湖のほとりから。

花と空と心模様を写真と詩と文に託して。

その光景の先にあるもの

2019-02-04 20:26:17 | ポエム
忘れないゎ、この光景

何一つない空から
オレンジ色を薄めながら
落ち行く陽を
しばらく見ていた


私の心には
いくつもの思いや映像
耳をすませば音だって聞こえる


だから
寂しくないゎって
強がりを言ったところで
たかが知れてるって?


寂しさを知っているから
その大切さも
その反対の温かみも知っている


とても
とても
それって素敵なことなんだって思うよ


自分の手を
握りしめ
震えながらでも
笑って歩いて行ってみせるよ














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如月と節分

2019-02-04 09:40:43 | 日記
2月は、『如月(きさらぎ)』

もともとは「衣更着(きさらぎ)」という漢字で、『寒さが厳しく重ね着をする季節』という説

ほかに、天気が陽気になったりする日がふえるので『気更来』『息更来」という説

草木が生え始めるので『生更木』だと言う説

それぞれ、読み方は『きさらぎ』


2月の呼び名『如月』は
私のイメージとしては
お月様がキーンと冷えきった中
蒼く凛としながら煌々と照らすような


なんだか、カッコいい呼び名に感じる



そして
昨日は立春の日

福はうち〜
鬼はそと〜

各地、様々な風習やら
行事があるものです。

その昔、
関西の一部で食べられていた『恵方巻き』

恵方巻きとは、昔は言ってなかったと思う。

のちに、全国展開のコンビニによって
その名前を轟かせ
それまで、そんな風習のなかった地方さえ
『恵方巻き』は浸透した


たんに、ごく一般で食べられていた巻き寿司をこの立春の日に
一本丸かじりをする。


その一本まるかじりの様が
昔々の遊女の卑猥な食べ方から来ていると言う説があり、
それを知った女性は、ガンとして
その食べ方をしなくなった人もいると聞く。


うちの亡くなった母は
もともと、巻き寿司が大好きな人で
この日ばかりは、
自分が仕事でどれだけ疲れていても
どれだけ時間がない時期であっても
わざわざ、お寿司屋さんに頼んで
巻き寿司を作ってもらっていたほど。

まだ、『恵方巻き』と呼ばれてない時代
とある関西の地方の昔からの行事としていた頃のころ。


色んなお宅の食べ方がある中で
うちは、その年の方角の良い方を向いて
巻き寿司を一本言葉を発せず食べきると
願いが叶うという


喋らず、一本を両手をそえて黙々と食べる
その様は、正座して家族に背を向けて
ウサギが必死で草を食むような
(願いをかけながらなので)


家族では、お決まりのように
『ねぇ〜、あの話ってどうした?』
『ああ、明日は、朝のお弁当はどうするの?』
なんてことを話しかける。


あやうく答えたくなったりするのをこらえる。
双方の笑顔が包む


恵方巻きの謂われがどうのとか
食べ方がどうのとか
言われる前に
すでに、それは
昔からの家族の季節の決まりごと


楽しい思い出になってるのであれば
アレコレ難しいことは考えずいようと思う。


今では
恵方巻きを楽しみにしていた親達は
黒檀の仏壇の中にいる


一本を半分にして
声をかけてお供えしたら
楽しい思い出が蘇っていった


楽しかったね
面白かったね
ありがとう


久しく泣いてなかったことを
確認するかのように
とめどなく
しゃくりあげるほど泣いていた。





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