ひざっこぞうのがんばるブログ

スキルス胃ガンになっちゃったバツイチ母の闘病メインだけど他にもいろいろ書いちゃう日記

社長とランチ

2008-01-31 | 我が家の近況報告
前の勤務先の社長とランチを楽しんでまいりました。
手土産に、ほんのちょっとのクッキーを持っていったら
お返しにその3倍くらいの値段がしそうなケーキをもらって
これぞまさに海老で鯛を釣ったってやつですな。

いただいたケーキの箱がとってもおしゃれでした。


中身はこんなの。


写りが悪いな。
うちの近所じゃぜったいこんな上品なの売ってないぞって感じ。

おいしいバイキング料理をいただきながら
会社の近況や、たあいもない世間話をしたあとに
「手術が終わって働けるようになって、もし縁があったらまた戻ってきなさい」と
ありがたいお言葉をいただきました。

いざとなったらそんなずうずうしいことはできないと思いますが
そう言ってくださるのはうれしいです。

また食事ができるようになったら退院祝いをするから連絡するように、とも。

絶対元気になって、いっぱい食べられるようになって
うんと高価なランチをご馳走になってやる!

目標がまたひとつ増えました。

血液検査だけ

2008-01-29 | 闘病生活
前回の診察時に白血球が少なかったので、血液検査だけ受けに行ってまいりました。

採血担当は、初めてお会いする、茶髪にキリッと眉毛のモデル風お姉さま。
待ち時間に見ていて「今日はこの人がいいなぁ」と思っていたら
運よくその方の順番に当たりました。
とっても手際が良くて、しかもお上手。こういうときは幸せです。

今日はいつものI医師が外来に出ていないので、もう一人のI医師の診察です。
※わかりにくいから、IB医師とさせていただきます。最近はやりの「KY」風に苗字を略してみました。

診察といっても検査結果を聞くだけ。
IB医師ものんびりしたもので「少し片付けようと思ってねぇ」と言いながら
1年以上に渡って積み重ねられてきた私のカルテの中身を
机の上にぶちまけておられました。
どうやらこの先生、几帳面な性格のご様子。
いつものI医師が日付順に無造作に重ねていた検査結果の紙などを
検査項目ごとに分けて束ねながらの診察。
ちらりと覗き見てみましたが、なにが書いてあるのか私にはさっぱり。
ただ、いろんな検査があったんだなぁと思うだけでした。

白血球は3100。好中球が34%で1054。
けっして多いとは言えないけど、今までの推移からして妥当な数字だろうとのこと。
前回「ガン細胞は出ていない」とだけ教えられた腹膜の検査結果も
結果が書かれた用紙をあらためて見せてくださいました。
そこには「炎症細胞があります」と書かれていました。
これは、抗がん剤を入れれば正常細胞でも炎症を起こすので
ガンではない患者に抗がん剤を入れて検査すると同じ結果がでるとのこと。
私はなかなか結果が「CLASS Ⅰ」にならないことが不安だったのですが
健康な人でもⅠという結果が出ることは稀なんだそうです。
なぁんだ、そうだったのか。もっと早く知りたかったです。

入院前にもう一回採血しなくていいのかなぁとIB医師はしばらく考えておられました。
手術までに、輸血の準備のための血液検査が必要なのだけれど
自分は「輸血部に頼むのだから念のため早めに」と考え
I医師は「血液はできるだけ新鮮なもので」と手術ギリギリに採りたがるのだそうです。
性格の違いがこんなとこにも出るのですね。

このIB医師、とってもおしゃべりな方でして
今日もいろんな話を聞かせてくださいました。
自分の息子が赤ちゃんだったときのエピソードや
I医師と時に意見が衝突することもあるという話
欧米人の食生活の考え方に頭をひねってしまった話
自分の食事を母親が見て「その食べ方どうにかならないの」と言われた話、等々。

もちろんなんの脈絡もなく話すわけではなく、こちらの質問に答えながら
それに関して思い出したことなんかを聞かせてくださるのですが
とてもおもしろくて良い気分転換になります。
めったにお会いできない先生なので、今日もいろいろ質問してしまいました。

