ひざっこぞうのがんばるブログ

スキルス胃ガンになっちゃったバツイチ母の闘病メインだけど他にもいろいろ書いちゃう日記

オープンキャンパス再び

2008-09-29 | 我が家の近況報告
前回訪れた大学とは別の大学のオープンキャンパスへ行ってきました。

今回のところは、芸能人のご子息ご令嬢も多く在籍しているという
いわゆる「お嬢様お坊ちゃま学校」。
娘ッ子が通うようなところではないとは思いましたけれど
まぁ参考までに、と行ってみた次第です。

最寄駅に降り立った時点で、もう世界が違うと感じました。
オープンキャンパスの看板どころか街の案内図さえありません。
高級住宅地の景観と雰囲気を保つことを最優先としているのでしょう。

同じ目的地に進むと思われる学生の後に着いて行くと
マンションかと思ったら一戸建てだった、というほどの大きなお屋敷が並ぶ中に
ひっそりとその学校はありました。

部活紹介などの派手な宣伝もなし。
「ぜひ来てください」という感じではありませんね。
「我々が学生を選びます」ってとこでしょうか。
いや、選ばれた学生はすでに幼少の頃から付属校に通っておられるのでしょうから
いまさらわざわざ入ってきてくれなくても・・・って感じかな。
我が家はどう考えても選ばれそうにありませんわ。

それでも一応、学部説明会を聞きにいきました。
先生の話はまぁまぁわかりやすく聞き心地のいいものでしたが
これといって面白みもなし。
卒論やゼミの厳しさをことさらに強調するあたり
お遊び感覚で通う学生はお断り、といった姿勢が見て取れます。

資料も簡単なものしか置いてなく
それ以上のものが欲しかったら個別面談を受けること、となっておりましたので
そこでもう振るい落とされること必至。
もちろん受けませんでしたよ。
だってものすごく居心地悪かったんだもん。

さて、せっかく来たのだからやっぱり学食へ。
セレブな学校の学食とはいったいどんなものやら、楽しみです。

やたらと礼儀正しい案内の男子学生(やっぱ育ちがいいんだろうねぇ)を横目に見ながら
地下の食道へと降りて行きました。

あれ?なんか暗い。寂しい。・・・汚い?

どんなにおしゃれなカフェテリアかと思ったら、そこは昔ながらの「学生食堂」。
メニューもありきたり。
働いているおばちゃんは小中学校で見慣れた「給食のおばちゃん」風。
ここだけが別世界のように、やけに庶民的な雰囲気でした。

私はオムライス、娘は冷やし坦々麺を注文。

私の食券を受け取ったおばちゃんは、おもむろに背後の冷蔵庫ならぬ保温庫の扉を開け
作り置きされたオムライスをそのまま「はいどうぞ」と渡してくれました。

表面はかろうじてほんのり暖かいけれど、中のチキンライスは冷たく
デミグラスソースはすでに表面が乾燥していました。
そして、添えられたコロッケはコンビニ弁当のお味。

コーヒーと一緒に差し出されたスティックシュガーの袋には
いつ付いたのかわからない古いコーヒー染みがあり
中のお砂糖はガチガチに固まっています。

娘ッ子の頼んだ坦々麺は、さすがに作り置きではなかったものの
その中身は味噌ラーメン。
豆板醤をちょっと加えてピリ辛にしたスープに、茹でておいてあった麺を入れただけ。
(やっぱ作り置きじゃん)
冷やし坦々麺って、こんなにぬるいものですか?
確かに熱くはなかったけどね。

安物の味には慣れっこの私たちは、文句を言いながらもお腹を満たし
さて食器の後片付け。

返却口には大きな流し台があって、そこでまず食器を各自がざっと洗ってから
プールのような大きな洗い場へ放り込むシステムです。
うまくやらないと、手も洋服も汚れます。
ヘタすれば荷物ごと汚れ水の中へボッチャン!です。

いかに安いとは言え、おいしくない料理を食べた後
そんな面倒くさいことをしなければならない食堂に
セレブな学生たちがいったいどれだけ集ってくるんだろう?
なんでもっと学校の雰囲気に合わせたおしゃれな学食にしないのでしょう?

私たちが出した結論。
付属校から上がってくる育ちのいい学生は、みんな外に出て
1500円とか3000円とかするフレンチかなにかのランチコースを食べ
それができない学生のために、この学食はかろうじて存在するのだと。
だとしたら、万が一入学しても、ここに来るのは肩身が狭いですね。

なんともとっても不思議な空間でしたねぇ。

大学を後にして、駅へ向かう道すがらあらためて街の様子を見てみると
まぁおしゃれなお店が多いこと。
一応マックなんかもあるにはあるけどね。
こんなとこに通ったら、お茶代だけでもずいぶんかかりそうです。

おそらく二度と来ることはあるまいと思われる街で
せっかくだからとケーキ屋さんに入り、プリンを3個購入したところ
6個入りのデカイ箱に入れられ、さらに大きな紙袋に入れて渡されました。
イヤミか。

やっぱ庶民の町と、庶民の通う学校がいいです。

ちなみにこの大学。
20数年前、私もいちおう受験したんですよねぇ。
まったく記憶に残ってないけど、あの頃もこんな高級住宅地だったのかしら。
もしも受かっていたら、私はどんな人生を送ることになっていたんでしょうか。
っていうか、あの時点ですでに振るい落とされていたのかもね。

36回目の点滴・・・奇跡が起きたとは言いきれないけれど。

2008-09-27 | 闘病生活
こんなに1週間が長く感じるなんて
旅行や豪華な食事を控えているときくらいなもんでしょうね。
早く病院へ行きたいだなんて。
でも、CTの結果が気になってしかたなかったのですよ。

今朝の東京は、まだ9月だというのに肌寒い。
足が冷たい、床が冷たい、トイレが寒いじゃねぇか。
残暑はどこに行った?

