ひざっこぞうのがんばるブログ

スキルス胃ガンになっちゃったバツイチ母の闘病メインだけど他にもいろいろ書いちゃう日記

腸閉塞で入院その4

2009-02-10 | 闘病生活
入院5日目。
大腸検査をすることになりました。

その前にやった小腸の検査でも
腸ろうから入れた造影剤が大腸を通過する様子をレントゲンで確認して
どこも詰まっていないことはわかっていたのですが
静止画像ではなく、ちゃんとリアルタイムで確認しておきたいとのこと。

お尻から造影剤を入れての検査です。
手術前にもやったことはありますが、2回目だから平気ってもんでもないです。
不快な検査であることにかわりはないです。

遊園地のアトラクションのような、縦横に動く機械に乗せられて
上を向いたり横を向いたり、時には体を揺すられたり。

その結果、大腸はどこも塞がっていないことが再確認されました。
でも腸壁にはまだ老廃物が頑固にこびりついているので
今後、定期的に下剤を飲んで強制排出したほうがいいだろうとのこと。
ただでさえ下痢が治まらないってのに、その上さらに下剤ですか?
いったいいつ飲めばいいんだい?

そして、肛門に程近い直腸の一部が狭くなっているのがわかりました。
これは長引く下痢のせいでそうなってしまった可能性もあるけど
その周辺にモヤモヤした影が映っているので
ひょっとするとガン細胞が圧迫しているのかもしれないとのことです。

直腸の周辺は、重力の関係でどうしても水分が溜まりがちになるところだそうです。
そして当然のことながら、水分に含まれたガン細胞も集まってきます。
そのため腸閉塞をおこしたり、直腸に転移したりすることが少なくないそうです。
もしそうなった場合、直腸を外科処置で広げることはできないので
人工肛門を作るしかないとか。

じょーだんじゃないっすよ。
人工肛門なんて。
今後、要注意です。
・・・が、なにをどうやって注意したらいいんだか。

検査の際、造影剤だけじゃなく、空気もたっぷり送り込まれました。
それで腸が広がったのか、おなかの中が心なしかスッキリした感じ。
検査結果は芳しいものではありませんでしたが
体調はだいぶよくなりました。
そして、どこも詰まっていないことが確認できたため
翌日から食事が始まることになりました。
あとは体力をつけて一日も早い退院を目指すのみです。

お風呂も解禁。
点滴のチューブをラップでグルグル巻きにしてもらって早速お風呂に入り
体を3回くらいゴシゴシ洗って久しぶりにさっぱりしました。

翌朝には点滴もはずしてもらえました。
そのかわり、今度は腸ろうからの栄養補給開始です。
コーヒー牛乳みたいな色の栄養剤を直接小腸へ入れるのですが
前回の手術後に使った栄養剤は乳脂肪分が多くお腹がゴロゴロしてしまって
かえって体力消耗しそうなのであんまり使いたくありません。

またアレやるのか、トイレ通いが始まるなぁと思っていたら
ここでもまた新製品が登場。
脂肪分を控えているとかで、確かにお腹に優しく下痢を誘発しません。
これなら使えるなぁと思ったら、まだ保険認可されていないんだとか。
病院内で使うにはいいけど、自宅で使うために処方することはできないので
使いたい場合には自分で直接メーカーから取り寄せるしかないとか。
う~ん、医師からは「体力回復のために家でも栄養剤を使うように」と言われていますが
せっかくいいものがあっても自費になるんじゃ使えないじゃん。

さて、栄養剤がお腹に優しいと安心していたら
今度は昨日の造影剤がなかなか出てきません。。。
また詰まったか?
で、下剤。
いろいろ忙しいこと。

さらになぜか入院1週間後くらいから、やけに眠たくて
体もだるくて、時には熱が上がることも。
食事が始まって、腸が動き始めて体が疲れちゃったのでしょうか。
8日目には猛烈な吐き気に襲われ
普段、ちょっとくらいの熱なら我慢できてしまう私が、氷枕をもらって一日中寝ていました。

なんだろう。。。
食事が始まったのをいいことに、お菓子とかお菓子とかお菓子とかジュースとか
勝手に飲み食いしちゃったからかしら。。。

そんな具合の悪さを訴えても、検査結果に問題なければ意に介さないのが
西洋医学の医者ってもん。
食事は3分粥からあっという間に全粥になり
おかずも通常の食事と同じものがでてくるようになりました。
いきなり春雨だの海藻サラダなんぞが出てきたのを見たときには
また詰まらせる気かいっ!と憤りを覚えましたわ。
症状によってメニューを変えるってことはないのね。

吐き気があると言っても、吐き気止めをくれるだけで原因を考えてはくれず
さっそく抗がん剤の点滴を再開したいとの話がありました。
医師は、このままもうしばらく入院してその間に点滴をやってしまおうと言うのですが
そうすると退院までさらに4.5日かかりそうな気配です。
あまり体調がよくないのであと2日くらい入院して寝てようかなと思っていたのですが
4.5日と言われると、さすがにそれはちと長い。
結局、いったん退院して外来で点滴を受けに来ることにしましたが
「それじゃあ明日退院ね」と言われてビックリ。
しょうがない、家で寝てるか。ということで
吐き気や熱の原因もわからないまま、バタバタと退院することになったのでありました。

次回に続きます。


緊急入院のわりには、しっかりデジカメを持っていた私。
というわけで、病院食コレクション。

入院後、初のお食事はこれ。

こんなものでも、食べられるだけで幸せを感じました。

なぜかデザート大盤振る舞い。


そうかと思えばおかずばっかり。


ポーチドエッグだけでご飯を食べろと・・・?


全粥になって、やっとまともなお食事が。


と思えば、次はやっぱり寂しいし。


入院中、料理本を読み漁り、退院したらアレ作ろうコレ作ろうと考えていた私の気持ち
少しわかっていただけます?


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