手術後の治療について聞いてみたところ、私に関してはあまり心配していないとのこと。
今までこれだけ長い間、平然と治療に耐えてきた人だから
手術後も充分耐えられるでしょう、と。
そう言われれば、なんとなくそんな気がしてきました。

手術後の生活はといえば、食事に関しては
なにもわからない赤ん坊に生まれ変わると思ってください だって。
何が食べられるか、どうすればお腹が痛くならないか
一口ずつ時間をかけて覚えていくことになりますから、と。

う~ん、なんか大変そう。
でも「うまれかわる」ってステキな響き。
違う人生を歩めるわけではないけれど
自分の中のなにかひとつでも新しく生まれ変われるのなら
それはとっても良い経験なのではなかろうか。

そう無理矢理前向きに考えていたら
IB医師は見事に私の幻想を打ちのめしてくださいました。
胃の摘出手術をした後、腸閉塞を起こす人はやはり多いそうで
その手術の際「ほとんど噛み砕かれていないキンピラゴボウがゴソッと出てきた人」や
「シメジの束が原型のまま出てきた人」がいるんだそうです。
普段から早食いの人に多いらしく、私はまさしくそのタイプ。
今のうちから直しておくようにと言われてしまいました。
ちなみにIB医師は普段から100回は噛むんだそうで
あまりによく噛みすぎるので、母親に「気になる」と注意されたんだとか。

輸血に備えて自己血の採取はできないのかということも聞いてみました。
実は一番最初の手術のとき
輸血に関する書類に承諾のサインをするのを私は渋ったんです。
その書類には「手術まで時間がある場合には自己血を保存しておくこともできる」
というようなことが書いてありまして
なんでもいいからイチャモンをつけて手術から逃げたかった私は
「他人の血で余計な病気をもらいたくない、
なんでこのことをもっと早くに知らせてくれなかったんだ」と言って
駄々をこねたんですな。

しかし、今日IB医師の話を聞いて納得しました。
自己血を使えるのは心臓病などのいわゆる「機械の故障」に関する手術だけで
細胞が侵されている病気に関しては使えない、と。
考えてみりゃ当たり前のことです。
せっかくガンを取ったのに
そこにまたガン細胞を含んだ血液を入れるわけにはいきませんものね。

さらに、事前に大量の血液を採るには体調などの条件も厳しいため
アレルギーがあって他人の血液が使えないとか
よほどの大量出血が予測されるとか
あとは宗教上の問題とか、特別なときに限られるんだそうです。

納得はしましたが、それならそれで書類にちゃんとそう書き記すか
医師の説明がほしいです。
書いてあるのに出来ないって、なんだかなぁ。
今度機会があったら、そのことも話してみようかしら。

血液検査の結果を聞くだけのつもりが、けっこう長話をしてしまいました。
でも、セカンドオピニオンを受けるほどではなくても
こうやってたまに違う医師の話を聞くのも有益だと思います。
同じ医療チームで同じ診療方針に従っていても
考え方の違いとか、どのポイントを重要視するかの違いがありますから
いつもとは違う視点から考えることができます。
それに「この医師にはこの類の話が聞けるけど
こっちの医師にはどうも聞けない」ってのもありますしね。

手術が終わったあとでも、あえて診察日を替えてもらうなどして
F医師とI医師とIB医師、そして看護師のOさん、
いろんな方にお会いできるようにしてみようと思います。

最後に「インフルエンザにだけはかからないようにしてください」と注意されて
お暇してまいりました。
なかなか充実した診察でございました。

お買い物

2008-01-28 | 我が家の近況報告
昨日は日本武道館へお買い物に行ってきました。
お雛様の各メーカーが集まって展示販売をしていたのです。
娘ッ子のお雛様を、産まれて16年目にして
ようやく買ってやることができました。

我が家にはすでに七段飾りのお雛様があります。
私の初節句に揃えたらしいから
あと数年で半世紀を迎えようという年代ものです。
私に娘が産まれたときに
母親から有無を言わさず押し付けられました。

しか~し、そんなでかいの置けるスペースがあるわけないじゃん。
最初の何年かは義理で飾っていましたが
もともと私のために私の親が飾ってくれるはずのものを
何で私が苦労して出さなきゃいかんの?と年々不満が蓄積しまして
ある年からまったく出さなくなりました。
お人形に恨みはありませんが、出すのはつらいです。

