結局9月も最終日にあわてて書いてます。
最近、世の中で求められている能力って、どうも瞬間的なアウトプットがいかにうまいか、ということに偏っているような。テレビも雛段トークみたいなバラエティが多くて、その瞬間にいかに気の利いたことがいえるか、しか求められていないように見える。
Twitterも瞬間芸。しかも文字だけの勝負だから、タイミングと短い言葉の使い方を日々訓練してるのかも。facebookはすこしじっくり型の情報もみかけるけど、こういう瞬間的なアウトプットが世の中にあふれてしまって、そこから得られるものも多いけど、よっぽど自分で意識しないと、時間の使い方も、頭の中も、コントロールてきない感じ。本を読む時間が削られてSNSの瞬間的な情報に触れる時間が増えていくとどうなるのか、とか、たわいもない会話を楽しむ時間だけが増えていって、本質的な議論をする機会が減ってるんじゃないか、とか・・・・
で、テレビもそういうコメントを帯で流し続けるものが増えて、参加型だし、共感できるコメントを読みながらというのもいいのだろうけど、瞬間的にうまく表現できる人が素晴らしい人、という世の中を助長させてる気がする。
息子たちのLINEとかの会話を見てても、その場が楽しい、笑える、という情報をいかに共有するか、という使い方になっているようで、それはそれでひとつの能力なんだけど、その一方で、熟議的なことも経験していかないと、その場その場のアウトプットしかできない人になってしまいそうで。
うーん、うまく表現できないんですが、溢れる情報の中にさらされて、ニュースも見出しだけで判断、会話もじっくりよりもその場を楽しむことがメインになってると、たくさんの情報処理には長けてくるけど、その陰で失ってるものもありそうな。
今年話題のあまちゃんは、この瞬間芸とじっくり型テーマがうまく融合されたすごい技だったんだな^と感心しています。脚本はほんとうまくできてて、その場その場でも楽しめるけど半年で大きなテーマにもじっくりと。
1回15分、1日四回も放送があるというのはNHKの特権だけど、月~土の人々の習慣の中にうまく溶け込み、24時間いつでもどこでものネット時代にその時間にテレビの前につれてきて、すごいですね。なんだか気持ちがひとつになれる、という感覚を視聴者が持ったのかなと思います。
瞬間アウトプットがうまいというのは、やっぱり一つの能力だし、この忙しい世の中では求められていることだとは思うけど、中身のあるアウトプットのためには、じっくり型の思考や体験としてのインプットも大事。ということを肝に銘じながら日々すごしていきたいな~、そして子どもたちにも、実際に体験したり、その中からじっくり考えたり、それを時間をかけて情報交換したり、というチャンスを無くさないようにしてほしいな、ととりあえず思っています。月曜日の朝なんで、じっくり考えて書いていられないところがつらい。