こんなことがあるなんて、と信じられない状況は永遠に続くような気がしていたけれど、明日にも緊急事態宣言は解除される模様。徐々に街に人が戻り始めている。最初に、39県で解除になったとき、あれ?もういいの?という感じだった。もちろん一日も早く普通の生活に戻ってほしいんだけど、歯を食いしばって逆風に耐えていたつもりが、風がやんでるのにまだ力をいれたままでいた、という感じ。
もちろん解除されたからといって、飲食店にお客さんがすぐに戻るような気もしないし、観光業なんていつになったらお客さんが来るのかまったくわからない。3月、4月、5月の売上が飛んだ分を取り返すにはまだまだ当分かかることは確実だ。
それでも、コロナ対策のいろんなことが動き出した矢先にもう解除、という感じがどこかしている。テイクアウトデリバリーの補助金や、飲食三類許可申請など、ようやく準備ができたところでさあ元の生活に、と言われても、消費マインドは戻ってこない。
いろんな人が言っている通り、自営業やフリーランスは自分自身が選んだ生き方であり、社会の急変もある意味何が起きるかわからない中で覚悟してやっていくのが自営業だ、というのもその通りだと思う。ただ、実質戒厳令のような政府や県の要請で引き起こされたこと、というのも事実。でも、起きてしまったことは変えられないから、それに合わせて生き残る道を探るしかない。
大学のオンライン授業なんて、今月に入ってようやく準備が整い始まったばかりなので、前期はこのままだと思うけど、やっぱり少しずつは対面式の授業もしてあげたいように思う。アベノマスクにしても届く頃には市場にマスクも戻っている。このずれている感じ、自粛が進むときのあれよあれよ、という感じ、そして解除のときのこのおそるおそるな感じを忘れないようにしたいと思う。うまく言えないんだけど、なんだか振り回されている感じ。
そして、消費増税のときも、リーマンのときも、いつもなんだけど、いろんな支援策は、余分な予算がかかりすぎる。持続化給付金の事務局委託費700億、とか、特別給付金の事務費1200億、とか、実際に支援に回るお金の周辺の予算がかかりすぎる。アベノマスクに関しては、検品とかで追加予算なんてありえない。不良品は納品した事業者が当然引き取って検品すべきだし、あのサイズのマスクに固執した意味がわからない。せめて西村マスクにしてくれたら・・・せめて町内会を通じての配布とか、欲しい人だけどこかに取りに行くとか・・・本当に困っている人を救うアクションはよっぽど民間の方が早くて無駄がないというのが悲しすぎる。この前も、持続化給付金サポートセンターが開設された廿日市商工会議所の1階で、ぼーっと座って何もしていない受付の人がいてびっくり。コロナで失業した人を雇っているならいいんだけど・・・。
私自身の仕事も、コロナで支援策が増えるたびに忙しくなってるので、関連予算が回ってきている中間搾取メンバーの一員か、と思うと少し情けない。(ほぼ従来の仕事の枠内で支援に取り組んでいますが、コロナ対策専門家派遣、というのが入ってきています)