娘に新しいのを買ってやらなきゃと思いながら
金銭的事情により、ずっと先延ばしにしていたのですが
ようやく少し余裕ができたので、この機会に思い切って買うことにしました。

もちろんお内裏様とお雛様だけの小さいものですが
親としてやるべきことをひとつこなしたという満足感にひたっております。
届くのは2月の初め頃。
入院前に飾っていってやれそうです。

さて、そして今日は娘ッ子の学校はお休みでした。
入学試験が行われるのですな。
もう1年経ったのか。早いです。
平日のお休みとなれば無駄に使うわけにはいかん。
本当はTDLへ行こうと思っていたのですが
ここのところのあまりの寒さに気持ちがくじけてしまいまして
かわりにお買い物へ出かけました。

行き先は、上野。
お正月に私がひとりで出かけた際に
「ABABってまだあるんだぁ」と感動いたしまして
これは娘ッ子の洋服を買うのにちょうどいいのではないかと思ったのです。

ABAB(あぶあぶ)というのは
女子中高生御用達のファッションビルでございます。
私が子供の頃からあります。
何十年ぶりで中に入ると、お店の作りも雰囲気も
ほとんど変わっていませんでした。
お手頃価格の洋服がこれでもかというほどに並んでいて
娘ッ子は大喜び。

お年玉を有効に使えたようでございました。
よかったよかった。

私は目がチカチカして、へとへとになりましたけど。。。

手術の日が決まりました

2008-01-26 | 闘病生活
まだCTの結果は出ていないだろうと軽い気持ちで診察に出かけたら
早々に結果が出ておりまして
へっ?と思いながら聞いているうちに、入院日と手術の日が決まってしまいました。
2月14日に入院して、18日に手術です。
バレンタインに入院かい!
世間の女子がチョコレート持って浮かれてる日に
私は荷物持って病院ですかい。

家に帰って娘にそう話したら
バレンタインに入院なら、退院はホワイトデーか?と言われました。
いえいえ、そんなに長居をする気はありません。
I医師に「最短で2週間ですよね?」と聞いたら苦笑いしてましたので
2週間じゃすまないんだろうとは思うけど、1ヶ月もいたくはありませんです。
I医師やF医師とチョコレート交換する気もないですし。

さてCTの結果ですが、他臓器への転移はありませんでした。
胃の周辺のリンパ節に転移していたガンも
画像を見る限りではほぼ消えているので
ゴソッと取らなきゃいけないほどではないだろうとのこと。
腹膜の細胞診の結果からも、ガン細胞は出ていなかったそうです。

よって、元凶である胃を取ってしまうには今がチャンスだとI医師はおっしゃいました。
もうこうなったら腹をくくって、流れに任せるしかないでしょう。
気持ちの準備ができてなくて頭が働かなかったせいもあり
いつになく素直に、はいはいと指示に従って入院の手続きをすませてまいりました。

手術に備えて、体を元に戻しておく必要があるということで
抗がん剤治療はストップです。
しばらく快適な日が過ごせます。
この間にいっぱい遊んでいっぱい食べておかないとね。
手術の準備よりも、さて何して遊ぼうかどこに行こうかと、私の思考はそっちが先。
手術後はしばらく食生活も不自由だろうし、動けないかもしれないし。

病院での話に戻って。。。
今日採血をしてくれたのは
かつてへたくそだったけど最近上手になってきたお兄さん。
今日もまたさらに上達していました。すごいすごい。
もう、うんとほめてあげたい気分でした。

白血球は2900。好中球が30%で870。
やはりちょっと少なくなっているので注射を受けるため処置室へ行くと
いつもは化学療法室で点滴のときに付いてくださるO看護師が
偶然今日は外来にいて注射も打ってくださいました。
当分会えないなぁと思っていたのでうれしくなり、手術を受けることをご報告。
今度お会いするときには季節も変わって暖かくなっていることでしょう。
点滴液を温めていただく必要がなくなっちゃいました。
できるなら、次に寒くなる季節には、点滴ともお別れしていたいものです。

入院日まで、I医師の診察もなし。
白血球の具合を調べるために1回と
手術前の検査を受けに2回、平日に通院するだけです。
おぉ、自由に使える土日が2回もあるではないですか。
娘ッ子に、バイト入れないように言っとかなきゃ。

