ひざっこぞうのがんばるブログ

スキルス胃ガンになっちゃったバツイチ母の闘病メインだけど他にもいろいろ書いちゃう日記

お伊勢参り、そしてCTスキャン

2008-05-30 | 闘病生活
伊勢・鳥羽への旅行へ行ってまいりました。
宿もお料理も温泉も観光地も、みな良かったです。
良くなかったのはお天気だけ。
横殴りの暴風雨の中を、めげずにお伊勢参りしてきました。
がんばったんだから、きっとなにか神様からご褒美がある・・・といいんだけどな。

ハウステンボスへ行った頃よりも体重は減っていたけど
食事はだいぶとれるようになってたし体力的にも問題なく
2日間たっぷり楽しんでまいりました。

さて夜遅く帰宅したその翌日、つまり今日。
CTスキャンを受けに行ってきました。

旅行の翌日だからイヤだって言ったのにさぁ。
I医師が勝手に予約入れちゃったんですよ。
一人分の時間が空いていたらしくてね。
それを逃すと半月後になっちゃうから、と。
しょうがないから行ってきましたよ。

地下2階の検査受付へ行くと、受付の人に言われました。
「造影剤を使用するための承諾書を書いてほしいから2階の外科へ行ってくれ」と。

あのね、何度も受けてるから承諾書が必要なのはわかってるの。
いつも事前に書いておいていたから、今回はなぜ書かないんだろうと思って
ちょっと前に外科の受付で私の方から
「承諾書を書いておかなくていいんですか?」って聞いたのね。
そしたら「I医師から指示が出てないから、次の診察時に聞いてくれ」と。
で、その「次の診察時」が前回だったのだけど、I医師はすっぽかしたわけですよ。

つまりI医師と外科受付の不手際なわけでしょ?
なのになんで私があっちへ行ったりこっちへ行ったりしなきゃいけないわけ?
せめて事前に電話1本でもかけてきて
「先に外科へ来てください」と言ってくれていればまだ納得もできるけどね。

よっぽど「外科の方から出向いて来い」と言いたかったけど
しょうがないから、またエレベーターで2階まで上がり
長くて複雑に入り組んだ廊下をテクテク歩いて行きましたよ。

確かに私は元気だけどさ、一応病人なんですよね。
歩けない人だったらどうするつもりなんだろ?

外科受付で思いっきり不機嫌な顔をして書類にサインをし
ひとしきり文句を言ってから検査室へ戻り
CTの検査技師さんに責任はないけどやっぱり不機嫌なまま検査を受けました。

造影剤を入れるための点滴の針を刺してくれたのが新米らしき人で
とってもへたくそで、一度目は失敗。
二度目も時間がかかる上にものすごく痛かったので、ここでもまた不満爆発。
いたいんですけどっ!と半ば八つ当たり状態。
検査技師さんが必死にご機嫌をとろうとしているのがよ~くわかりましたけど
機嫌よくなんてできませんわよ。
最後まで仏頂面のままでした。

せっかく旅行が楽しくていい気分だったのにさぁ。まったく。

明日はまた診察&抗がん剤の点滴に出かけてきます。
I医師にも文句言ってやらなきゃな。ふん。

旅行のご報告はまた後日。

薬が切れたので

2008-05-27 | 闘病生活
つい先日、I医師不在の病院でお薬を処方していただいたばかりなのですが
家に帰ってみたら、もう1種類の薬が切れていることに気がつきました。

何種類かの薬を飲んでおりますが
同じ日に同じ日数分だけ処方されれば問題ないんですよね。
でも途中で種類を替えてみたり中断したりで
どうしても、あっちはあるけどこっちがない、ということになります。
I医師がいればちゃんとカルテを見て確認してくれたんでしょうけれど
あいにく私もF医師も看護師さんも気づかなかったのであります。

で、今日は同じ医療チームのIB医師が外来に出ているはずなので
薬だけもらおうと出かけていきました。

相変わらずおしゃべり好きなIB医師。
そういえば、退院後初めてお会いします。
カルテを手術直後のページから丁寧に見直して
私の今の状況をしっかり把握してくださいました。

