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菊花賞の法則2

2012-10-16 00:00:00 | 長距離血統の法則
■オールド血統■

櫛の歯が零れ落ちていくかのように、ワールドエースは故障⇒休養中、トーセンホマレボシは故障⇒引退、フェノーメノは大人の事情もあって秋天へ向かい、春のクラシックを賑わせた有力馬が続々と戦線離脱。蓋を開けてみれば、主役級は皐月賞馬とダービー馬の2頭のみと、何とも寂しい限りの’菊花賞2012’。
唯一の見所は、「ディープインパクトVSステイゴールド」の、今をときめく種牡馬の覇権争い。
春のクラシックは各1勝ずつ分け合い、この菊花賞で雌雄を決するのか?それとも、思わずのけ反るような穴馬が飛んでくるのか?

登録馬を見てみると、ディープ産駒10頭に対しステイ産駒が2頭。まるで、ステイゴールド包囲網を敷いたかのような布陣。
格から言えば、ダービー馬ディープブリランテ>皐月賞馬ゴールドシップだが、1番人気はステイ産駒のゴールドシップなのは間違いない。

☆ゴールドシップ…ステイゴールド×メジロマックイーン
ご存じの通り、オルフェーヴルと同じ血統構成。このSS系×パーソロン系の血統構成は、08年3着のナムラクレセント(ヤマニンセラフィム×サクラショウリ)がいる。また、パーソロンは01年2着のマイネルデスポットの母父でもある。

ゴールドシップとよく似た血統構成の馬が、他にも2頭いる。
☆フェデラルホール…ステイゴールド×ドクターデヴィアス
☆ベールドインパクト…ディープインパクト×ドクターデヴィアス
母父ドクターデヴィアスはクラリオン系だが、その源流はパーソロン系と同じトゥルビヨン系となる。トゥルビヨンの他の枝からは91年3着のフジヤマケンザンの父ラッキーキャストが、また、クラリオン系からは92年2着ミホノブルボンの母父シャレーが出ている。

他にも血統傾向的に押さえておきたい馬を2頭ほど。
☆スカイディグニティ…BT×ノーザンテースト
史上初の三冠馬の名前を戴いているにもかかわらず、何故だか菊花賞とは相性の悪いセントライト記念組。
それを差し引いても是非とも押さえておきたい血統的魅力が満載の一頭。
父のBTは、最近では09年1着スリーロールス、10年3着ミスキャストの母父が見られるだけだが、かつては父として94年1着ナリタブライアン、95年1着マヤノトップガン、00年2着トーホウシデン、同3着エリモブライアンと、父方で4頭、母父で2頭と、合計6頭【3-1-2】の菊花賞3着以内馬を輩出している。

また、母父のノーザンテーストも近頃ではすっかりお目に掛からなくなったが、かつては菊花賞の御用達血統の一つだった。
<菊花賞3着以内のノーザンテースト系保有馬:1-3-4>
89年1着バンブービギン(1番人気)…母父ノーザンテースト
89年2着レインボーアンバー(4番人気)…父ノーザンテースト
90年3着メジロライアン(1番人気)…父アンバーシャダイ
91年2着イブキマイカグラ(1番人気)…母父ノーザンテースト
92年3着マチカネタンホイザ(3番人気)…父ノーザンテースト
93年2着ステージチャンプ(9着)…母父ノーザンテースト
97年3着メジロブライト(2番人気)…父メジロライアン
98年3着エモシオン(5番人気)…母父ノーザンテースト

父BTも母父ノーザンテーストも、字面では一昔前の血統であることは否めないが、99年1着ナリタトップロード、02年1着ヒシミラクルの父サッカーボーイの母ダイナサッシュはノーザンテースト直仔で、その仔ゴールデンサッシュからは昨年1着のオルフェーヴルの父ステイゴールドや、ステイゴールドの甥の06年2着のドリームパスポートが出ており、その長距離適性の血は現代にも受け継がれている。
また、スタミナ豊富でスピード決着にも対応でき、大舞台に強いリボー系を2本(父BTの母父がグロースターク、母母父がアレッジド)持っているのも心強い。
そういえば、菊花賞御用達血統の一つダンスインザダークの母母父もリボー系キートゥザミントである。
買うなら、前走のセントライト記念だったか、のような気がしないでもないが、セントライト記念組ということで嫌われて人気を落とすようであれば、絶好の狙い目か。

☆タガノビッグバン…フジキセキ×リアルシャダイ
父フジキセキに長距離血統のイメージは湧いてこない。現に3000m以上では【0-2-1-8】と、一頭も勝ち馬は出ておらず、馬券になったのは06年菊花賞2着、07年阪神大賞典2着のドリームパスポートと11年ダイヤモンドS3着のキタサンアミーゴの2頭のみ。
一方、母父は「元祖☆長距離砲」のリアルシャダイ。
<菊花賞3着以内のリアルシャダイ保有馬:1-4-1>
89年2着リアルバースデイ(5番人気)…母父
91年2着イブキマイカグラ(1番人気)…父
92年1着ライスシャワー(2番人気)…父
93年2着ステージチャンプ(9番人気)…父
97年2着ダイワオーシュウ(7番人気)…父
08年2着フローテーション(15番人気)…母父

本馬の血統的魅力はこれだけではない。
母セプテンバーソングの母、つまり母方の祖母はダイナフェアリー。その父は、上述のノーザンテーストなので、セプテンバーソングの血統構成はリアルシャダイ×ノーザンテースト。
この血統構成は91年2着イブキマイカグラ、93年2着ステージチャンプと同じ。
長距離が不得手の父フジキセキを、かつての菊花賞御用達血統で固められた母系でカバーできないものか。

ところで、ダービー馬のディープブリランテ。
キングジョージ&QエリザベスⅡ世(KGVI&QES)からの臨戦過程と、掛かりやすい気性が嫌われて、人気を落とすのは確実。それでも2番人気にはなりそうだが、血統傾向的には合致している。

△ディープブリランテ…ディープインパクト×ルーソヴァージュ
母父はナスルーラ大系統のネヴァーベンド系。このネヴァーベンド系も、前出のBT系、ノーザンテースト系、リアルシャダイと同様にかつては菊花賞で活躍していた血統である。
<菊花賞3着以内のネヴァーベンド系保有馬:2-3-2>
92年2着ミホノブルボン(1番人気)…父マグニテュード
94年2着ヤシマソブリン(2番人気)…父ミルジョージ
95年2着トウカイパレス(9番人気)…父ランドヒリュウ
98年1着セイウンスカイ(2番人気)…母父ミルジョージ
02年1着ヒシミラクル(10番人気)…母父シェイディハイツ
04年3着オペラシチー(6番人気)…母父ブレイヴェストローマン
05年3着ローゼンクロイツ(3番人気)…母父シャーリーハイツ
過去10年でも3頭が馬券になっており、前出の一昔前の菊花賞御用達血統よりも「古さ」は感じない。
人気次第では、馬券に組み込むつもり。


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