いっぱい遊んで・・・などと言っておりましたが、そういえば内職があった。。。
年明けから立て続けに送られてきまして、実は今月、ずっと働いております。
それを片付けてしまわないことには遊べませんねぇ。
がんばろっと。

半年ぶりに・・・

2008-01-25 | 闘病生活
昨年6月以降ずっと来ていなかった生理が、今日突然やってきました。
びっくりでございます。
てっきり「あがった」ものとばかり思っておりましたので。
5月が最後だったんだから、半年以上ぶりですね。

どうやら抗がん剤の影響で止まっていただけのようです。
どうりで更年期障害がなかったわけですよ。

年末年始にしばらく治療をお休みしていたから
体の機能が戻ったのでしょうか。
それとも、抗がん剤が入っている生活が当たり前になって
体がそれに順応してしまったのでしょうか。

どっちにしても私の体は抗がん剤なんかに負けちゃおりませんぜっ
てことが証明されたわけで、めでたいめでたい。

メンドクサイものが戻ってきたので特にうれしいわけではないですが
なんとなく、お赤飯を買ってきてしまいました。

CTスキャンを受けてきました

2008-01-23 | 闘病生活
今日の東京は、朝から雪。
午前中にはやむと天気予報では言っていたはずなのに
時間が経てば経つほどひどくなります。
一番ひどく降っていたと思われるお昼前
CTスキャンを受けに、病院へ行ってまいりました。

最近は手術後のことばかり考えておりましたが
その前に転移の心配をしなきゃいけなかったのですよね。
今日のCTの結果、もしも他臓器に転移でもしていたら
手術どころじゃないわけで。
この結果が出るまでは、先のことなんか考えてもしょうがないわけです。

さて、今日はとにかく寒い。
前回の点滴液がまだ抜け切っていないのでお腹を締め付けたくはないけれど
防寒対策はしっかりしていかなければ、途中でくじけてしまいそう。
恥ずかしいけれど、念のためと買っておいた
「マタニティ用」のタイツを履いて出かけました。
転んだり交通事故にでも遭って、この重装備を見られたらみっともない。
いつもより慎重に歩いていきました。

今日は、以前と検査室の場所が違いました。
中に入ると真新しいと思われる機械があり
壁も塗ったばかりのようでしたので、台数を増やしたんでしょうか。
それとも前の機械が壊れたか?
前回、途中で止まったもんなぁ。

相変わらず更衣室は男女兼用の無防備な部屋。
しかも仕切りはアコーディオンドアだけ。
これ、どうにかならないんでしょうかねぇ。
ここでも、みっともない重装備を他人に見られないよう
外の気配に気を使っておりました。

検査の途中で造影剤の点滴をします。
もう何回も経験しておりますが
今日は今までよりも、造影剤が体に入っていくのがはっきりとわかりました。
針を刺した血管のあたりがドクドクとして、まるで音が聞こえそうな感じ。
冷たい液が腕を通過していき
あ、今お腹まで来た、太ももにも来た、つま先まで到達~。
きっと脳にも行き渡ってるんだよなぁ。。。

・・・と、こういうのがわかるのって気持ち悪いです。
それだけで具合が悪くなりそうでしたが
どうにか平静を保って、無事に終了いたしました。

帰りには、雪は雨にかわっていました。
ちょっと残念。
たまには交通が乱れない程度に積もってくれると
きれいでいいんだけどな。

検査結果がわかるのは2月の初旬と思われます。
さて、どうなるでしょうか。

最後の1本が・・・

2008-01-22 | 闘病生活
ついこの前まで私の後頭部には
最初の脱毛時からずっと抜けずにかんばっていた髪の毛が1本ありました。
それだけが長くて、たまに前に垂れ下がってきたりして
3センチほどにびっしり生え揃った頭髪の中でも
かなりの存在感を放っておりました。

「最後の一葉」じゃないけど
これが抜けるときにはなにかが起きるのではないか
もしも抜けたら紙に包んで記念にとっておこう、などと思っていたのですが
ある日気づいたら、なくなっておりました。
もちろんなにも変わったことなど起きやしません。
単に力尽きて、シャンプーのときに流れ落ちてしまっただけと思われます。