今日はやけに患者さんが少なかったです。
いつも一緒に抗がん剤治療を受けているTさんも
今日は診察がないらしく姿が見えません。
採血の後、談話室でコンビニおでんの大根とがんもどきを食べて体を温めてから
いざ診察へ。

3週間ぶりにお会いするI医師は、ほどよくこんがりと日に焼けておられました。
無事にタイへ行けたようです。よかったですね。
私はその間にCTスキャンでひどい目にあいましたけどね。ふん。

さてCTの結果。
たくさんの画像が机の前に張り出されておりました。
I医師いわく「特に変わってないね」

それだけですか?

前回6月頃に見たCT画像には、卵巣の中にはっきりくっきりと白い物体が写っていて
それを指差して「これがガンね」とおっしゃいましたよね。
私が見る限り、今日の画像にはどこにも その白い物体が写ってないんですけど。
お医者さんの目には、なにか別のモノが見えるのでしょうか。

どこがガンなんですか?と聞いてみても、卵巣の辺りをフワッと指して
「このヘンが卵巣、でも腸と重なっちゃってるからちゃんと写ってないんだよね」

CTって断面図でしょ?どうやったら腸と重なって写るんですか?

I医師が「ガンがある」という可能性にこだわる理由は
やはり腫瘍マーカー値の上昇にあるようです。
卵巣ガンの可能性をあらわす数値が怪しいですからね。
手術前には「腫瘍マーカーは当てにならない」としきりにおっしゃっていましたが
卵巣のガンに関しては、この数値は信頼に足るものだということでしょうか。

私も調べてみましたが、なんとも言えないんですよねぇ。
喫煙によって上昇するとか、更年期の頃には上昇することもあるとか
上昇してもそこで安定しているならガンの可能性は低い、とか。
救いにはなるけれど、それをまるっきり当てはめちゃうのは虫が良すぎるってもんですし。

腹膜播種に関しては、これはもう開けてみなければわからないけど
今のところ腹水が溜まっている形跡もなし。
結局 とくに悪化はしていない という結論だけをいただいてきました。

血液検査の結果を見ながら、肝臓はどうか?と聞いてみました。
これもかなり気にかかっていましたから。
I医師いわく「この数値は無視していい」 と。
数値が上昇していることを示すHという文字が付いていたんですが
これはかなり低いレベルなんだそうで
私の場合ずっと15程度だったのが40前後に上がっているだけなんですね。
本当に肝機能に異変があるなら、ケタが変わってくるんだそうです。
「これが300、400になったら心配だけど、この数値なら問題ない」とのことでした。
なぁんだ。心配して損した。よかったぁ。

CTの画像にも、肝臓や肺など転移の可能性がある臓器には
今のところなにも写っていないそうです。
この1週間「もしも肝臓に転移していたら私の命はあとどのくらいなんだろう」などと
モヤモヤしていた気持ちがすっと楽になりました。

I医師の結論は「特に悪化はしていない」というネガティブなものでしたが
一通り話を聞き終わって、私は勝手にポジティブシンキングゥ~(エドはるみ風)

I医師になにが見えているのかわからないけど
それをはっきり説明してくれない限り なにもない! と考えることにしました。

だって画像になんにも写ってないもん。
それがまたはっきり写って「これ」と言われない限り
私は自分の体内にガンがあるなんて、絶対信じてやらねーぞ。

宇宙人気功師様、縁切り榎の神様、湯島天神の神様、伊勢神宮の神様
東京大仏の神様、とげ抜き地蔵様、たくさんいただいたお札やお守りに宿る神様方
雑誌に付いていた怪しげな絵に宿るパワーに、遠くから祈ってくれた知人友人のパワー
ベランダから見上げる星様月様太陽様
それからあとなんだ?なにか抜けていたらごめんなさい。
とにかくなんでも、すべてのものに感謝です。
悪化はしていない。画像に写っていない。それだけでもう充分でございます。
充分だけど、この状態をどうか維持させてくださいませ。

これで安心するわけにはいかないけれど
今後しっかり体を温め、体に良い食べ物をたくさん食べて(よくないものも食べると思うけど)
よりよい状態にもっていけるよう努力していきたいと思います。

さて、話変わってお薬について。
ロペミンという下痢止めのカプセルの「親玉」みたいなもののことを聞いてみました。
麻薬成分を抜く前のものだということだったのですが
それによってどういう影響がでるのかということについては
はっきり説明はもらえませんでした。
効き目・副作用とも、使ってみないとなんともいえない、と。

