とことこ日記~リタイアな日々

透析しながら、歌舞伎に映画、コンサート。
日々に感謝しながら、おまけの人生楽しみたい。

新春歌舞伎

2013年01月08日 | 古典芸能
国立劇場へ

夢市男達競(ゆめのいち おとこだてくらべ)

木曾の義仲の亡霊と
頼朝周辺の話

原作は河竹黙阿弥だそうですが
後半はほぼ改作で、最後の幕は創作だそうです


お正月は楽しい舞台が多いし
菊五郎親子出演できっと華やか

予想通りで楽しかった

いい役者さんが揃っていたし・・

菊五郎
菊之助
時蔵
松緑
左團次
田之助
彦三郎
團蔵
・・
・・


久しぶりに、田之助という名を見て
なつかしい・・お元気でしたか・・

足元がかなり弱って見えた
(膝を痛めたとのこと)
でも声は健在
さすがの人間国宝
調べたらお年は80ですって~

ひと幕の短い役だったけど
顔が見れただけで嬉しい


時蔵さんは以前と全然変わらない
美しさそのままで
硬さが取れてますます魅力的に
安心して見てられる




何度も言っててしつこいですが
私は先代の「松緑」さんの大ファンでした

30数年前の国立の新春歌舞伎は
ずっと松緑さんの豪快な出し物だったので
毎年楽しみにしていました

松緑が亡くなったころから
私の体調も悪くなって
歌舞伎から遠ざかっていたんです

そんな縁もあって
当代松緑さんも応援してます

今回重要な役を三役もしてて
菊之助同様出ずっぱり

特に花道の引っ込みで
かっこいい足捌きを見せ、場内を沸かせました
うーん・・いいぞ~
真面目でちゃんと精進してる感じも大好き
・・これで色気が出てきたら最高なんだけど
こればかりは個性なのかも・・

今回息子ちゃんも出演
前の松緑のひ孫
やっぱり応援しようっと


しかし何といっても
すごかった菊之助
毎回期待を上回ります

力士の役・どうなの?と思ったけど
姿の出来も良かったし
しっかり男らしく
色気のある美しさで
まさに錦絵から抜け出たよう

猫の亡霊の新造役のかわいらしさ
猫に戻ったときのメス猫のしなやかさ

すべて、可愛くて色気あり

私は、芸術には色気は必須だと思ってるもので
菊之助ますます楽しみ
この前テレビで、玉三郎さんの指導を受けているのを見たけど
玉三郎の凄みも加わってくるのかも



華やいだ場内を出ての帰り道

いつまで観に来れるかな~
なんてすぐネガティブになりがちな私ですが

遠い先のことは考えないで
今年ももっと歌舞伎も文楽も楽しもうっと