下痢が続いているけれど、お腹が痛いわけでもないし熱もない。
栄養剤を使ったときとか何か特別なものを食べたときだけ、というわけでもない。
ということは、腸炎などを患っているわけでもなさそうだし
なにかに過剰反応しているわけでもないので
手術後、ある程度食べられるようになったにもかかわらず
腸がまだそれに追いついていないというだけのことではないか、とのこと。

「非常に非科学的な推理で申し訳ないけれど・・・」とおっしゃっていましたが
患者にしてみれば、むやみに可能性を考えて検査漬けにされるよりも
そうやって消去法で解決してくださるほうがありがたいですよ。
とっても気が楽になりました。

栄養剤の味の話になり、新しくできた栄養剤のことを教えてくださいました。

ある業者が「免疫を高めるために」と作った栄養剤には
ドコサヘキサエン酸が入っていて
栄養価は高いけれど魚臭くて飲めたもんじゃない、とか

またある業者が作ったものは
シソの匂いプンプンで好き嫌いが激しく分かれそうだとか

また別の業者は、お腹を壊しやすい人のためにと
脂肪分を一切カットしたものを作ったけれど
他の栄養分までカットされてしまい、あまり役に立たない、とか。

また、IB医師は最近
親知らずを放っておいたせいで歯並びが悪くなってきて
口腔内に傷を作ってしまうそうで
それは舌癌の原因にもなるからどうにかしなくては、と悩んでおられました。

でも舌癌の一番の原因はタバコなんだよねぇ
先週土曜日に受けたナントカカントカって試験にもそういう問題が出てきましたよ~
とおっしゃっているのを聞いて、謎が解けました。
先週私の診察をすっぽかしたI医師も、その試験を受けていらしたんだそうです。
よほど大事な試験だったのでしょう。
私の予約が入っていることなんて、すっ飛んでしまったのですね。

そのナントカカントカって試験に受かったら、出世なさるのかしら。
人のことほったらかして受けたんだから、ぜってぇ受かってろよ。

と、内心でI医師に悪態をつきながら
IB医師とけっこうな時間おしゃべりを楽しんだ後
無事薬を処方してもらいました。

この薬を持って、明日からは手術後2回目の1泊旅行を楽しんでまいります。
行き先は三重県、伊勢神宮。
若い頃は見向きもしなかった場所ですねぇ。
そういうところへ行きたくなる年になってしまったってことですね。

ちなみに今回の旅、娘ッ子はお留守番。
だって中間試験の真っ最中ですもん。
試験中の子供を置いて旅に出る母って・・・娘ッ子はきっとたくましく育ちますわ。

ミシンが壊れた

2008-05-26 | 我が家の近況報告
先週辺りから洋裁の魂が目を覚まし「さぁ作れ」と脳を刺激し始めましたので
しばらく前に買っておいた布地を使って
イージーパンツなるものの製作を開始いたしました。

私はお腹周辺が窮屈なのが苦手で、ジーンズが履けないのですよ。
だからといって、いつもスカートってわけにもいかないし
スラックスなんて気取ったものも履きたくない。
ウエストがゴムで、ちょっといい生地を使った楽なズボンが欲しいのだけど
なかなかちょうどよいものが売っていません。
で、手作りしようと思い立った次第。

とりあえず、先週の内に1本縫い上げました。
市販の型紙にちょっと手を加えて自分流にアレンジしてみたら
履き心地も良く、なかなか上出来。(と、自分では思う)

で、コツを忘れないうちに色違いでもう1本を縫ってしまおうと
今日は朝早くから家事を終え、ミシンを出してやる気満々。
別の縫いものもあったので、そちらを先に仕上げてから
さぁやるぞ!と縫い始めたとたん
ミシンがバキッと音を立てて停止いたしました。

