瓢簞舟の「ちょっと頭に浮かぶ」

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#200

2015-02-05 09:21:58 | 考える日々
あの人は変わっている。そういう言い方をするが、言い換えれば普通ではないということであろう。では、普通とは何か。大多数の人たちがそのようであるという程度のこととして、日常的には使う言葉である。
ようするに、変わっているとは大多数の人たちからズレているということである。

それだけの意味であれば単に事象を言っているに過ぎず構わないのだが、多くの場合評価も含んでいよう。変わっているとは、文字どおり「変」なのである。

このあたりから話はおかしくなってくる。変とは間違っている、狂っているという意味にも通じていく。つまり大多数の人からズレることは間違っているという評価につながるのである。

おかしいではないか。大多数の人からズレることと正しいか間違っているかは別のことである。大多数の人がそのようであるというだけでそれが正しいことであると言えないのは当たり前のことだ。大多数の人がそのようであるということはその圧倒的多数に寄りかかりそれが正しいのか間違っているのかも考えていないことも多く、かえって危険なくらいである。

大多数の人を基準にするから話がごちゃごちゃになっておかしくなる。基準はブレないほうがいい。大多数の人なんてものほどあてにならないものはない。
基準はいたってシンプル。まっとうさである。まっとうでないものが、変わっているのであり、変なのである。
だから、いわゆる普通のことが変わっていて、変であることだっていくらもある。まっとうでないことが平気で大手を振って歩いていることも多い。今の世の中、どこまでまっとうといえるのか。
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