ただ、液状のものをビンに入れて処方されるので
それをシリンジで吸い上げて飲むという方法がメンドクサイと、評判はよくないそうです。
替えてみるという手もあるけれど、それだけメンドクサイものに替える価値があるかどうか。
もしも替えてみたいと思ったらいつでも言うように、とのことで保留になりました。

う~ん、なんか怪しいな。
はっきり言わないってことは、言えないなにかがあるんじゃなかろうか。
やめておこうかな。

そして、先日のCTスキャンの際の愚痴。
検査室や化学療法室に
もうちょっと針を刺すのが上手な人を配置できないもんですか?
とクレームをつけてみました。
結論。できない。
・・・だろうと思ったけどね。

検査室は放射線科の医師が担当するので
外科の医師が出向いていくことは基本的にはできないそうです。
それでも「この前、I先生を呼んでくれって言ったのにお休みなんですもん」と
文句を行ってみましたら「ごめんごめん」と謝っていらしたので
どうしようもないときには来てくれる可能性はあるみたいですね。

化学療法室に関しては当番制になっていて
当番が回ってきたら、上手くてもヘタでも、たとえ本人が「やりたくない」と言っても
やるしかないんだそうです。
さらに大学病院という性質上、新米医師を鍛えるための場でもあり
ヘタだからやるな、ということはあり得ず
むしろ「練習に行ってこい」的な場所であるらしいです。

練習台にされる患者のことも考えてほしいな~。

I医師は当番表を見て「今日の医師は腫瘍内科の人だから大丈夫だと思うよ」とのこと。
確かに珍しく1回で成功しましたけどね。
そういうことじゃなくてさ。
自分たちの血管を使ってしっかり練習してから現場に出てほしいってことなんですけどね。
患者の側の希望は、医師の心には届かないようでございます。

来週は診察お休み。
白血球の値もここのところ安定しているので
(今日は白血球4200、好中球1974。血圧も87-55と少し良くなっていました)
点滴がない週は、特になにか変わったことがない限り診察もお休みしていいことになり
3週間に1度は病院通いから解放されることとなりました。
うれしいですねぇ。
生命保険の通院給付金は減っちゃうけど(せこい!)
やっぱり週末を自由にできるってありがたいですもん。
血液検査の回数が減るから、細くなった血管を休ませることもできるし。

2週間ゆっくり過ごして、またよい結果が出るよう免疫力をアップさせたいと思います。

ビデオカメラが壊れました

2008-09-26 | 我が家の近況報告
娘ッ子が産まれたときに兄からお祝いにもらったものだから
かれこれ17年も前から使っていた、8ミリビデオカメラ。
娘が中学を卒業した2年前までは立派に現役で働いておりました。

さすがに高校生にもなるとビデオを撮る機会もなくなり
(吹奏楽やめちゃったから余計に)
ずっと押入れの中で眠っていたのですが
いい加減ビデオテープだけでもデジタルに変換しとかんと
いずれ見ることすらできなくなるべ、とず~っと思っていただけだったのを
ようやく今日実行に移すことにいたしました。

説明書を読みながら外部入力の準備を終え
とりあえず今カメラに入っているテープをダビングしちゃいましょ、と
巻き戻しをして、さぁダビング開始。

小学校の卒業式の様子が入っていました。
今もちっこいけど、やっぱこの頃はもっとちっこかったのねぇなどと
懐かしく見ておりましたら、5分ほどしていきなりブチッと画面が消えました。

いや~な予感がして、あれこれいじくってみましたけれど
うんともすんとも言いませんな。
電源には問題なさそうだし、DVDデッキも正常に動いております。
壊れちゃったんですねぇ。

さぁて、どうしましょ。
電源が入らないから、中に入っているテープも取り出せません。
そして何本もたまっている8ミリテープ。
どっかのお店でダビングを頼むしかないんだろうけど高いんだよねぇ。
それがいやで、自分でやろうと思っていたのに。。。

だったらさっさとやれよってことですね。

後悔先に立たず。
どげんかせんといかん。。。。

中華料理を食べてきました

2008-09-24 | 我が家の近況報告
前にテレビで見て、行ってみたいと思っていた中華料理のお店。
でも中華って敷居が高いし、大勢で行かないと面白くない。
そう思っていた矢先、両親から「草津旅行のお礼にみんなで食事でも」という誘いがあったので
これはチャンスとばかり、兄と共に連れて行ってもらいました。

神保町にある上海朝市というお店です。

ここの「龍髭面」(ロンフーメン)というのを食べてみたかったのです。
もちろん他にもいろいろね。
支払いは両親持ち、ということで、遠慮なくあれこれ頼んじゃいました。

中華というとやっぱり食べたくなっちゃうのが海鮮おこげ。

おこげも具もたっぷり。
どの料理の具材も「いったい元の形はどれほど大きいんだ?」というくらいに
立派なものでしたし、味付けのバリエーションも豊富で
次から次へと来るお料理をまったく飽きずに食べられました。

そしてお楽しみだったのがこの「龍のヒゲのように細い」という龍髭麺です。

おいしかったですよ~♪
麺類は消化が悪いので、私は手術後ずっと中華麺を避けてきたんですが
これは噛む必要もないくらいに細くて柔らかいのでスッと食べられました。
久しぶりの麺をこんなにおいしくいただけて、私はホントに幸せでございます。