思えば10年近くも前、悪徳商法の業者から買った格安ミシンです。
業者は、とりあえず格安のミシンの注文を取り
使い方を説明するからと言って家に上がりこみ
ん十万もする高額商品を勧めて
契約するまで帰らない、という魂胆だったようですが
私はそんなものに負けてローンを組むような生易しい人間ではありませぬ。
化粧品のキャッチセールスも、お布団の脅迫まがいの売り込みも
しっかり追い払った経験あり。

で、そのミシンの業者にも1時間ほど粘られましたけど
ちゃんと追い返しまして
手元には、格安ではあるけれど「ホントに使えるのか?コレ」ってな
粗末なミシンが残ったわけでございます。

そんなミシンを10年近くも使ってたんですわ。
よくぞ今までもったものです。
未練はございません。
さっさと新しいものを買うことに決めました。
あんまり高いものは買えませんけどね。

ただ心配なのは、新しいミシンを手に入れるまでに
洋裁の魂が眠ってしまわないか。ですね。
待ち針を刺しっぱなしの布地が、ひょっとしたらそのままお蔵入りになってしまうかも。

早いとこ新しいミシンを注文するといたしましょう。

悪徳商法を追い返したって自慢げに書いてるけど
とりあえずいったんは引っかかってるんだよな。
最初から引っかからなければ問題ないわけですよ。
最近は手の込んだことをしてきますからね、気をつけなくてはいけませんわ。

腸ろうチューブ入れ替え

2008-05-24 | 闘病生活
いつもの診察に加え、今日は腸ろうのチューブを替えてもらうため
いつもとは違う時間に病院へ行ってまいりました。

外来の診察が全部終わったあとにゆっくりやりましょうということで
お昼近くに来てねと言われていたのですが
いつももらう予約表には、なぜか予約時間が記されていませんでした。
イレギュラーだからかなと、特に気にもせず
とりあえず採血を済ませてから診察室へ。

空いているソファを探してうろうろしていると
I医師の診察室の扉に、いつもはないはずの張り紙がしてあることに気づきました。
なんだろう?と思い近寄ってみると・・・

本日I医師の診察はお休みです

おーい、私はどうしたらいいんですかぁ?

外来の受付に事情を話すと
先週、I医師と私の会話を聞いていた看護師さんが出て来て
隣の診察室にいるF医師に取り次いでくれました。
F医師も困ったご様子。
しかし看護師さんが証人ですからね。
今日はチューブ取り替えるって言ったんだから。
出なおしてきて、と言うわけにもいかなかったんでしょう。
外来終了後にやっていただけることになりました。

私も痛みがなかったら「また次回で」と言うところですが
チューブ周辺の皮膚の痛みは日に日に増すばかりなので
さすがに来週まで待つのはいやでしたし。

I医師担当の患者さんも引き受けているF医師は大変お忙しそうで
結局それから2時間近くも待つことに。
こりゃ診察はしてもらえそうにありません。
看護師さんに頼んで、いつものお薬を処方してもらい
次回の予約もしっかり入れてもらいました。
いったいI医師はどうしちゃったんでしょ。
いつもお休みのときは、その先の予約までしっかり入れておいてくれるのに。

談話室でお昼ご飯を食べながら時間をつぶし
午後1時過ぎに誰もいない待合室に戻ると、地下のレントゲン室に案内されました。
レントゲンで腸の中をモニターしながら入れ替えるらしいです。
おそらく昼食も取っていないであろうF医師が
それでもにこやかに「う~ん、ここ痛いかぁ」と楽しげに処置をしてくださいました。
すんげぇ痛かったぞ。

痛い痛いと騒いでいるうちに、15分ほどで入れ替え完了。
今までのチューブは、抜けないように2ヶ所ほど皮膚に縫いつけてあったんですが
それは痛そうなのでやめてもらいました。
(手術中にやられたことなので、そのときは痛くなかった)

縫わないと抜けるよ、と言うのですが
聞けば、腸の中に40センチほども入っているというではないですか。
そんなに入っていれば、寝ている間に無意識に引っこ抜かない限り
まず大丈夫じゃないですか?

