湖のほとりから。

花と空と心模様を写真と詩と文に託して。

鉛色の空

2019-02-20 17:57:26 | ポエム
空が鉛色に
蓋をされていく


だから
写真編集のブラックポイント


数値をあげて見ているようだよ


街並みは
鉛色に負けまいと
クッキリと浮かび上がろうとするから
すぐ手の届きそうな近さなんだ


もうすぐ雨かな
イナビカリかな


急き立てられて
も少し話をしたいのに
仕方なく立ち上がって
その場を去らなきゃいけないような


そんな気持ちに似ていて


も少し
も少し


このままじゃダメなの?


いつ
空から
何が降ってくるかもしれないからさ


鉛色のうちに
お家に帰ろう


鉛色のうちに
静かに帰ろう


そんな時に限って
近く見えた街


一生懸命帰ろうとしても
本当は
すごくすごく
遠い場所にいたのかな
なかなかたどり着けないよ


空のマジック


夕闇迫る時間


少しでも
明るい場所を
無意識に探している


あれほど
居心地の良かった場所は
もうなかったんだって


そんな時ほど
なおさら悔しく思うんだ


なおさら愛おしく思うんだ










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