1品ずつ順番に運ばれてくる料理を少しずつ取り分けて食べていると
いったいどれほど食べたのかもわからず、なんとなくもっと食べられそうな気もして
勢いで追加注文した大根もち。

これがまた一段とデカかった!
ここで一同、ようやく満腹であることを実感しました。

お店を出て、腹ごなしに神保町らしく書店巡りをした後
(神保町は書店の街で、大きな本屋からマニアックな古本屋までたくさん並んでいます)
兄お勧めの喫茶店へ。

大通りに面した扉が裏口で、裏通りに面した扉が正面入り口で
狭い入り口を入ると、だだっ広い空間に不思議なレイアウトでテーブルがあり
ど真ん中にレジカウンターがあって
マスター(とおぼしき人)を初め従業員は全員オレンジ色のTシャツを着ていて
そして城戸真亜子さんという、かつてはタレント現在は画家という方の書かれた
奇抜な色合いの壁画に囲まれた、なんとも不思議なお店でした。

が、その不思議さがなぜかとっても居心地よいのですよ。
ケーキが400円前後、コーヒーが750円というこれまたアンバランスなメニューから
シフォンケーキをいただいてみましたところ、これがおいしくってねぇ。
持ち帰りはできないかと聞いてみたら、カットケーキの持ち帰りは準備していないとのこと。
そこをなんとか!どういう形でもいいから、と無理に頼み込んでみましたら
ラップにくるんで、あり合わせの箱に入れて用意してくれました。
どうもありがとうございます~。

こんな感じで入ってました。

ホントにあり合わせだったらしく、箱には業務連絡のメモ書きが・・・

でもラップを開ければ、ドンと大きなシフォンケーキです。

奥のは、これまた勢いで一緒に入れてもらったリングケーキ。
これもおいしかったんです。

上海朝市もこの喫茶店(古瀬戸)も、どちらもまた行きたくなるお店でした。
でも中華はさすがにそう気軽には行けないですねぇ。
両親にせっせと「おいしかったねぇ」と感謝の意を表して
また連れて行ってくれるよう誘導するといたしましょう。

喫茶店の方は・・・
そのうち、私1人でふらりと訪ねることになる可能性大ですね。
だってほんとに、なんとも奇妙な居心地の良さでしたから。

おいしいものをたくさん食べられて、幸せな一日でございました。

35回目の点滴

2008-09-21 | 闘病生活
昨日は35回目の点滴でした。

台風が来ると聞いていたので早めに起きて準備しましたが
夜のうちに遠くへ行ってしまったらしく、雨は上がっておりました。よかった。

それでもせっかく早く起きたのだからと早めに行ってみたら、やはり失敗。
採血室は異常な混みようで、いつもどおりに来ればよかったと後悔しました。

採血担当は、下の名前が私と同じベテランの女性。
この方とは前回も「名前をちゃんと読んでもらえない」などという話をしたばかりで
とても話しやすい方なので、この前のCTスキャンの際のことを話してみました。
「造影剤の点滴針を5回も刺された上に、使える血管がないとまで言われたんですよ」と。

その方、え~っ!と大きなリアクションで驚き「そんなはずないですよ」
だってほら、今だってここにしっかり血管出てるじゃないですか。
私だったらここを使ってさっさと終わらせられますよ、と。

なんと頼もしい。こういう方をその都度指名することができたら
検査もどれほど快適に受けられることでしょう。

あのオトコが異常に下手くそだったんだという結論が出て大笑いし
火曜日から悶々としていた気分がすっきり爽快になったのでございます。

しかし、気分すっきり爽快だったのはここまで。
この後の診察で、私はまたも悶々とした気分を抱え込むことになりました。

この日はI医師が夏休みのため(タイには無事に行けたんだろうか?)F医師の診察でした。
ただでさえ忙しいF医師は、I医師の患者も抱えて今日はさらに大忙しの様子。
診察開始までずいぶん時間がかかりました。
もう点滴してる時間がなくなるんじゃないかと心配になるほどの待ち時間の後
ようやく呼ばれましたが、あまり長居のできる状態ではなさそうです。
事前にカルテに目を通す余裕もなかったようでCTの結果も取り寄せてなく
次回I医師の診察時まで保留ということになりました。
これが悶々としたまず1つ目。

それでも、下痢止めのお薬が効かないという話をしたところ
薬を変更するという選択肢を示してはくださいましたが
やはり詳しくはI医師と相談するように、と。
いつも飲んでいるロペミンという薬の「親玉」と言えるような薬があるんだそうです。
ロペミンは、麻薬系の薬から麻薬成分を取り除いたものだけれど
「親玉」の方は、それを取り除く前のものなんだとか。
麻薬成分が含まれているとどういうことになるのか
なにか効き目が違うのか、副作用があるのか、そういうことを含め
替えてみる価値があるかどうかはI医師と相談するように、とのことでした。
悶々とする理由2つ目。ここまで話したんなら、全部教えてくれたっていいじゃん。

手術の際に腸の働きを制御する神経を取ってしまったという話を
こんな忙しいときに聞いてもいいものだろうかと迷っておりましたら
F医師がふと「やっぱり神経の影響なのかなぁ」とつぶやかれました。
すこ~し取れちゃったからねぇ、その影響があるのかもしれないねぇ、と。

すこ~し?
I医師は「ゴソッと」って言ってたけど?

