ちなみに、2009年春の製品である、「You're in the Movies: めざせ!ムービースター」 を見ると、単なる USBカメラだけで、この「Kinectセンサー」っぽいことをやっています。背景映像を事前に撮影することで、まるでブルースクリーン上での映像切り出しを Xbox360 本体のプロセッサだけで実現。しかも、その後、ムービーとして仕上げてくれちゃったりする。
しかし、ステップバイステップで、待ち時間などをうまく組み合わせている「You're in the Movies: めざせ!ムービースター」と、アクションゲームが「Kinectセンサー」を利用するには、必要なリアルタイム性や、ゲーム本来の処理に要求される CPU負荷に大きな隔たりがある。と思っていたら、「Kinectセンサー」側にプロセッサを搭載して、画像解析に必要な Xbox360 本体のCPU負荷を軽減。さらに深度センサーを組み込むことで、前後の動きや、プレーヤーの動きの精度がよい切り出しに対応して、普通に遊べる、すっかりこなれた製品になってしまっている。
プレイ動画では触れられていませんが、「Kinectセンサー」を導入した後の Xbox 360 では、電源オン直後から「Kinectセンサー」を利用することができます。「キネクト」と声をかけたら、「Xbox」とか「ダッシュボード」という単語に反応し、「ディスクをプレイ」と話せば、コントローラーに一切触れることもなく、「Kinectセンサー」対応のゲームをプレイすることができちゃったりする。
ちょっとたどたどしい感じはしますが、音声認識タイトルじゃなくて、標準のゲームコンソールで、ここまで自然入力を組み込んじゃうっていうのは、すごい発想だし、自信を感じませんか?