パンドラの箱を開けるとちむがいた

書くスピード早いですが、誤字脱字多し。

22冊目

2006-06-13 21:29:20 | Weblog
◎22「クビ!論。」梅森浩一、2003、朝日新聞社



感想:
タイトルからして、下らない本だろうと思いましたが、良書でした。
「1000人クビにした」という下らない武勇伝ではありません。

外資系企業の考え方がよくわかり、筆者の「仕事に私情を挟まない」
考えにも賛成です。外資系企業の社員は「専門職」なので、仕事がなくなれば
やめていくのは当然だし、「プロ」なので、結果を残せない場合はやめて当然です。
(ただし、転職市場が発達していることが前提。筆者も言っていますが、ゼネラリスト
 として育ててきた40歳台の日系社員をクビにするのは問題あり)

以前、転職しようと考えていたときに「外資系に行くことは流浪の民になることだ」
と言われたことがありました。また、大卒の時の就職活動のときも「日系企業に入って
問題意識が出てから外資に転職しても遅くない。はじめから外資だと、
日系には転職できないし、日系では使いモノにならない」と言われ、外資を対象から
外しましたが、この本を読んでこれらの判断は正しかったと思いました。
ただ、外資でもメーカーは金融と違って、ドラスティックな解雇はしないみたいなの
で、外資メーカーは検討してもよかったかもしれません。

私は本書での筆者の主張には全く同感ですし、現在の会社で憤懣やるかたなく思っている
ことがばっさり切ってあり、スカッとしました。言っていることは外資一辺倒でもなく、
バランス感覚もあり、非常にまともです。ただ淡々と自分の役割課題をまっとうしたことが書いてあります。

本書は、働くとはどういうことで、仕事のプロとは何かを確認できる本としてお勧めです。

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