F医師の口調から察するに、それほどの影響が出るとは思ってなかったけれど
これだけ日にちが経っても治らず薬も効かないとなると
やっぱり神経を取ったことが影響していると考えるしかないかもね、という感じです。
影響が出るとは思ってなかったから、今まであえて言わなかったってことなんでしょうか。
いずれにしても、多少良くなる可能性はあるけれどすっかり治るということはない、という点だけは
I医師に言われたことと同じでした。
悶々と、というよりは、こいつら人の腸をなんだと思ってやがる!と
ふつふつと湧き上がるこの気持ちをどうしたらいいんでしょう。

さて血液検査の結果。
白血球が3900。好中球が1365。ちょっと低めです。
前回から2週間空いているのになんでだろ。

それよりもさらに気になることがありました。
これが悶々とすることになった最大の理由

前回、腫瘍マーカーの検査もしたのですが、診察時には結果が出てなくて聞けませんでした。
それをあらためて見せてもらったのです。
4項目の内、3項目が上昇していました。
どれも卵巣ガンまたは消化器ガンの目安となるものです。
特に卵巣ガンの目安となる数値が前回と比べ、かなり高くなっておりました。

さらに通常の血液検査項目の中にも3つほど目だって上昇している数値があり
これはなにかと聞いてみたところ、どれも「肝機能を表す数値」だということ。
つまり肝臓になにか異常があるということですね。
F医師は「もっと高い人はいっぱいいるから心配いらない」とおっしゃいますが
肝機能に関する数値だけがいきなり上がっていたら
肝臓になにか起きていると考えるのが普通じゃないでしょうか。

やっぱり宇宙人の気功は効かなかったのかぁ。
そんな奇跡が起きるわけがないですね。
むしろ卵巣の腫瘍は大きく、さらに肝臓にも転移があるかもしれないと
この状況なら誰だってそう考えますよねぇ。

でもCTの結果を見てみないことにはなんとも言えません。
う~ん、白でも黒でもいい!早く画像見せてくれい!

こんなに次回の診察が待ち遠しいと感じたことはありませんねぇ。
できることならすぐにでも病院へ行って
とにかく見せてくれ!と頼み込みたいくらいです。
あ~もう、なんでこんなときにI医師は休みなんでしょうねぇ。まったく。。。

昨日も血圧が低く72-49でした。
これは化学療法室の前にある機械で自分で測るのですが
昨日の点滴終了後、新しく異動していらした看護師さんがかなりの心配性らしく
手動の機械を使って測り直してくださいました。
そしたら上がちゃんと90を超えているではありませんか。

あれぇ?
私の測り方が悪かったのかしら。
でも毎回毎回ヘンな測り方してるとは思えないし
ひょっとして機械の性能があんまり良くないとか?
これもまた悶々とする1つです。
家にも血圧計買おうかなと考えております。

CTスキャンを受けてきました

2008-09-16 | 闘病生活
手術から半年が経ち、前回のCT検査からも3ヶ月が過ぎたので
またまたCTスキャンを受けてきましたが。。。

さんざんな思いをいたしました。

検査着に着替えて、感じのいい検査技師さんの案内で機械に横たわり
まずは普通にスキャン。
そして次に、お決まりの造影剤の注入。

針を刺すために来た検査技師(と思う)の若い男性。
私の腕をあちこち叩いたりひねったり。
ここでもう私は不安でいっぱいです。

だいたい下手くそな人は目標の血管を見定めるのにも時間がかかる。
いったいどれだけ時間をかける気だ?

右腕の血管を延々と探していたので、一応親切のつもりで
「左の方がやりやすいと言われますけど・・・」と言うと
ホッとした口調で「そうですか、じゃあ左を見ましょう」
あのなぁ、ダメだと思ったら自分で次の手段を考えろよ。
こいつはどうやら引き際を知らないヤツらしい。
不安増大です。

左腕を探してようやく目標を定めると、やはり下手くそな手際で針を刺しました。
こっちは一度で終わってほしい一心で痛みに耐えておりましたが
シラッとした口調で「いったん抜きますね~」だと。
すみませんの一言くらい言えないのかい!

2度目の挑戦は手首近く。
そこってものすごく痛い場所だよね。
でもしょうがない、そこしかできないんなら。
さっさと終わらせてくれい。

長い時間をかけてじんわりと刺される激しい痛みに耐え
やっと針が落ち着いた模様。
あぁよかったと安心したのもつかの間。
造影剤の注入が始まったとたん、血管にもんのすごい激痛が走りました。

のた打ち回りたくても針が刺さってるから動けない。
「痛い!痛い!痛い!」とひたすら叫び(本気で大声で叫びました)
注入を止めてもらいました。
どうやら液が漏れていた模様。
加えて、私の血管が細くて硬いため造影剤の入ってくる勢いに耐えられなかったようです。

針を抜いてもらい、痛みがひくまで休ませてもらいました。

10分ほどして、今度は右腕に再度刺すことに。
いい加減成功してくれよ~。
またまた時間をかけて血管を探っていましたが、どうも「これ」といった目標が定まらない様子。
できないならできないって、白状する勇気も持ってほしいなぁ。
それでも刺されました。2回も。そして2回とも失敗ですよ。

まだ入ってないんですか?と聞くと「うん、まだだね」って平然と答えるこのオトコ。
(もはや医師とも検査技師とも呼びたくない)
血管が細くなっているだの炎症をおこしているだのと
ブチブチ私に責任を押し付けながら懲りずにまた刺そうとするので
いい加減引っ込めや!と怒鳴りたくなるのをこらえ
腕を振り払って「F医師かI医師を呼んでください」と抗議しました。
そしたらこのオトコ「うんそうだね、主治医を呼ぼうか」って
アンタ今、内心かなりホッとしただろ?

