今週、小学校の校長会で起業家教育について、お話してきた。
まず、ビジネス界で求められる力、ということで
読む力(読み取る、ということです)
聞く力(聴覚からいかに情報を吸収するか)
見る力(視覚からいかに情報を吸収するか)
書く力(考えを文章にすることができる)
予測する力
議論する力(交渉力)
プレゼンする力(表現力)
自分で考える力(思考力)
自分で決める力(意思決定力)
自分で行動する力(行動力)
これらのバランスは、人によって違い、それを個性というかもしれないが、少しでもそれぞれの力を開発しておくことが必要ではないか、というお話をした。
当然、というような顔で聞かれていたけれど、実際に入社してくる若い人たちを見ていると、まったく自分から考えたり動いたりできないタイプの人間がいかに多いことか。例えば、DMの封入作業、というときに、自然に封筒の向きや紙の折り方などを工夫して、少しでも早く、少しでもきれいに、と自然に改善しながらできる人と、まったく気づかないで、無駄な作業を繰り返しても平気な人といるが、同じことなら少しでも早くてきれいなほうがいいに決まってる。それが、今の子どもたちには、「早くしろ」ということが個性を尊重しない、いけないことのように腫れ物にさわるように育ててはいやしないだろうか。
聞く、といっても、例えば運動会の玉入れ競技で、笛を吹いたら投げ入れ始める、というのにまったく聞く体制になくて周りが投げ始めてやっと気づく、という子、笛を再び吹いたらストップ、というのに、無視して投げ続けている子。まず、笛を吹いたら競技スタート、と思えば、耳を先生のほうに集中し、聞いたらすぐ動けるように心の準備をする、これが聞く力。
そして、起業家教育は、今の教科学習の枠を超えて、「自分で~する力」を育てるのに適した教育であると思う。
モノを作って売る、というだけの教育ではない。
市場調査の上、何を売るか、を決めることから始まって、いくつ仕入れて制作し、どうやって販促し、実際に納得して買ってもらい、それを決算報告という形でまとめる、という一連の流れ。
それぞれの段階での選択によってまったく違う結果につながっていく。正解はないが、たくさん利益の出るグループもあれば、あまり出ないグループもある。頑張っただけでは結果につながらないこともある。
早く売り切れたら正解か、というと、早く売り切れる、ということは仕入計画が甘い、ということでさらに高い結果を求めることもできる、といういろんな視点を持つことができる。
そして、ビジネスの流れ、その中でのいろんな役割、というのがおぼろげながら体感できるだろう。経理マンになりたい、とはなかなか思いつかないだろうが、お金の計算や見込みがすごく得意、きちんとあわないと落ち着かない性格だ、ということが体験できるかもしれない。
全員が社長になる必要はない。これからの世の中、サラリーマンだって、自立した労働者でなければ使い物にならない。だから、起業家教育、ではなくてビジネスマインド教育、とかでもいいんじゃないかなあ。
まず、ビジネス界で求められる力、ということで
読む力(読み取る、ということです)
聞く力(聴覚からいかに情報を吸収するか)
見る力(視覚からいかに情報を吸収するか)
書く力(考えを文章にすることができる)
予測する力
議論する力(交渉力)
プレゼンする力(表現力)
自分で考える力(思考力)
自分で決める力(意思決定力)
自分で行動する力(行動力)
これらのバランスは、人によって違い、それを個性というかもしれないが、少しでもそれぞれの力を開発しておくことが必要ではないか、というお話をした。
当然、というような顔で聞かれていたけれど、実際に入社してくる若い人たちを見ていると、まったく自分から考えたり動いたりできないタイプの人間がいかに多いことか。例えば、DMの封入作業、というときに、自然に封筒の向きや紙の折り方などを工夫して、少しでも早く、少しでもきれいに、と自然に改善しながらできる人と、まったく気づかないで、無駄な作業を繰り返しても平気な人といるが、同じことなら少しでも早くてきれいなほうがいいに決まってる。それが、今の子どもたちには、「早くしろ」ということが個性を尊重しない、いけないことのように腫れ物にさわるように育ててはいやしないだろうか。
聞く、といっても、例えば運動会の玉入れ競技で、笛を吹いたら投げ入れ始める、というのにまったく聞く体制になくて周りが投げ始めてやっと気づく、という子、笛を再び吹いたらストップ、というのに、無視して投げ続けている子。まず、笛を吹いたら競技スタート、と思えば、耳を先生のほうに集中し、聞いたらすぐ動けるように心の準備をする、これが聞く力。
そして、起業家教育は、今の教科学習の枠を超えて、「自分で~する力」を育てるのに適した教育であると思う。
モノを作って売る、というだけの教育ではない。
市場調査の上、何を売るか、を決めることから始まって、いくつ仕入れて制作し、どうやって販促し、実際に納得して買ってもらい、それを決算報告という形でまとめる、という一連の流れ。
それぞれの段階での選択によってまったく違う結果につながっていく。正解はないが、たくさん利益の出るグループもあれば、あまり出ないグループもある。頑張っただけでは結果につながらないこともある。
早く売り切れたら正解か、というと、早く売り切れる、ということは仕入計画が甘い、ということでさらに高い結果を求めることもできる、といういろんな視点を持つことができる。
そして、ビジネスの流れ、その中でのいろんな役割、というのがおぼろげながら体感できるだろう。経理マンになりたい、とはなかなか思いつかないだろうが、お金の計算や見込みがすごく得意、きちんとあわないと落ち着かない性格だ、ということが体験できるかもしれない。
全員が社長になる必要はない。これからの世の中、サラリーマンだって、自立した労働者でなければ使い物にならない。だから、起業家教育、ではなくてビジネスマインド教育、とかでもいいんじゃないかなあ。
私、茨城で塾を運営している者です。
阿須賀さまのBlogを読んで、TBさせていただきました。
教育に関する記事で、私の感覚と同様のことを書かれており、非常に嬉しかったです。
定期的に読ませていただきますね。
また同じような記事があった場合は、TBさせてください。宜しくお願いします。