ひざっこぞうのがんばるブログ

スキルス胃ガンになっちゃったバツイチ母の闘病メインだけど他にもいろいろ書いちゃう日記

輸血はしたけれど・・・

2009-10-31 | 闘病生活
やっとゆっくりPCに向かう余裕ができました。
輸血して、今度こそ元気になれるかと思ったけれど
なんだかなぁ・・・
かえって調子悪くなったんじゃないかと思うほど
気力の萎えている私でございます。

時は火曜日、仕事を休んで病院へと向かいました。
とは言っても、やはり緊張していたのか朝からおなかの調子が最悪。
起きてから腹痛が治まるまでトイレに通うこと2時間。
家を出るのはだいぶ遅くなりました。

診察はないからゆっくり来ていいよと言われてはいたものの
あまり遅くなればそれだけ終わるのも遅くなるわけで
気持ちばかりが焦ります。

駅の階段の上り下りがつらいのでバスを利用しましたが
平日の道路って混んでるんですね。
いつもなら20分程度の道のりに、40分もかかりました。
降りる時には乗り物酔い寸前。気持ち悪っ。
そこから10分ほどの道のりを歩く気にもなれずタクシーに乗りましたが
結局、予定よりも1時間ほども遅れて病院へとたどり着きました。

通されたのは、診察室横にある「処置室」。
簡単な点滴や注射を受けたり、超具合の悪い患者を休ませたりするために使う部屋です。
入院前の一時避難室にも使われるので
そこにあるベッドはストレッチャー兼用。寝心地最悪です。

しかも診察室裏の医療関係者用通路とつながっているので
両側の壁際に置かれたベッドの間は、ほとんど廊下同然。
看護師さんが頻繁に行き来し、話し声も筒抜け。
なんとも落ち着きませんが、それでもそのうちにそんな喧騒がBGMのように心地よくなり
さらに、へたに隔離されているよりは忘れられる心配がなく
しょっちゅう誰かしらカーテンの隙間から覗いていってくれるので
かえって安心な場所ではありました。

この日も私の血管は、貧血のせいか細く硬く
ベテラン看護師さんが二人続けて針を刺すことに失敗。
とはいえ、土下座でもしそうなくらい恐縮してくださっていたので
こちらも怒る気になれず。
I医師を呼ぼうということになったのですが、あいにく内視鏡検査の真っ只中とのことで
「今日はH先生がいるって言ってました」とこちらからリクエスト。

H医師は、腸閉塞で入院中にお世話になった若い先生ですが
佐野史郎に似たのっぺり顔で、無口で無表情。
でもこちらの質問には的確に答えてくれるし
患者の気持ちを汲み取って安心させるのが上手な先生です。

入院病棟で処置中のH医師を呼び出し、待つこと30分。
「1回で終わらせたいから、ゆっくり慎重に刺すよ。その分痛いけど我慢して」と言われ
実際とっても痛かったけど、ちゃんと1回で終わらせてくれました。
こういう先生なら、どんなに痛くたって我慢します。
私が、抗がん剤の点滴を拒否した事件をちゃんと覚えていて
「化学療法室の先生も上手とは限らないんだよねぇ」と
いたずらっぽく笑って去って行きました。

結局、私の到着遅れとこの待ち時間のため、輸血が始まったのは11時過ぎ。
2時間くらいね、と言われていたのですが
実際には4時間もかかり、終わったのは午後3時過ぎでした。
おかげさまでたっぷり寝ることができました。

血液の入ったパック。

ほんとに「血」なんですねぇと言って、看護師さんに笑われました。

にしても、パックの両脇にもなにやらチューブが巻きつけられていて
どことなく心臓を思わせる作り。
そんなに不気味な形にしなくたっていいのに。

200ccのパックを2つ。計400ccが私の血管に流し込まれました。
これで足りなければ次回、さらに400cc追加するんだそうです。

輸血中、とくに異常も感じられず無事に終了。
終わったとき、掌がいつもより赤かったので「おぉ血が増えたんだなぁ」と感じました。

看護師さんの「これで元気になるよ」という言葉を信じて
さぁ元気に帰るぞ!と立ち上がったところで、激しい立ちくらみ。
再度、ベッドに寝かせられました。
やはり、いきなり増えた血液を急激に循環させるのは危険なんだそうです。