機械に横たわったまま、外来に連絡を取ってくれるのを待つこと10数分。
最初に案内してくれた感じのいい検査技師さんが来て言いました。
「F医師もI医師も今日はお休みらしいんですよ」

なんでぇ~?
普段は不信感たらたらだけど、今日ばかりは絶対的に頼りにしてたのに。
IB医師はいないかと聞いてみましたが、こちらは外来が混んでいて外せないらしい。
もう私は絶望感でいっぱいです。

病人っていうのはね、もろいんですよ。
ちょっとしたアクシデントが続いただけでも、この先の関係ないことまで悲観するんです。
こんな病気になって、血管が硬くなるまで点滴や採血を受けて
まだこんな検査を受けなくちゃならない。
なのになんでまだ痛みにまで耐えなきゃいけないの?
いつまでこんな病院に通わなきゃいけないの?・・・とね。
だから検査は明るく手際よく快適に終わらせなきゃいけないんです。

涙がボロボロ出てきまして、私は横たわったまま泣きじゃくっておりました。
検査室でこんなに泣くことになるなんて・・・と、泣くほどに絶望感がこみあげてきます。
いいかげん涙も枯れた頃、ようやく代わりの技師さんが現れました。

芸人の宮川大輔(大輔・花子じゃなくて、ピンの方ね)に似た風貌の、遊び人風。
でもきっと、さっきのオトコよりは上手だから呼ばれたんだろうし
人を見かけで判断しちゃいけません。
どうかお願い、上手な人であってください。

私の願いが通じたのか血管を見定めるのも早く、一発で上手に刺してくれました。
最初からこの人がやってくれたらよかったのに。。。

でもやはり私の血管は、造影剤の注入に耐えられるほどの強度はなかったようで
注入が始まったとたん、またも痛みが走りました。
でももうやり直ししている余裕はないし、痛みもさっきよりはマシ。
機械で注入すると勢いがよすぎるということで
手押しポンプみたいなのを使って少しずつ手動で入れることになりました。

痛い痛いと、またぐしゃぐしゃな顔で泣きながら
「もう少しだからがんばって」とまるで手術室にでもいるかのように励まされ
どうにか最小限の量を注入し終えて、ようやくスキャンを終了することが出来ました。

この間45分。
感じのいい検査技師さんが、最後まで感じよく送り出してくれたのが救いでした。
でも順番待ちの方には申し訳ないことをしましたねぇ。
だって通常なら15分もあれば終わるはずなんですもん。

次回3ヵ月後か半年後か、またCTを受けることになったら
その時には最初からI医師に針を刺してもらえるようお願いしておこうと思いますが
長いこと治療を受けている人って、みんなこうなのでしょうか。
だとしたら、治療を続けること自体が難しくなってくるんじゃないでしょうか。
血管がみんなダメになっちゃったら、どうするんだろ?

様々な不安と怒りを抱えながら帰宅し、お昼ご飯を食べてようやく気分も落ちついたところです。
昼食は、少々暴食気味でございました。

検査結果を聞けるのは次回か、その次か。まだ少し先ですね。
宇宙人の気功が本当に効果あるのかどうかが、ようやくわかります。
結果を聞くのが少々怖いです。

北海道展にて

2008-09-12 | 我が家の近況報告
数日前たまたま出かけた都心のデパートで北海道展をやっていたので
ふらりと立ち寄り、ついつい買いこんできてしまったおいしいものの数々。
あまりにおいしかったので、今度は北海道展目当てに再度出かけていき
同じものをまたも買ってきてしまいました。

だって北海道のものなんて、今度いつ食べられるかわからないんだもん。

娘ッ子のリクエストで買ってきたのが
苫小牧のサン・ドミニックというお店の「ルーロー・オ・フリュイ」

スポンジケーキがしっとりしていて、中にはフルーツがたっぷり。
娘いわく「なんだかわからないけど無性においしい」と。

私好みだったのが、函館スナッフルスの「チーズオムレット」

柔らかいスフレタイプのチーズケーキです。
フワッとしていて口の中でトロッと溶けて、う~ん何個でもいけちゃう。
胃を無くした私のオヤツにもぴったりです。

札幌の餃彩(チャイ)というお店のシュウマイ2種。

行者にんにくを使った餃子が評判らしく
もちろんそれも買って食べておいしかったのですが
私はシュウマイの方が気に入りました。

ノーマルなポークシュウマイもお肉が滑らかで柔らかくておいしいのですが
エビとイカの乗ったのが、すんごいボリュームでしかも美味。
直径が5センチ近くもあって食べ応え充分だし
中にもイカがゴロンと入っていて、それがまた柔らかいのですよ。
前回は少しずつの詰め合わせを買ったのですが
冷凍しておけるというので、今日はたっぷり買ってきました。

