ひざっこぞうのがんばるブログ

スキルス胃ガンになっちゃったバツイチ母の闘病メインだけど他にもいろいろ書いちゃう日記

6回目の入院

2009-12-21 | 闘病生活
たいへん遅くなりましたが、先日の入院のご報告を。

12月8日
病院であれこれ慌てて買いこまなくていいようにと
ありとあらゆるものを詰め込んだ大量の荷物を持って、いざ入院。
なにしろ入院は6回目ですからね、なにが必要になるかはだいたいわかっております。

初日からタキソールの点滴をする予定だと言われていたので早目に行ったのですが
あれれ?心電図とレントゲン、採血に問診。で、今日の予定は終了だって。
時間を持て余して、新しい病棟をうろうろしておりました。


新しく建てられた病棟はとってもきれいでした。
引き出しの下は冷蔵庫。
古い病棟のときは共用の冷蔵庫で不便だったのですが、今度は遠慮なく使えます。
病院の食事はおいしくないので、マヨネーズやらケチャップやら
海苔の佃煮や梅干など、あれこれ持ち込んで詰め込んでおきましたが
それを看護婦さんに見つからなくてすむのもいいですね~。


テレビは、映画やインターネット、ゲームなんかも楽しめるようです。
(有料だし、興味ないから使いませんでしたけど)
ただ、電源を入れるとまずこんな画面が出てくるのがうっとおしい。
しかも病院案内が一番最初にあるし。。。そんなの毎回見たくないよねぇ。


病室は11階。運よく窓際のベッドだったので眺めがよかったです。

さて、うろうろするのにも飽きて、病室へ戻る途中
偶然I医師に会ったので、明日からの予定を聞き
体力回復のために栄養剤の点滴もお願いしたいと話すと
「じゃあさっそく今からやろうか」と
もう日が暮れるという頃になっていきなり点滴が始まりました。
ちょうど夕飯時。
もうちょっと時間の配分考えてほしいなぁ。

点滴の針を刺してもらいながら「ねぇ先生、どこでタバコ吸ってんの?」と聞いてみました。
病院内にはいっさい、タバコの吸えるところはありません。
I医師は、病院の隣に建つ大学の敷地内まで遠征するんだそうです。
「そんなことだから、隠れて吸って吸殻捨てたり
目の前の川に投げ捨てたりするヤツが出るんだよな。」と憤っておられました。

就寝時間前にようやく点滴が終わって、今日はこれで終わり。
9時の消灯は早すぎるし
新しくなったとはいえ、やはり硬いベッドであまり眠れませんでした。

2日目。
この日はいよいよタキソールの点滴です。
腹水を生理食塩水に見立て、タキソールの原液だけをポートから流し込んで
しばらく馴染ませてから抜き取る予定です。

栄養剤の点滴と同時進行なので
腕とお腹、両方にチューブがつながっていてとっても不自由。
抗アレルギー剤の影響で異常に眠くなるので
1日おとなしく寝て過ごしました。

が、夕方、点滴が終わるまでぐっすり寝てしまったもんだから
消灯時間になる頃には目がギンギンに冴えて眠れそうにありません。
睡眠導入剤をもらって、ようやく寝ることができたのですが
この睡眠導入剤、クセになりますね。
腰や背中の痛みも気にならずに眠れるんですもん。
翌日以降も処方してもらいました。

3日目。
朝食後にお偉い教授様の回診がありました。
腹水が溜まって食事が通らないと話すと
「食べられそうなものがあればなんでもいいから食べなさい。
点滴からの栄養よりも口から食べるほうが大事だから」とおっしゃいました。

なんでもいいんですね、はい。
チョコレートやら飴玉やら一口サイズのおせんべいやら
ちゃんと引き出しにストックしてありますよ。
ちびちびと口にしております。
でもね、私はちゃんとした食事をしたいんですよ。
がっつり食べて「あぁお腹いっぱい」と幸せを感じたいんです。
早く腹水抜けないかなぁ。。。

その後、化学療法室のO看護師さんが様子を見にきてくれました。
この方、私が「針を刺すのがヘタだ」と言って抗がん剤の点滴を拒否した時に
すぐに教授に問題提起してくれた、とっても頼りになる方です。

足のむくみがひどいと話すと
美容外来というのが新しく出来て、私のように病気でむくみが出ている患者対象に
マッサージを施してくれるらしいと教えてくれました。
他にも、美顔などのエステもやっているんだそうです。

ぜひ受けてみたいと言うと、ちょっと調べてみるねとおっしゃいましたが
その日の午後にはさっそくI医師に連絡が入ったらしく
I医師が来て、入院中は手続きの関係で受診はできないけど
退院後に紹介状を書けば外来で受診できるらしいと教えてくれました。
いつも有益な情報をくれるOさんに感謝感謝です。
今度、紹介状を書いてもらう予定です。

この日は、お腹に入れたタキソールを馴染ませる日なので
腹水を抜くわけにもいかず、パンパンのお腹を抱えたまま
栄養剤の点滴だけを受けていました。

お昼前、午前授業で帰宅する娘ッ子からメールで「今からお見舞いに行く~」と。
娘ッ子の通う高校からこの病院まで、実は徒歩圏内なんですわ。
ただ道がややこしいのと、ヘンな病気でも移されたら困るからと
今までの入院時には「来なくていい」と言っていたのですが
なにを思ったか、今回は突然やってきました。

せっかくなのでレストランへ行き、お昼を一緒に食べました。


娘が帰ったあと、さらに栄養剤の点滴を続けるうち
お腹がもうはちきれそうにパンパンに張ってきました。
医師を呼んでもらい、少しでいいから腹水を抜いてほしいと懇願。
夕方、研修医のS医師が来て、腹水を抜き始めましたが
どうもポートへの針の刺し方がお上手ではなかったらしく、なかなか抜けません。
あまりにも出が悪いので、シリンジを使って手動で抜いてくれたのですが
それでも300ccほどしか抜けず、あまり楽にはなりませんでした。

さらにこの医師、手際が悪く、人のベッドやパジャマを腹水で汚していくし
これで愛想が悪かったら怒るところだけど、親切ではあったのでまぁ許すか。

しかもね、髪をツンツンに立ち上げて、お髭をキレイに整えて
今時のイケメン風を気取ってはいるけれど
胸に下げた身分証明書の写真を見たら
まぁなんともクソ真面目な七三分けで写ってるじゃありませんか。
おかしくなっちゃってね「先生、写真と全然違うじゃん」と冷やかしたら
かわいらしく照れてました。
ま、下手くそではあったけど、時間ギリギリまでがんばってくれたからよしとしましょう。

長くなりそうなので、次に続きます。


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