文系、理系を分けすぎてる人いるよな。そんな考え方で生きててつまらなくならないのかと、心配になるわ。文学も哲学も数学も何事も相関的であるのに。。 (caocao_24) |
文系の方はどうだか知らないが、理系が理系の仕事をするためには分けすぎるほど分けた方がいいということはあるように思える。たとえば計算機屋だったら、自分が扱っているのは「計算機という機械」だという認識は徹底して持っていた方がいい、ということである。理系の世界にも時々ひどいボンクラがいるわけで、そういう区別がはっきり自覚されていないと、普通の人でも直観的に納得しているような計算機(あるいは機械一般)と人間の違いということに次第に無自覚になって、そのうちに人間について途方もないデタラメを述べたりするようになったりもする。「脳科学」がその典型である。
「生きててつまらない」どころか、そういう区別が明確にできている方が、少なくとも理系の日々にとってはむしろ愉快なことである。自分の扱っているものが「機械にすぎない」という認識を徹底しているということは、「この世界(の現実)は機械に尽きるわけではない」という認識の一歩手前にいるということでもあるからである。理系の仕事をやってる間はその境界を踏み越えることはしなくても、家へ帰れば「機械ならざるその他のすべて」を含めて心ゆくまで遊び倒すこともできるわけで、それらはもともと理系の知識の埒外にあるということがはっきりしているから、理系の知識がそれに沿わないとか矛盾するとかいったことでやましい気分になる必要もないわけである。