ひざっこぞうのがんばるブログ

スキルス胃ガンになっちゃったバツイチ母の闘病メインだけど他にもいろいろ書いちゃう日記

42回目の点滴・・・今度は逆流性食道炎

2008-12-07 | 闘病生活
昨日からまた土曜日の診察に戻り、久々にI医師の診察でした。

診察室に入り「お久しぶりです」とご挨拶をすると
なにを勘違いしているのかI医師は「ご無沙汰しちゃってすみませんでした」と。
いえ、私の都合でご無沙汰していただけで、先生のせいじゃないんですけど。
I医師は時々、こういうトンチンカンなことをおっしゃいますね。
お忙しくて、どういう理由だったかいちいち覚えていられないのでしょう。

白血球は4800。好中球は2496。良好です。

前回急激に上昇していた肝機能に関するAST,ALTの数値は
今回両方とも78という低めの数値で落ち着いていました。
いったいなんなんでしょう。
まぁとりあえず一安心です。

2.3日前にちょっと気になる症状があったので報告しました。

水曜日の夜、いつもより激しい下痢が続き
夜中もずっとお腹のゴロゴロに悩まされたのですが
そのとき、食道の辺りが焼けるように熱かったのです。
さらに明け方には、鳩尾の辺りにキューッと締め付けられるような痛みを感じました。
吐き気も感じます。
食べ物が留まる胃がないのですから吐くことはないとわかっていても
なんとなく不安で、あまりよく眠れませんでした。

朝起きて、とりあえず暖かいものをと思い
ミルクたっぷりのコーヒーを一口飲んだところ、食道に更なる痛みが走りました。
思わずお腹を抱えてしゃがみこみました。

こりゃあ、絶対おかしい。
頭によぎったのは「今度は食道に転移か?」という不安です。
そういえば最近何度か、食べ物が食道の辺りにつかえることもありました。
胃がんが見つかるきっかけになった症状と同じです。
食道になにかができている、と考えるのが妥当だということくらい、いやでもわかります。

ちゃんと報告しなきゃいけないけど、それで「転移かも」と言われるのもいやで
診察日が来るのが怖かったのですが
放っておいてはいけないと、詳しく話しました。

そしてI医師が下したとりあえずの診断は逆流性食道炎

通常なら胃の入り口に、食べ物や胃液の逆流を防ぐための弁があるのですが
胃を取ってしまった私にはそれがありません。
そのため、食べてすぐに横になったりすると食べ物が逆流してきたり
夜、寝ている間に消化活動が続いていたりすると消化液が逆流してきたりするわけです。
それが原因で食道に炎症を起こしてしまうのです。

そういやそんなこともあると、なにかに書いてあったなぁ。
すっかり忘れてたわ。

思い当たる節はあります。
食後すぐに横になることはありませんでしたが
実は私、夜寝る前に布団の中でつまみ食いをするクセがございまして。。。

これには理由があるのですよ。
手術後しばらくの間、夜中に低血糖と思われる症状で
気持ち悪くて目が覚めることがあったんです。
それを防ぐため、枕元に砂糖菓子やビスケットを置いておき
寝る前や、夜中に目が覚めたとき口に入れていたのですが
そのクセがいまだに抜けなくて
布団に入り、本や雑誌などを読みながら眠気が襲ってくるのを待つ間
ついついつまみ食いをしてしまうのですねぇ。

そんなことをしていたら、当然横になったあと逆流してきますわね。
食べたものはもちろん、消化機能が活発になったまま横になるのですから
消化液もたっぷりと。
特に最近、足のむくみを防ぐために足を高くして寝ることが多いので
余計に逆流しやすいと思われます。
自業自得ってヤツですわ。

それでも、ガンの可能性が少ないとわかっただけでも安心しました。
ただ、はっきりと確認するためにはやはり内視鏡検査をしなければいけないそうです。
胃がなくなったのだから、もう二度と胃カメラを飲むことはないと思っていたのですが
I医師は笑って「まだまだ食道があるんだよ~」と楽しそうにおっしゃいました。
あまり繰り返すようだと悪化してそれがガンにつながる可能性もあるので
そしたら検査の必要があるとのこと。

そうなる前に今のうちに薬を飲んで治すことはできないですか?と聞いてみましたら
薬はないことはないけど、Mさんには飲めないと思うよ、と。
なにやら相当まずい薬らしいです。
でもここは我慢して治しておかないといけません。
こうなったのも自分のせいなのですから、どんなにまずくても飲まなくては。

その薬がどんなものだったかは、後日あらためてご報告しますが
まるで罰ゲームのような代物でございました。

さて、もうひとつ気になっていたことを質問してみました。

病院に置いてあった冊子に、胃の摘出後の注意事項が書かれていたのですが
そこには「胃液がなくなるとビタミンB12が吸収できなくなり
飲み薬でも補えないため年に2~4回注射を受ける必要がある」
と書いてありました。
でも私、まだ1度もそんな注射を受けたことはありません。

その冊子を見せたところ、I医師は苦笑いしながら
「これねぇ、書いてあることが古いんだよね」と。
今は食事も良くなっているからビタミンの心配はする必要がないとおっしゃいます。

でも、胃液がなくなって吸収できなくなるわけだから
食事の内容がどうのこうのというのとは話が違うと思うんだけどな。
私が怪訝な顔をしていると「じゃあ、この次注射しようか」と。

どっちなんだよっ?必要なのか?必要じゃないのか?
患者が希望すればするけど、患者が知らないままだったら放っておくんですか?

口には出さなかったけど、ちょいとむかつきました。

ビタミンB12というのは、主に神経の機能維持と赤血球の形成に必要なんだそうで
特に貧血気味の場合に必要なものだそうです。
私、ずっと貧血気味なんですけど。
血液検査の結果を見て、どうして気づいてくれないんですか?

こりゃあ、他にもなにか必要な処置がないかどうか
もう一回調べなおさないといけませんね。
適切な処置を受けなかったために余計な副作用を招いて
知っていれば防げたのに・・・なんて後悔はしたくありませんもの。

とりあえず、寝る前のつまみ食いをやめること・・・ですね。はい。

ひと通りのお話が終わったあと、I医師は
「年内の抗がん剤治療は今日で終わりにしようか」とおっしゃいました。
ずいぶん早くないですか?
年明けの治療開始まで1ヶ月以上も空けるのはさすがに私も心配です。
年末ギリギリまで治療は続くものと覚悟はしていたので
「じゃあ、あと1回で終わりにしてください」とお願いしました。

次回は治療がお休みの週なので、その次に1回受けて、それでおしまい。
それでも年明けの治療開始予定日まで3週間ほどあります。
そんなに空けて大丈夫ですか?と聞くと「平気だよ」と。
それは、そんなに治療を続ける必要のないほど心配のない状態だということでしょうか。
それとも、そんなに治療しても今更変わんないよ、ということでしょうか。
ガン患者っていうのは、どんな言葉尻も捕らえて不安に陥るものなのですよ、先生。

ま、ここは「大丈夫なんだ」ということだと受けとめておきましょう。

この日の点滴は、かなりの年配でちょっと自信なさげで
その自信のなさを無駄な口数の多さでカバーしているという感じの
いかにも頼りない医師が、見事に失敗してくださいました。
その年で(いくつだか知らないけど)そんなに下手くそじゃ困るよ。
もっと練習してください。