湖のほとりから。

花と空と心模様を写真と詩と文に託して。

さやいんげん

2019-04-10 11:38:01 | 日記
ようやく春めいた日が続くかと思っていたら
今日はまた寒い日
それでも植物達は春を知っている
この前ネグリジェみたいな花をつけていた
『サヤエンドウ』の花がすこしクシュっとなって
ここにいるんだよーって舌を出すように
可愛いキヌサヤが顔を出してくれる
緑の中の緑の鞘を探すのは結構難儀なことで一見、上か見ても見つからない
下から見たらあちこちでぶら下がっていたり
横から見てようやく見つかったり
目を凝らして探せどももう無いゎって思ったら
大きな鞘となって目の前にぶら下がっていたり
どうなってんのよーって
いったいどこにあるのーって
ぶーたれて探していても見つからなくて
ごめんねーって
頭を垂れて、こっそり覗くと中の方で綺麗に揃ってぶら下がっていたり
何度も何度も視線は花と同じにしながら
優しく取らないと柔らかい茎がダメになってしまう
力任せではいかなくてしっかり優しく
緑の中の緑の鞘
それこそ頂くものが当たり前ではなくて
ひとつひとつ丁寧に取りながら
探す時間も有り難いものなんだと思う
なんだか人生訓のように
低姿勢のままありがとうって繰り返しながら
また新しくネグリジェみたいな花は増えてきてるから
数日もすれば
また緑色になって隠れんぼ
 
私に探させてね
優しくするから
優しくしながらブチッと採る私
これまた、ここにも人生訓
ニッコリ笑って最後は美味しく頂きますから
 

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