ここをキャンプ地とするっ!IV

根っこが生えてしまってからの活動記録

春遠からじ

2017-03-02 21:57:31 | 父ちゃんのブログ
風の穏やかな午後、冬枯れの風景を歩きたくなり向かったのは一ノ宮貫前神社。



昨年12月から今年3月まで12年に一度の式年遷宮祭開催中であり、神様も仮殿に一時引っ越し中。
地元衆で12年前その勇姿を見せてくれた義父も今は亡く、今回はその孫が祭に参加。過ぎ去った年月を想う。



満開の梅の花が春を告げる、主人のいない本殿。



式年遷宮祭の)神様の通り道を記した笹(竹)が点々と続く総門のある台地の、南斜面にある細く急な坂道を下る。下れば背筋が、登ればアキレス腱が伸びる。空はどこまでも青い。



小腹が空いたらほど近い「富光堂(ふこうどう)」へ。
食パンの"のぼり旗"は貫前神社の駐車場に車を停めた時点で確認済み。行き当たりばったりではないのです。緻密な計算?の元に成り立ったお散歩…どうだ参ったか?



台地の上に戻り眼下の街を眺めながら「ジャムバター」を。甘酸っぱいジャムと塩気の効いたバター、ふわふわを通り越してふにゃふにゃな食パン。このシチュエーションなら、どんなごちそうより美味い。

遠くから"コー"っと車の音、近くでは"サラサラ"と風の音。

春遠からじ。






-- 本日のBGM --

フリー・ソウル・キリンジ



堀込兄弟時代の名曲を揃えたコンピレーションアルバム。
「フリーソウル」というコンピシリーズを手掛けている橋本徹氏による"キリンジセレクト"は、よりファンの視点に立った選曲がなされており、レコード会社が製作した"ベスト盤"や"シングル集"とは一味違うアルバムとなっています。

DISC 1の終盤、Drifter→エイリアンズ→スウィートソウルと畳み掛けるような展開もすごいですし、DISC 2の最終曲にサイレンの歌を持ってきたあたりも我が意を得たり!なエンディング。

しかし、今最も私の心を捉えて離さないのは堀込高樹(兄)のソロ作品である「冬来たりなば」。
キリンジらしい美メロ溢れる曲展開も素晴らしいですが、とにかく良いのが歌詞。
ざっくり言えば冬の風景であり、もっと言えばお正月の歌なんですが、一つ一つの表現がすごくカッコ良いんだよね。
クラムボンの原田郁子がコーラスで参加しているのも聞きどころの一つ。

冬枯れの散歩道を歩けば、脳内に流れる「冬来たりなば」。
季節は移り、来年までしばしのお預け…かな。

堀込高樹 冬来たりなば wmv

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