ベッドの背もたれを徐々に上げていき
少しずつ起き上がって体を慣らせるのに15分ほども費やしたでしょうか。
それでもフラフラします。
たちあがっていくらか経ったところでやっと歩けるようになり
看護師さんから「なにかあったらすぐに座ること」と注意を受けて処置室を後にしましたが
のろのろとしか歩けません。

そこで私、ハタと気づきました。
そういや朝から飲まず食わずじゃん!
そりゃいくら輸血したって歩けねぇわけだよ。

で、会計を済ませ、展望レストランへ行きました。
今日くらい、ちょっとお高めの豪華なパンケーキ食べたっていいでしょ、ってことで。


キャラメルパンケーキとカフェオレ。
これがねぇ。。。とんだ代物でしたね。

パンケーキは、冷凍ものを解凍しただけと思われます。
まぁ、それは許しましょう。

問題は、アイスです。
普通、アイスって腐らないですよね。
腐らないからこそ、賞味期限もないわけであって。

でもこのアイス、口の中でなんとも不快な糸を引いたのですよ。
納豆を食べた後のような、ネバッとした感触。
まさかこんなところで「トルコアイス」を使っているわけでもあるまい。
こりゃあ、相当古いアイスを使っているのではなかろうか。
味も香りも飛んじゃってるし。

こんなものでまたお腹を壊したくはないので
一番上のパンケーキを1枚食べただけで退散してきました。
これで930円。
これなら1階のセルフサービスのレストランかドトールに入ったほうがよかったな。

ちょっと贅沢しようなんて考えたせいで、後味の悪い結果となってしまいました。ふん。

さて帰り道。
まだまだゆっくりとしか動けません。
それでも、駅まで歩けたし、電車に乗ってちゃんと帰りつくことが出来ました。
いくらか元気になったのかなぁ。

夕飯の買い物をしながらゆっくりゆっくりと歩いて家に着いたのは夕方6時。
結局、丸1日費やしてしまいましたね。

下準備のいらない簡単なお鍋を娘と囲みましたが、あまり食が進みません。
それでも暖かいものを食べてやっと一息ついたところで、やはり体がダルい。
後片付けもほったらかして、横になり一眠り。
血液が増えて体が温まるかと思ったのに、寒いです。
熱々のお鍋を食べたばかりなのに。

娘ッ子に布団を掛けてもらい1時間ほど寝ましたが、その後も調子は最悪で
家事は放棄してお風呂に入って体を暖めたあと、すぐに寝てしまいました。

翌日はお仕事でしたが、やはりとくに調子がよくなったわけでもなく
通勤の道のりはいつもと同様、ちょっとしんどかったです。
ただ、勤務を終えての帰り道は、確かにいつもより楽だったかも。
やっぱりそんなに劇的に良くなるってもんでもないんでしょうね。
なんとなく「楽になったかなぁ」程度のものなのかもしれません。


それから4日も過ぎてしまいましたが
ゆっくり休む間もない忙しい日々だったせいか
それとも私の体内で、なにか別の症状が進行しているのか
今日の体調もまた芳しくありません。

なにがどうなっているのか。
長くなりそうなのでまたあらためて書きますが
仕事を続けるのもそろそろ限界かなぁという気がしております。

とりあえず、明日までゆっくり休み
来週も祝日があるからまたじっくり体を休めて、ちょっと様子見ですね。
11月半ばにまた診察を受け、その結果によってさらに輸血をしてもらって
もしかしたらそれで元気になれるのかもしれません。
だって、下まぶたをあかんべぇすると、粘膜がまだ白いもん。
まだまだ貧血は充分に改善されてないってこと。

血液の元になりそうなもの、たっぷり食べなくちゃ。
レバーは嫌いだけど・・・・


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2 コメント

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似ている・・・ (しろみ)
2009-11-03 09:41:48
初めてみたけど輸血用のパックって本当に心臓の形に似ている。
やはり、自分の体内で作った血ではないので、
体の方も異物としてみなすんですかね。
で、いい感じに混ざって、仲良くやっていただきましょうと・・・。

徐々に頑張ってほしいものですね、
新参者の血に!
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似てるでしょ (ひざっこぞう)
2009-11-03 23:20:58
なんかグロテスクな形だったんですよ。
なんであんな形なんでしょうね。

輸血してからの方がなんとなく体調悪い気がするのは
異物が入ったという意識が強すぎるからかもしれませんね。
やっぱり他人の血が入るってのは
気持ちいいものではありませんから。
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