終了後、もう一回診察室で簡単な診察を受けたものの
血液検査の結果は聞けませんでした。
また、今日は忘れずにデジカメを持参していたのですが
もちろんレントゲン写真を撮らせてもらうなんてとてもできる状況でもなく
それはまた次回以降に持ち越しとなりました。

それにしてもI医師は、なぜお休みだったのでしょう?
他にも何人かお休みの医師がいたので
なにかイベントがあったものと思われますが
看護師さんもわからないとのことでした。
先週のうちに予定はわかってたんだろうと思うんですけどねぇ。
なんでこんないい加減なことしてくれちゃったんでしょうねぇ。
来週、どんな言い訳をなさることやら。

ま、でも久しぶりにF医師とお話できて楽しかったからいいけどね。
チューブ周辺の痛みも、とりあえず治まりましたし。

お刺身を克服・・・したと思ったけど

2008-05-19 | 闘病生活
私はお刺身を食べられません。
生のお魚、と思っただけで、ダメ。
口の中に入れることすら無理です。

これがけっこう困りものでございまして
社会人になるとお付き合いの席に刺身や寿司はつきもの。
食べられない、と言うと「なぜ?」「いつから?」という質問から始まって
こんなおいしいものが食えないなんて、とお説教が始まったり
ひどいときには「そんなのは日本人じゃない」などとお叱りをいただいたりします。
一口だけでも食べられたらどんなにか楽だろうと思うのですが
どうしても無理なんです。いえ、無理だったのです。

胃を摘出して以来、食生活に不自由するようになり
せめて目や耳からだけでもおいしいものを、と
テレビのグルメ番組や大食い番組などをよく見るようになりました。
ギャル曽根ちゃんが大皿料理を豪快に食べつくす番組なんて見ると
もうすっかり一緒に食べた気になって幸せです。
大きくなったら、じゃなくて、元気になったら私もあんな料理を
思いっきりほおばってやる!と夢は膨らみます。

で、そんな番組を見ていると時には刺身や寿司が出てきます。
それをいつしか「おいしそう」と思うようになりました。
なんとなく自分も食べられそうな気がしてきたんですねぇ。

それが脳の錯覚だということは、わかっております。
なんでもいいから食べたい!という欲求が強すぎて
刺身でもいいから食べたい!と、脳が勘違いをしてしまったんでしょう。
絶対食べられるはずがないと理性ではわかっているのですが
どうにもおいしそうに見えてしかたなくなってしまいました。

ひょっとしたらこれは、お刺身を克服するチャンスなのかもしれません。
そう思って数日間、買い物に出るたび鮮魚売り場に立ち寄っては
お刺身の盛り合わせとにらめっこをしておりました。
どうかなぁ、食べられるかなぁ。。。
かなり怪しい人だったと思います。

で、先日思い切ってチャレンジしてみたのでございますよ。

とりあえず、マグロ。
まったくの生のままでは無理だと思い、表面を網で軽く炙ってみました。
舌ざわりが生でなければイケそうな気がしまして。

結果。
食べられました。
完全に火を通したものよりも、柔らかくて食べやすいではないですか。
あ~ら、意外。
ただやはり生の感触が歯や舌に当たると、ちょっと抵抗がありますけれど。

さて次の日。
今度は数種類の盛り合わせを買ってきて、再度チャレンジしました。
マグロの他に、鯛、ほたて、サーモン、鯵、そしてなんだかわからない赤身のお魚。

ホタテはほとんど生でもイケました。
サーモンもマグロ同様、火を通すより柔らかくておいしい。

鯛もイケそうな気がしたんですけどね。
お刺身の「コリコリ」するって、こういうことなんですね。
この「コリコリ」感が、今の私にはちょっと難しかったかも。
もうちょっとフワッと柔らかいものでないと無理でした。

