パンドラの箱を開けるとちむがいた

書くスピード早いですが、誤字脱字多し。

23冊目

2006-06-18 22:31:08 | Weblog
○23「決断力」羽生善治、2005、角川書店



感想:
羽生さんのすごい集中力と、柔軟な思考、将棋の醍醐味がよくわかりました。
話を無理やりビジネスの話に結びつけているところが気になりましたが、
その他はよかったです。

羽生さんは将棋というか、こういうゲームが好きで、朝鮮や中国の将棋も指せる
そうです。またチェスでは日本でも有数の強豪選手だそうです。

本書は、そういう羽生さんのこともさることながら、将棋界のことがよくわかり、
大変興味深かったです。戦型とよばれる「型」(「矢倉」とかいろいろたくさんある)
とか、最先端の戦型は新人がよく研究していて、羽生さんでもすべて体得することは
難しいとか、最近の将棋は序盤から勝負が始まっており、序盤、中盤でほとんど
その対局の結果が決まり、終盤は研究されつくされて結論が見えるとか、竜王と
名人というタイトルは別格とか。加藤一二三先生は変人だとか。

とにかく、将棋の魅力が文面から溢れ出ており、思わず日本将棋連盟のHPで
棋士のことを調べたりしてしまいました。以前、「聖の青春」という
村山聖(さとし)8段の本を読んで、えらく感動した覚えがありますが、
(聖は病気で29歳で志半ばで亡くなってしまった)将棋というのは、
純粋さというのか、将棋に対する謙虚な心みたいなものがよくわかり、すごく魅力的に思います。

また奨励会という、将棋のプロ養成期間で、26歳までに4段を取得しないとプロに
なれないという厳しい規則が悲劇的で、将棋の世界を味のあるものにしていると思います。
(奨励会については「聖の青春」で詳しく書いているます。全国から将棋の天才
と呼ばれている子どもが集まり、自分よりも強い相手がいることにショックをうけます。
そして、限界を感じた人や実力の無い人は次々去って行きます)







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