2007年01月20日 | アレルギー・NAET
NAET治療を進めていくなかで、”人アレルギー”の治療も重要となってきます。
なぜなら感情の”もと”になっているのが人と人との関係がほとんどだからです。

ここで言う人とは、両親・兄弟・夫・妻・子供・ペット・親戚・会社の人・先生・友達・近所の人・自分といった身近なところから、医者・治療者・お店の人・銀行員・郵便屋さん・駅員さんなど、日常生活において関わる人々も入ってきます。

自分のエネルギーがスムーズに廻るには、自分自身のエネルギーが整っていること、そして自分以外の物・人すべてのエネルギーに影響されないことが絶対条件です。

ですから人と人との関係で一番いいのは、”いてもいなくてもいい”、透明人間同士の関係みたいなのがいいんですね。
この状態ならエネルギーの出入りが自由にできる。

単純にこの人がいるとめざわりだとか、イライラするとかいう場合だけがアレルギーではないんです。

この人がいないとだめとか、私がこの人を何とかしなくちゃ、なんていうのも完全にアレルギー症状ですね。

治療者に対して、この先生がいないと困るよと患者さんは思いがちです。また治療者も何とかして私がこの人を治そうなんて考えたりもする。
これは両者共に人アレルギー症状に冒されている。

いてもいいし、いなくてもいいんです。
そうなれた時には、身体も心もずいぶん元気になった証拠でしょうね。

栄養素のアレルギーがなくなるということは、その栄養素が自分に滋養を与えてくれるようになるということ。

人のアレルギーがなくなるということは、自分とその人との間で、愛情とか絆とか思いやりとか、見えない大事なものの受け渡しがスムーズにいくようになるということ。

素直に受け取り、素直に心から与えることができるということ。



最後に「タオ」(加島祥造・ちくま書房・ちくま文庫)の第35章 心の滋養を引用紹介します。

だから大きな風のようなこの
タオのイメージを抱いていれば
天下どこへ行こうと、
心安らかで、ゆったりくつろいでいられるのさ。

ところで、旅の人は
いい音楽やうまい料理には足をとめるが
タオの皿を出されると
味がないと言う。
確かにタオは、
口にいれたって淡白すぎる。
耳に聞かせたって、
かすかすぎて聞き取れない、
見せたって見てとれない、
しかしね、
心に用いようとするなら、
これは、限りない滋養をくれるのだよ。