鯵。
これは最初から少々抵抗感ありました。
食べてみたら、う~ん、どうだろう。
食べられなくはないけど、やっぱ焼いた方がいいかな。

なんだかわからない赤身のお魚は、生臭くて食べられませんでした。

一通りチャレンジして食べられることを確認したあと
残ったお魚すべてを再度網にかけ、しっかり焼いてからいただきました。

食べ終わって出た結論。
やっぱ焼いた方がおいしいわ。
でも、これからは「食べろ」と言われたら食べられるかもしれません。
一切れでも食べられれば、お付き合いもかなり楽になると思います。

病気のおかげで思わぬ怪我の功名と相成ったのでございました。

願わくば、この先なんでも食べられるようになったとき
脳が勘違いに気づいて「やっぱ無理だよ~ん」となりませんように。

そうそう、まだチャレンジしていないものがありました。
うに。
プリンにお醤油をかけるとうにの味がするって言うでしょう?
その程度の味なら食べられそうな気がするんですけどねぇ。
それも勘違いでしょうか。

あとは大トロと牛刺し。
口の中でとろける、っていう感触をちょっと試してみたい気がします。

でもどちらも、わざわざ大金はたいて試そうとは思えないので
いつかどこかで機会があったら、ちょっとだけ食べてみたいです。
脳が勘違いをしているうちにチャンスがあるといいんですけどねぇ。

24回目の点滴

2008-05-17 | 闘病生活
前回、点滴するタキソールの量が少なめだったせいか
特にこれといった副作用もなく
1週間穏やかに過ごしたと思ったら
あっという間にまた点滴の日がやってまいりました。

採血を無事に終え、コンビニでお味噌汁を作って談話室で飲み
意外と早く呼ばれて診察室へ。

顔を見るなり「調子良かったんでしょ?」とI医師。
血液検査の結果がすこぶるよろしかったらしいです。

白血球が4400で、好中球が48%の2112。
TS-1を飲んでいないせいか、影響は少なかったようです。
栄養値も完璧で、前回結果を聞きそびれたビタミンバランスも問題なし。
う~ん。あれだけ下痢を繰り返していても、どんなに体重が落ちても
摂るべき栄養はちゃんと摂れているらしい。

それでもまだ体重が少しずつだけれど減っていることを報告すると
I医師は頭を抱えていらっしゃいました。
腸ろうから栄養剤を入れる回数を増やせないかと言われましたが
家事をやりながらじゃあ、1日1本が限度ですよ。
それにね、がんばって入れたところで、入れたそばから排泄されちゃうし。

結局お薬を増やすことになりました。
3種類の粉薬をミックスしたものを1日3回。
下痢を止め、水分を体内に吸収しやすくしてくれるものだそうです。

水分の吸収といえば、私最近「中国茶」が好きで
都心のお茶屋さんに出向いてちょっと高級な烏龍茶やプーアール茶を買って飲んでいるのですが
そういうお茶って、利尿作用がありますよね?
そのせいで余計に体重が増えないのではないかと思い、聞いてみました。
つまり私、自ら率先してダイエットしちゃっていたのではないかと。。。

I医師あっさりと「関係ないよ」
お茶程度ではそうそう簡単にダイエットはできないということでしょうか。
いずれダイエットが必要になったときの参考にいたしましょう。

腸ろうの付け根から膿のようなものが出て、痛みがあることもご報告。
見ていただきました。
膿だと思っていたものは「腸液」というものだそうで心配ないそうです。

「腸液」ってことは腸から出てくるんだよねぇ?
一般人にしてみれば、化膿して膿が出るよりも不安なんですけど。。。
この穴にちょっと針でも突っ込めば、そこはもう腸の中なんだと思うと
とっても不気味です。

穴の周辺の痛みは、手術から日にちが経って
チューブが劣化し硬くなったために刺激が強くなっているせいなんだそうです。
I医師は簡単に「今度入れ替えようか?」とおっしゃいました。

これ、入院中「抜けたら入れるの大変だからね
ちゃんと管理のしかた習得して行ってね」と何度も言われたんですよ。
胃ろうと違って中でバルーンを膨らますこともできないので抜けやすいし
穴も小さいから抜けたら入れられない、と。

