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バングラデシュの法則

2013-12-31 10:57:35 | 海外の法則
2013年3月バングラデシュに行ってきた。

3月17日。気温は35度だったが、湿度が低いせいか思いの外、暑くはない。
今から36年まえの1977年9月28日、一機の日航機がこの地に降り立った。日本赤軍によるハイジャックのための緊急着陸である。
要求は、人質の身代金として600万ドルと獄中にいるメンバーの釈放。
「一人の生命は地球より重い」―
時の総理・福田赳夫の決断の元、メンバーの釈放が決定。なかには拒否したメンバーもいたが、釈放されたメンバーの中に城崎勉がいた。城崎は、府中刑務所に落ちていた作家・阿部譲二の独房の隣だったと、「塀の中の懲りない面々」に書いている。また、この脱出劇は漫画「代紋(エンブレム)Take2」の脱獄シーンのモデルにもなっている。

バス↓

バスの車体は、木槌で叩かれボコボコ。ただし、これはデモのせいではなく、出発の合図あるいは客の呼び込みのために木槌でガンガン叩くというルールのせい。

映画館↓


コーラ↓


当初、3泊4日の予定だったが、ハルタルと呼ばれる大規模な反政府デモが翌日から予定されていることを考慮し、1日で3日分の行程をこなすという強行軍になってしまった。
おかげで、当初、宿泊する予定だったホテルは、ホットスポットの近くであることを理由に、変更を余儀なくされ、住宅街にあるゲストハウスと相成った。全ての行程を終えホテルに戻ったのは、日付が変わった翌日の午前3時。
翌朝遅くに目を覚まし、TVをつけてみると、バスに火をつけるは、線路を燃やすはで、流石に身の危険を感じた次第。
ただし、中心地からは離れたところがホットスポットなので、逆にホテル周辺は普段の渋滞もなく、のんびりしたもの。
予定ががら空きになったのを幸いに、「リキシャ」をチャーターし、市街地観光。
ちなみに「リキシャ」の語源は、日本の「人力車」とのこと。


建築中のマンション↓


消防署↓


バングラデシュ繊維大学↓

繊維と言えば、我が国のUQを含む世界の4大ファーストファッションブランドは、すべてバングラに生産拠点を持っているそうだ。
労働賃金は、ミャンマーの次に低い1日100円。それらのブランドがこぞって進出する理由がよくわかる。
1000円未満の洋服を販売し、莫大な利益を出すカラクリはここにある。

シロアリ駆除の看板↓


川向うにある外国人&富裕層が住む一画↓




グルシャンの中心街↓


街のシンボル「ベンガル虎」↓


大通りから一本横道に入ると一般的な民家が密集している↓


路上生活↓

リキシャの運ちゃんに聞くと、1日100タカ(約130円)稼げれば、一家7人は暮らしていけるということ。
バングラデシュは、発展の緒についたばかり。なのに、既に貧富の差が激しい。
その一方で、ノーベル賞を受賞した「グラミン銀行」を発明したように、貧困層の救済、自立を促す試みもたくさん行なわれている。

軒先のバナナが印象的な雑貨屋さん↓


開発が進むグルシャン地区↓


ショッピングセンター↓

「PINK CITY」という名前だけ見ると如何わしい想像をしてしまうが、所謂、デパート。

=おしまい=


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