他のお店には行列ができているというのに
なぜかこれらのお店には人がいない・・・
まぁ、私が行列を避けて通っているというのもありますが。

行列のできるお店だけがおいしいお店じゃないんだよねぇ。

おかげで冷蔵庫も冷凍庫もいっぱいです。
うちの冷蔵庫は旧式の小さいタイプだし
娘ッ子のお弁当用の冷凍食品を買いだめしてますから
ただでさえたくさん詰まっているのに、さらに増えてしまいました。
もうギュウギュウ。

でもおいしいものに出会えて幸せ~♪でした。

初めての重度ダンピング症状

2008-09-10 | 闘病生活
胃の摘出後に悩まされることがあるというダンピング症状。
食後すぐに血圧が低下して起きるという「初期ダンピング症状」は何度か経験していますし
食べた後はすぐに動かずゆっくり休むことによって事前に防ぐこともできるようになりました。

でも、小腸の消化吸収時間とインスリンの分泌される時間に
ずれが生じることによっておきるという「後期ダンピング症状」は
マメに糖分を補給するようにしていたせいか
まだそれらしきものを経験していなかったのですが
今日初めて「あぁこれがそうなのか」という症状に見舞われてしまったのでございます。

場所はファミレス。
友人と2人で、たっぷりのランチとデザートを食べたあと
延々とおしゃべりに興じていたときのことです。
飲み放題のお水をたっぷり飲みながらじっくり時間をかけて食べたおかげで
お腹がゴロゴロいうこともなくスムーズに食事が進み
デザートもおいしくいただいて、満足していたというのに・・・

急に体が熱くなってきました。
店内の室温が上がったのかと思ったのですが、そうではないらしい。
なんかおかしいなと思っているうちに全身から汗が噴き出し始めました。
カツラの隙間から流れ落ちてくる汗・汗・汗。
拭いても拭いても止まりません。
こんなに汗が流れてくるなんて、猛暑でも熱いお風呂でもめったにないこと。

めまいと言うほどではないけれど、心なしか視界もボーッとしています。
そのうちに、指先に力が入らなくなってきました。

カバンの中にいつも持ち歩いているビスケットタイプの栄養補助剤を口に放り込み
お砂糖たっぷりのコーヒーをチビチビと流し込みながら
できるだけ動かずにじっとしておりました。

15分か20分か、もしかしたら30分も経ったころでしょうか
ようやく手の感覚が戻ってきて、汗がひき
体の火照りもなくなってスーッと楽になり、あとはもうなんともない。
ひょっとしたらどこかおかしくなってしまったのではないかと不安だったのですが
短い時間で治まったことから考えて
おそらくこれが後期ダンピング症状というものなのだろうと推察いたしました。

一緒にいたのが気心知れた友人でよかったです。
「もしもなんかあったら救急車呼んであげるよ~」と笑って見守ってくれたので
私も心強く安心でした。
これが、病気のことを知らない人だったり気を使う相手だったら
きっとどうにかしようと焦って、それこそ大変なことになっていたかもしれませんし
逆に1人のときだったら不安で不安でたまらなかったでしょう。

きっと、食後のデザートを欲張り過ぎたのだと思います。
糖分を取り過ぎたせいで、膵臓が慌ててインスリンを大量に分泌しちゃったのだと思われます。

外を出歩いているときだったりしたら倒れていたかもしれませんからねぇ。
こりゃあ、侮っちゃいけませんね。

甘いものはあまり急激に摂らないこと、たくさん欲張らないこと。
またひとつ学んだ出来事でございました。

すっかり症状も消えたところでお開きとなり
帰宅するためバスに乗ったのですが、空いている席がありませんでした。
別に体がつらいわけではないので手すりにつかまって立っていたら
男子高校生が「どうぞ」と席を譲ってくれました。

???

これだけ痩せてしまっているので、まさか妊婦さんと間違われたわけではあるまい。
ということは、やはり顔面蒼白だったのでしょうか。
それとも、目が落ち窪んでいかにも「病人です」って顔してたかしら。
ありがたく座らせていただきましたけれど、考えてしまいましたね。

確かに顔色はいまいちですし、腕なんかやせ細ってしまっていますから
なにも知らない人は「大丈夫かしら?」と思うかもしれません。
やっぱりもうちょっと太りたいですねぇ。
運動して筋肉もつけて顔色も良くして、病人に見えないようにしないと。

気持ちは焦るけど、焦って食べると逆に下痢をしてやつれてしまうという悪循環に陥りますから
やっぱり焦っちゃいけないし。

でも席を譲られるほどってのは、やっぱマズイよなぁ。

34回目の点滴

2008-09-07 | 闘病生活
先週初め頃から私、新たな症状に悩まされておりました。
それはおそらく・・・
膀胱炎 と思われます。

頻尿・多尿・排尿痛・残尿感・尿の濁り。
これだけそろえばもう決まりでしょう。

まいったなと思いつつ1週間を過ごし
昨日の診察時、まず真っ先にI医師にそのことを訴えました。
そして泌尿器科を紹介して欲しいとお願いしましたところ
I医師いわく「泌尿器科に行ってもね、薬出して
あとは水分をたくさん取れと言われるだけで同じなんだよね」と
その場で、泌尿器科でもらうであろう薬を処方してくださいました。