なのに今は出来るんですか?
I医師は「簡単だよ、グイッと抜いてスポッと刺せばいいんだから」
ピアスの穴と同じで、きっともう穴が固定しちゃってるんでしょうね。
それでもやっぱり気持ち悪い。

痛そうだからヤダ、と言ってはみましたが
やらなければずっと痛いままだと言われ
仕方なく次回の診察時に入れ替えていただくこととなりました。
I医師は「絶対痛くないから」と言うけれど、私は絶対痛いと思う。
大騒ぎしてやる。

前回お話のあったCTスキャンですが、なにを疑っているのかおそるおそる聞いてみました。
当たり前のことではありますが、やはり転移を疑っているそうです。
今の体重減少が、単に下痢のせいならいいけれど
ひょっとしてどこかに転移があって
下痢とは関係ないものである可能性も否定しきれない、と。
あぁ、やっぱりそうか。
今からあれこれ考えてもしょうがないので、今は食べることに専念しましょう。

さてもうひとつ、ずっと忘れていたことを聞いてみました。
手術前と手術後のレントゲン写真を欲しい、と。

手術後、私の体内から取り出された内臓の数々は
母が写真に収めてくれたので、私の手元にあります。
おぉ、こんなものが入っていたのか、こいつらが憎たらしいガンなんだな、と
意外に冷静にみることができました。
あとは、胃のあった状態となくなった状態を比べられる写真がほしいのです。

が、やはり原則持ち出し禁止の品物ですし
そういう申し出は今までなかったとのことで
I医師もF医師も、簡単に許可していいものかどうか迷っておられました。
で、あちこちに問い合わせていただいた結果
特に医師ともめている患者なわけではないのでいいだろうということになったそうです。
もめている場合は、なにに使われるかわからないので
しかるべき手続きを経る必要があるそうですが
私の場合単なる「記念」に欲しいだけなのだから自由にしていいのでは、と。

ただ持ち出し用にレントゲン写真を複製すると費用がかかるというので
次回、デジカメを持っていって写真に撮らせていただくことにしました。

内臓の写真とともに保管しておいて
これから先の人生、なにか困難にぶつかった時にそれを眺めたらきっと
「このときに比べりゃあ、どうってことない」と思えそうな気がするのです。
I医師もF医師も「そんなこと言う人は初めてだ」と笑っておられましたけど
これは絶対「いい記念」になると思うんだよなぁ。
だってめったにできない経験ですもん。
ただ、人には絶対見せられませんけどね。
お友達がいなくなっちゃいます。

次回はデジカメ持参で診察に行ってまいります。

遠足

2008-05-16 | 我が家の近況報告
娘ッ子は今日、遠足にでかけております。
行き先は「鎌倉」。
いいなぁ、初夏の鎌倉。
歩いたら気持ちいいんだろうなぁ。
お天気もまずまずで、楽しんでいることと思うのですが。。。

スケジュールは単純。
朝、北鎌倉駅に各自集合。
グループ別に自由散策、自由昼食の後
午後、同じ北鎌倉駅に集合・点呼の後、現地解散。

なにも課題とか団体行動とか、ないんですか?
どこかの寺院で説法を聞くとか、歴史を調べるとか。

まったくやる気のない学校です。
これなら一日休暇をくれればよさそうなものではないですか。
いったいみんな、どうやって過ごしてくるんだか。

娘ッ子いわく「遠くに足を運べば“遠足”なんだよ」
なるほどね。
来年度の修学旅行が思いやられます。

23回目の点滴

2008-05-10 | 闘病生活
GWも終わって、久しぶりの診察日でした。
なんとまぁ、昨日までの陽気がうそのように寒い朝。
なにを着て行けばよいのかと迷って
出かける前の貴重な時間をムダに費やしてしまいました。

