私たちの肉体を形作る材料は地球ですわなあ。地球の誕生以来、その材料、素材はぐるぐる循環しているわけです。原子レベルで。
だったら、今日食べたその料理。その料理を構成する原子と自分の肉体を形作っている原子はいつの時代だかにはいっしょにいたかもしれない。今日、何億年ぶりかで邂逅したのかもしれない。
地球の材料は宇宙ってことを考えれば、宇宙の誕生以来、宇宙を構成する物質も分裂や融合を繰り返しながら、やはりぐるぐるまわっているわけで、今日何百億年ぶりの邂逅を果たしたのかもしれない。
ま、宇宙は広過ぎて離れたら二度と合うことはないような気もしますが。
けれど、地球の内で循環しているぶんには再び合うことくらい可能なんじゃないかしら。どうかな?
ま、その確率はともかく、そんな空想をしてみるのも悪くない。食べ物だけでなく、身の周りにある様々な品々、そして人も。これらの物たち、人たちとは何億年ぶりかの邂逅である(原子レベルでだけど)。私もあなたも長い長い旅をしてきましたなあ。そう思うと、すべてのことが愛おしく感じられます。