そんなんでいいのかい?
念のため尿検査したほうがよくない?
ひょっとしたらなにか重大な病気が隠れてるかもしれないのに。
アンタ、泌尿器科の専門じゃないでしょうよ。

でもまぁ、とりあえずそれで様子を見ろということなんでしょう。
それで治らなかったらあらためて検査するつもりかもしれないし。

その薬は、今私が悩んでいる下痢症状を悪化させる可能性があるんだそうです。
もしそうなったらすぐにやめてね、と言われたので
そしたら別の薬をもらえるのかと聞いたら
どれもみんな同じだからねぇ、もしダメだったら
薬はやめて、水分たくさん取って菌が出て行くのを待つしかないね、とのこと。

ってことは、水分たくさん取れば自然に治るものだってことね。

ただでさえ点滴後は腸が刺激されて下痢症状が強くなります。
なので、それが治まってから飲もうと思い、今はまだ薬は飲んでいません。
でも自然に治ると聞いて安心したせいか、今日はいくらか症状も治まっています。
このまま薬を飲まずに治ってくれたらいいんだけどなぁ。無理かな。

さて、血液検査の結果はひじょうに良好。
先週は腕からの点滴だけだったとはいえ
白血球5300好中球2597はかなりいい数値です。
なんか体にいいことしったけな?
忙しく動いていたのがかえってよかったのかもしれません。

血圧も久しぶりに上が80を超えました。
とは言っても83-49じゃ、まだまだ低いですけどね。
このくらいあると、立ちくらみすることも少なくて体はかなり楽です。

そしてさらにうれしいデータが。
栄養値の数値が、一番痩せてしまった7月末から比べて
少しずつですが上がってきているとのこと。
つまり小腸での消化吸収機能が発達してきているということですね。
この調子でがんばれ、私の小腸。
I医師もそれを見て喜んでくださいました。

ただ「コレステロール値が僕と同じくらいだね」と。
それっていいんですか?悪いんですか?と聞きましたら
「ちょっと痩せすぎ」だって。
お互いガリガリですもんね。がんばって少し太りましょうね。

その後、予定通り今回はちゃんとお腹のポートからも点滴を入れてきました。
またしばらくむくみとの闘いです。
気をつけないとまた足が変形してしまいますからね。
暑いけど、ストッキングのお世話になるといたしましょう。

来週は点滴がないので、なぜか診察もお休みにされてしまいました。
そしてその翌週は、I医師夏休みのためF医師の診察です。
I医師はタイへ旅行なさる予定なんだそうですが
タイは今、非常事態ですからねぇ。行けるかどうか心配なご様子でした。
タイって言っても離島だし・・・とつぶやいておられましたが
無事に行けるといいですねぇ。
3週間後にお会いできるのを楽しみにしております。

診察とは関係のない話ですが・・・

採血を終えて、止血のためベンチに座っていましたら
いつも化学療法室で一緒になり、私と同じ治療を受けていると思われる女性が
声をかけてくださったので
そのまま、診察が始まるまでの時間を一緒に過ごしました。

その方(Tさん)は、先に胃を取ってから腹膜の治療を始めたそうで
ポートからの点滴を初めてから1年になるそうです。

いやぁ、私も抗がん剤には強いほうだと思っていましたけどね。
Tさんはもっと強かった!

まず驚いたのは、タキソールを使用しているにもかかわらず
髪の毛がまったく抜けなかったということ。
地毛がふさふさしてらっしゃるのですよ。
パーマもヘアカラーもまったく平気だとのこと。
そういう人もいるんですねぇ。びっくりです。

そしてさらにTさん、吐き気や食欲不振などの症状もほとんどなかったと言うんですから驚きです。
普通、抗がん剤は使えば使うほど副作用がひどくなっていくものだと思うのですが
Tさんは、使うほどに体が慣れていったそうで
最初の頃に悩まされた吐き気も、しばらくするとまったく感じなくなり
胃を全部取ったというのに、それほど痩せることもなく
むしろ食欲は増す一方だとか。(食欲だけは私も同じなんだけど)

なんともうらやましい。
聞けば、育ち盛りでスポーツをしている3人の男の子を育てていらっしゃるのだそうで
忙しくて副作用を感じるヒマもない、とのこと。
タキソールの点滴を2リットルお腹に入れても
当日のうちはちょっと横になったりもするけれど、翌日にはもう忙しく立ち働いている、と。

そりゃそうでしょう。
男の子3人もいれば、食事や洗濯の量だってハンパじゃないだろうし
ヘタに家事を任せれば、家の中がどうなることやらわからないし
休んでいる暇なんてないでしょうねぇ。

なるほど。
ガンに打ち勝つには気力が一番だということをあらためて認識いたしました。

この治療、いつまでつづくんでしょうねぇと一緒にため息をつきつつも
なんとなく元気をもらった気がいたします。