連休明け最初の土曜日とあって、採血室には患者さんがぎっしり。
なんでこんなに混んでるんだ、連休明けですからねぇ、という
患者と検査技師さんの会話が何度も聞かれました。

結局今日までたいして体重も増えていなかったので
血の気も少なくなっているんじゃないかという不安が的中したようで
針を刺すのは問題なかったけど、血が出てきやしない。
肘から指先にかけて感覚がなくなっていくのをじっと耐えながら
じっくり時間をかけてなんとか採り終わり
談話室で暖かいスープを飲んで水分を補ってから、診察室へ。

意外にも採血の結果は、なんにも問題なしだったそうです。
栄養状態もよし。
ビタミンバランスの結果が出るまでには少々時間がかかるということで
それは次回に聞けるそうです。

白血球は5600。好中球が47%で2632。
でも、体重の減り方が尋常じゃないということで
I医師はかなり悩んでおられました。

原因として考えられるのは、食事することによる刺激から起こるものと
抗がん剤の影響で起きるものの2つ。
でも抗がん剤は4月半ばにやったきりだから
やはり食事によるものだろうということで、私はちょっとだけ安心しました。
なんか他に原因があったらイヤですもんね。

ところが、診察ベッドに横になって、手、足、お腹、首・・・と
肉の落ち方を確認し、最後に舌の状態を見たあと
I医師、突然「CTスキャンやるのはいつがいい?」と聞いてきたんです。
5月と6月のカレンダーを見て、できるだけ早い時期に、と。
次の検査は9月だったハズ。なぜ?

理由は 体重が落ちすぎてるから
それってつまりなにか他の病気によるものという可能性があると考えてるってことだよねぇ。
「CT撮ってみる?」って聞くんじゃなく有無を言わさず撮るってことは
I医師はかなり本気で他の原因があると考えているご様子。
やだなぁ、いったいなにがあるんだろう?

前回の点滴時にやった腹膜の細胞診の結果は ClassⅡ
つまり「ガンはないと思われる」状態をキープしていました。
でもその後、ひそかに活動を始めている可能性もあるし
どこかになにかが隠れてる可能性もアリなのですか?
あちこち触って確認したときに、どんな可能性が浮かんできたのですか?

怖くて聞けませんでした。。。

乳製品については、ヨーグルトやチーズは食べても大丈夫じゃないかということです。
牛乳もちょっとずつなら大丈夫かな。。。

整腸剤の量を倍に増やし、下痢止めも飲みましょうということになりました。
今まで下痢止めの処方はあっても「出来るだけ飲まないで」と言っていたのに
さすがに体重を増やすほうが先だから飲んで、と言われちゃいました。
出なくなったらなったで、腸が詰まりそうで心配なんですけど。

消化器系に刺激を与えすぎるからということで
経口抗がん剤のTS-1は飲まないことにして
腕とポートからの点滴のみを受けてきました。
さすがにI医師も「今日も点滴はやめておこう」とは言えなかったみたいです。
これ以上治療を休むわけにはいかないのでしょう。
苦渋の選択のようでした。
ただ抗がん剤の量は体重に比例するので、少々少なめになりましたけど。

点滴を受ける化学療法室も混んでいて、珍しく待たされました。

待合の同じソファに、お年を召したおばあちゃんが座っていたのですが
付き添いの家族との会話によると
11時の予約なのに9時には来ているらしいです。
そういう人がいるから予約の意味がなくなるんじゃないか、と
腹立たしく思って聞いておりました。
どうして「予約時間よりも早く来ていれば何時でもいい」と考えるのでしょう。
だから10時の予約の私が11時になっちゃうんじゃん。

今日のI医師、大きな勘違いをしていらっしゃいました。
GW中に私がまた旅行に出たと思っていたようで
診察室に入るなり「旅行どうだった?」と聞かれ
私はきょとんとしてしまい、しばらく気まずい沈黙が。。。

あとで気がつきました。
I先生、私はコンサートに行くと言ったんですよぉ。
ジャニーズのね。
うちわ持って行くの?とか、楽しそうに聞いていらしたじゃないですか。
人のこと、旅行ばっかしてるやつだと思わんでくださいな。