せめて「抜けた~!」というその瞬間を共有したかったのに。
いつどこで離れていってしまったのやら。

半年以上もの間、抗がん剤に負けずにがんばった髪の毛ちゃん。
長いことご苦労様でした。

20回目の点滴

2008-01-19 | 闘病生活
記念すべき(?)20回目の点滴を受けてまいりました。
雪が降らなくてよかったぁ。今日の東京は、意外に暖かかったです。

採血は問題なく終了。
白血球は3300。好中球が39%で1287。
先週も点滴しているわりには良い数値です。
血圧も105-60。うん、良好。

今週は、あまりの寒さに動きたくないと思いつつ
これじゃあいけないと自分を奮い立たせ、時折ストレッチをしたり
買い物にも自転車を使わず徒歩で出かけたりしていました。
それに加えて新しい漢方も飲み始めたので
その成果がさっそく出ているのでしょうか?

しかし、これが長続きしないのが私の欠点なのでねぇ。
いつまで続くかしら。。。

今日の診察はF医師。お久しぶりでございます。
顔を見るなり「元気そうだねぇ」と言ってくださいました。
F医師は必ずお腹を見たがります。(趣味なわけじゃないだろうけど)
今日も横たわった私のお腹を叩いたりなでたりしながら「体重も変わってなさそうだね」と。
腹の肉で判断しないでください。

先週から悶々としていた、手術と手術後の治療についての疑問を
予定通りぶつけてみました。

結論。
胃にガンが残っているのかどうかは、取ってみなけりゃわからない。 そんな。。。
大元のガン細胞が残っている可能性がほんのちょっとでもある限り
再発の危険を冒してまで胃を残しておくことはできないし
残しておけば、抗がん剤をやめたとたんに再発する可能性が高い。
ただ、取った後の検査によっては「ガンは治っていた」と言える可能性はあるし
医師団はそれを期待して治療している。
けどそれも、摘出した胃を検査して始めてわかることなので
もしも内視鏡で見えなくなっていたとしても、結局は絶対取る

その後の抗がん剤治療はたぶんつらいと思うけど
腹膜を取り出して見るわけにいかない以上、続けざるをえない。
いつまで続くのかはまったく手探り状態で
半年で終わるかも知れないし一生続くかもしれない

この前手術をしたという男性の場合
腹膜のガンは目で見る限りほぼ消えていたけれど、さっそく抗がん剤治療を始めている。
やはり、手術前よりも少しはつらそうである。

と、こんな感じです。

薬だけで治る可能性がないわけではなく、医師もそのつもりで治療しているのに
それでも検査のために取らなきゃいけないって、やっぱ悔しい。
取っちゃった後で「治ってたよ~」なんて言われてもうれしくないもんな。
どうにもならないんだろうねぇ。
再発の不安を少しでも軽くするためと、割り切るしかないでしょうね。
それに、体力のある今のうちにやってしまったほうがいいだろうし。
私の体力、手術後も持つでしょうか?(聞かれたってわからないですよね)

久しぶりのF医師は、カルテを見て「長いねぇ、もう1年以上だねぇ」と
感慨深げにおっしゃいました。
そうです、私がんばっております。だからこそ、この辺で一気に治したかったのに。

化学療法室では、初めてお会いする若い男性医師が針を刺してくださいました。
お腹のポートに針を刺すのは初めてらしく、私は少々不安。
しかも私、今日初めて「針」を目の当たりに見てしまいまして
こんなに太くて釣り針みたいにぶっきらぼうなヤツを刺すの?と怖くなったせいか
いつもよりずっと痛く感じました。
この医師も自信がないせいか、ゆっくりゆっくり刺したので痛い時間も長いのですよ。
もっと一気にいってほしかったです。

そして点滴開始。と思ったら、液が流れていきません。
いつもは感じないチクチクした痛みもあるし。
なぜだろう?と、針をいじられ管をいじられ
しまいには外来からF医師がすっ飛んできて、直々に見てくださいました。
どうやら、ポートまたはポートからお腹に延びている管が
なにか(っていったって腹の肉しかないんだけど)にくっついてしまっていたようです。
F医師が注射器を使って強制的に液を出し入れした結果
すんなり入っていくようになりましたが、その瞬間がとってもとっても痛かったです。

