瓢簞舟の「ちょっと頭に浮かぶ」

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前回の修正など

2014-03-18 21:18:19 | 随想
いまさら気がついたんだけど、西行の時代に染井吉野はないね。現代の在り方が普遍的でも絶対的でもないと書いておきながら、私は見事に今の時代感覚で桜について書いていた。今の時代は桜といえば染井吉野で、染井吉野の開花時期は3月下旬で、だから如月の望月のころに桜は咲くのかなんてことを言い出す始末。桜だって種類によって開花時期はまちまち。西行の時代、一般的に桜といえばなにを指したのかは知らないけれど、ともかく如月の望月のころに咲く桜だって当然あるわけだ。本当に間の抜けたことを書いていたものだ。

ま、間抜けなことを書くのはいまにはじまったことでもないけど。あたしは行き当たりばったりで書くから、記憶違いや勘違い、誤解や無理解、あげくのはてに何も知らないくせに分かったふうに勝手放題書いたりね。
でもたいていの場合、そのことに気がついていない。今回はたまたま気がついたけど。あたしは気がつかないまま頓珍漢なことを書いているんだろうけど、読んでいる人は当然気がついているんだろう。今回のこれにしたって、あたしの言及している桜は染井吉野のことで、染井吉野は西行の時代にないことくらいおおかたの人が気がついたであろう。しかしそれを指摘する人はいない。いままでも、あたしの頓馬な内容の誤謬を指摘する人はいなかった。

あたしの発する言葉の先にいる人というのはそういう人なんだね。知っていても知らんぷり。間違いに気がついてもほったらかし。あたしの発した言葉は虚空に呑み込まれていくだけ。まさしく文字どおり、むなしい(虚しい、空しい)ねえ。あたし、なにやってんだろ。
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