でも今月末にまた出かける予定があると話したら
またも大爆笑してくださいましたわ。

体重下げ止まり

2008-05-08 | 闘病生活
1日おきくらいに栄養剤の注入を行いながら
どうにか体重の減少はストップしたまま過ごしております。
下痢をする回数も減り
このままいけば少しずつでも体重増加が見込めそうな気配。

というのも、先日ここにコメントを寄せてくださった方のお話を参考に
私も乳製品の摂取をいったんやめてみたのです。
牛乳・チーズ・ヨーグルト・生クリーム。
どれも大好きで、栄養価が高そうだと思いせっせと摂っていたんですよねぇ。
それを出来る限りやめてみたところ
2日目くらいから、とても楽になりました。

なぁんだ、そういうことだったのか。。。

牛乳のかわりに飲み始めた豆乳の味にも慣れました。
最初は「うわっ!豆腐飲んでるっ!」と思ったけどね。
そのままじゃ飲めないけど、温めてお砂糖を入れたり豆乳ラテにしてみたり。
そういう飲み物だと思えばけっこうイケます。

でもでも、やっぱり乳製品はほしいです。
このままずっと私は牛乳を飲めないのでしょうか。
今度の診察でまたI医師に訴えてこなくてはいけませんね。

ただ、体力だけは衰えておりませぬ。
連休最終日には横浜アリーナまで出かけて
ジャニーズのライブを思いっきり楽しんできましたし。
連休が終わった途端に良いお天気になったので
お布団替えに衣替え、ついでに模様替えまで始めちゃいましたし。

あとは今週末の抗がん剤治療を無事に受けられればよいのですが
大丈夫かな。。。

模様替えの最中、金槌が壊れました。
頭の部分、つまり重たい金属の部分がすっぽ抜けたのですわ。
危ないったらありゃしない。
私が子供の頃から使っていたものですからねぇ。何十年前の品物なんでしょ。
ということは、結婚して家を出るときに
私は家から金槌を持って来たってこと?なんでだろ?

で、あわててホームセンターで新しいものを買い求めましたが
私が「金槌」と呼んでいたものは実は「玄能」というものだということを知りました。
金槌という名前では売っていないんですね。

買い物三昧

2008-05-04 | 我が家の近況報告
昨日までの3日間、私は買い物三昧を楽しんでおりました。

5月1日。
娘ッ子の学校が創立記念日でお休みだったため、一緒にお台場へ。
francfranc、スリーミニッツハピネスという2件の雑貨屋さんをめぐり
台所用品ゲット。
この日の一番の収穫は、場所を取らないまな板立てです。
他に、お箸やお玉立てなんかも買い、なぜか浮き輪も。。。

2日。
娘ッ子は学校。
私は病院に用があって出かけたので、そこからバスに乗りニトリへ。
一度行ってみたかったんだけど
けっこう不便な場所にあるのでなかなか行けませんでした。
思い切って行ってみたら、まぁ楽しいこと。
さんざ歩き回って、この日一番の収穫はシンプルな体脂肪計とラーメンどんぶり。
もっとほしいものあったけど、バスと電車を乗り継いで帰ることを考えて
控えめにいたしました。

3日。
娘ッ子は友達と原宿へ。私は置いてけぼり。。。
ならば私も人混みへ・・・と、ひとり池袋へ。
LOFTへ行き調味料入れと、お弁当のおかず作りに便利な道具を少々。
そこからキンカ堂という布地屋さんへ行ってあれこれ物色。
抗がん剤が抜け始めたせいか
お掃除とお片付けとお裁縫の魂が目覚め始めた模様です。

さて、次の治療開始までに
買いこんできたものをどれだけ活用しきれるでしょうか・・・
おそらく一部はそのまま放置されるものと思われます。
特に布地。
そういや前にも買い込んでそのままになってるのがあったなぁ。
どうにかしないとなぁ。