瓢簞舟の「ちょっと頭に浮かぶ」

こちらでは小説をhttps://kakuyomu.jp/works/16816700427846884378

短歌 5

2015-06-30 05:32:05 | 随想
彼女の心の中は不安な脅えがやや情緒的に醗酵して寂しさの微醺(ほろよい)のようなものになって、精神を活溌にしていた。 年々にわが悲しみは深くして   いよよ華やぐいのちなりけり 岡本かの子「老妓抄」より 醗酵と腐敗は現象としては同じものだけれど、ようするに人にとって役立てば醗酵で役に立たなければ腐敗である。 不安や脅えは大抵の場合、腐敗につながる。人を駄目にする。それを腐敗ではなく醗酵させ . . . 本文を読む
コメント