終了後、針を抜く際には
入院時にさんざお世話になった推定身長180cmのK医師が来てくださいました。
これまたお久しぶりです。
ちゃんと覚えていてくださり、ちょっと昔話をしました。
覚えていてもらえるって、うれしいですね。
2月にまた入院病棟で待ってるから、と言ってくださいました。

点滴液が流れていかなかったときに
看護師さんがI医師を呼ぼうと言うので
「I先生は今日は学会だとかでお休みですよ」と伝えたのですが、まずかったのかも。

看護師さんと針を刺してくれた医師と、もうひとりの誰かが
こそこそ話しているのが聞こえました。
「学会ってなに?今の時期になんかあったっけ?他に誰も行ってないんでしょ?」と。

すみません、おそらくI医師は
学会でも勉強会でも講習会でも単なる茶話会でも
患者に対していちいち区別することはないだろうと
そう思って「学会」と口にしたのではないでしょうか?
来週出勤するまでI医師はみなさんの好奇心の餌食になってしまわれるのかも。
ほんとに申し訳ない。

新しい漢方

2008-01-18 | 闘病生活
今回の副作用はまったくたいしたことなく
ちょっと足がむくんだのと、首の筋肉がちょっと痛かっただけ。
点滴後にしては、なんとも快適。

しかし、あまりの寒さに動く気がしません。
寒すぎ。
この寒さでは、昨年買ったカーボンヒーターもあまり役には立ちません。
ウサギも真ん丸くなっています。

現役女子高生の娘ッ子は、短いスカートから生足出してがんばってますが
なりふり構わずジャージを履きたいと言ってます。
履いたら怒られるんだそうで
「じゃあ先生も生足出してみろと言ってやれ」と言ったら
「それはそれでキモイからヤダ」と。。。
学校の制服にもパンツルックがあるといいと思うんですけどねぇ。

この寒さも今日がピークだっていうけど、ほんとかね。
明日もこんなに寒かったら、わたしゃ病院さぼっちゃいますぜ。

さて前回診察時に、昨年から頼んであった漢方を処方してもらいました。
ここへコメントをくださる方に教えていただいたものです。
2種類教えていただいたのですが
I医師の判断により今回は1種類のみ。
十全大補湯というものです。
副作用が軽かったのは、これのおかげかしら。

これは食間に服用します。
この食間というのがなかなか難しい。
つい忘れます。
今もこれを書きながら「午前の服用を忘れてた~」と焦ったりする始末。
さらに、薬名に「湯」とついているものはお湯で服用するんだそうで
これまたなかなかめんどい。
うちには電気ポットというものがないので・・・

そんなわけで、1日3回の服用が2回になったりするのですが
漢方は回数よりも長く続けることが大事だそうなので
しばらく飲み続けてみようと思います。

昨日の夕飯に「薬膳豆豉(とうち)味噌鍋」というのを食べました。
娘ッ子が、バイト先で売れ残ったのを半ば強制的に引き取ってきたものです。
ピリ辛でけっこうおいしかったのですが
口の中で時折ほのかに香る漢方の匂い・・・
う~ん、体に良さそう。。。

冬は鍋がいいですねぇ。

あぁ

2008-01-16 | 闘病生活
昨年4月の手術のとき
偶然同じ病棟に、かつて隣人だった女性が入院していました。
10年ぶりくらいの再会だったと思います。
入院中に何度か病室を訪ね
退院後も、通院の際に寄ってみたりしていました。

が、ある日、病室の名札が外されていたので退院なさったものと思い
メールをしてみたのですがお返事がない。
きっと忙しいんだろう、ひょっとしたら通院しているかもしれないから
そのうち会えますようにと祈っていたのですが
昨日、親族の方からハガキが届きました。
亡くなられていました。

皮膚筋炎(膠原病の一種らしい)で治療中に
間質性肺炎を起こしたのだそうです。

娘さんがふたり。
上の子がうちの娘ッ子より1歳上だけど、下の子はまだ中学生のはず。
お父さんはずいぶん前に亡くなっています。

いつか元気になって、お互いこれからもがんばろうねと話せる日が来ると思っていたのに
とっても悔しいです。