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優駿の法則11

2011-05-29 08:30:00 | ダービー馬を探せ!2011
既にあちこちのメディアで取沙汰されているが、今年のダービー出走馬全18頭中、父SS系が16頭。残る2頭も父こそ非SS系だが母父がSSで、全頭がSSの孫世代となる。いつかはこんな日が来るとは思っていたが、まさかこんなに早く訪れようとは思いもしなかった。
ただでさえSS系だらけの近年のダービーなのに、こうなってしまった以上、これまでのようにSS系という括りは使えない。これからは、二代目SS系を独立系統として個々の系統を把握していくしかないようだ。

■血統傾向~03年以降■

馬場改修となった03年以降の過去8年で、父SS系は【4-5-7】と3着以内24頭の3分の2を占める。そして、母父SSは【0-3-0】で、なんと父にも母父にもSS系の血を持たない馬はメイショウサムソン、ウオッカ、エイシンフラッシュ、ブラックシェルの4頭しかいない。

二代目SS系の内訳は、アグネスタキオンとネオユニヴァースが、それぞれ1勝3着1回。スペシャルウィークが2着2回。あとはダンスインザダーク、フジキセキ、マンハッタンカフェがそれぞれ3着1回。

配合相手に目を向けると、×ノーザン系が【3-1-2】(逆パターン含む。以下同じ)、次いで【1-3-3】の×ネイティヴダンサー系(ミスプロ系含む)。×ノーザン系の中では、2勝3着1回の×ダンチヒ系であるが、今年の出走馬には該当馬はいない。また、「府中のトニービン」の格言があるトニービンをはじめとするグレイソブリン系からは、改修前は、90年3着ホワイトストーン(父シービークロス)、92年3着マヤノペトリュース(父ムクター)、93年1着ウイニングチケット(父トニービン)、同2着ビワハヤヒデ(父シャルード)、94年2着エアシャカール(父トニービン)、95年1着タヤスツヨシ(母父カロ)、99年アドマイヤベガ(母父トニービン)、01年ジャングルポケット(父トニービン)、02年1着タニノギムレット(母父クリスタルパレス)と【5-2-2】と5頭のダービー馬が誕生しているが、03年以降は母父で【0-1-2】とすっかりSS系に駆逐された格好になっている。

今年の出走馬の二代目SS系の内訳は次のとおり。

<種牡馬別>
ディープインパクト:4頭…リベルタス・コティリオン・トーセンラー・トーセンレーヴ
ステイゴールド:3頭…オルフェーブル・フェイトフルウォー・ナカヤマナイト
アグネスタキオン:3頭…デボネア・ショウナンパルフェ・ノーザンリバー
フジキセキ:2頭…サダムパテック・エーシンジャッカル
ネオユニヴァース:2頭…オールアズワン・ユニバーサルバンク
マンハッタンカフェ:1頭…ロッカヴェラーノ
ハーツクライ:1頭…ウインバリアシオン

<配合相手別>
ノーザンダンサー系:5頭…ウインバリアシオン・サダムパテック・デボネア・ショウナンパルフェ・トーセンレーヴ
ネイティヴダンサー系:5頭…ベルシャザール・ナカヤマナイト・エーシンジャッカル・トーセンラー・ノーザンリバー
ロベルト系:3頭…オールアズワン・クレスコグランド・ロッカヴェラーノ
ジェベル系:3頭…オルフェーブル・フェイトフルウォー・ユニバーサルバンク
ナスルーラ系:2頭…リベルタス・コティリオン

コース傾向を踏まえれば、SS系×ノーザン系が有力となるのだが―
出走馬の中で父が非SS系はクレスコグランド(父タニノギムレット)とベルシャザール(キングカメハメハ)の2頭だが、奇しくも、その父はともにダービー馬である。SS系全盛のクラシック戦線において、SS系に対抗できるのはタニギムのBT系とキンカメのキングマンボ系しかいない。03年以降では、タニノギムレットからはウオッカ(07年1着)、スマイルジャック(08年2着)の2頭の連対馬が出ており、キングマンボ系からは、キングカメハメハ(03年1着)、エイシンフラッシュ(10年1着)、ローズキングダム(同2着)、そして母父では09年3着のアントニオバローズの合計4頭がダービーで3着以内に入っている。

昨年は時代の潮目が変わったことを象徴するかのように、キングマンボ系がワン・ツーを決めた。ここから一気に流れは変わると思ったが、蓋を開けてみればSS系に占拠された今年のダービー。誰が見てもこれは異常事態。そんな中、母父にSSの血の助けを借りながらも、各1頭ずつを送り込んだBT系とキングマンボ系の存在意義は大きい。二代目SS系のこれからは、血の共食い、骨肉の争い、まさに血で血を争う仁義なき戦いに突入し、そして、いつかは衰退の道を辿ることは確か。昨年のキングマンボ系のワン・ツーが、その予兆。かつてイタリアの名ブリーダー&天才調教師のフェデリコ・テシオはこう言った―「自然は人間の間違いを、時に制限し、そして排除する」と。

何も思い込みだけで、また、ダービーの血統傾向の重箱の隅をつついて、この2頭を推している訳ではない。他にも根拠はある。
実は、この2頭にはコース傾向でも合致する点があるのだ。
■東京芝2300m~2500mコース傾向■

芝2400mではSS系×ノーザン系が大活躍だが、キングマンボ系も父、母父で各1勝をあげている。また、昨日行なわれた芝2300mでも、キングマンボ系ルールオブローが2着に入った。
一方、BT系であるが、芝2300mで3着、芝2400mで2着、芝2500mで1着があり、いずれもヤヤ重でのものである。
コース傾向ではBT系の方であるが、残念ながら「ロベルト系5年周期の法則」により、ヒモはあっても頭はない。
重賞実績、騎手の乗り替りといったデータを満たしてはいないが、今年の◎もキングマンボの血に託す。

☆アンチSS系馬券☆
◎ 7ベルシャザール…キングカメハメハ×SS
○ 6クレスコグランド…タニノギムレット×SS

最後に、どうしても気になることがある。
初年度産駒から、いきなりダービーに4頭を送り込むディープインパクト。確かに近年の最強馬であることに異論を唱えるつもりはない。だが、なんでもかんでもディープじゃあつまらない。よくよく考えてみれば、国内で唯一負けたのは05年の有馬記念の2着のみ。その時の勝馬はハーツクライ。云わば、ディープに唯一の土をつけたハーツはディープの天敵。ハーツも、1頭ではあるが、その産駒を辛うじてダービーに送り込めた。そして、そのハーツは04年のダービーでキングカメハメハの2着。ということは、力関係はキングカメハメハ>ハーツクライ>ディープインパクトとなる。今年のダービーは、この3頭の産駒による代理戦争という見方もできはしまいか?いや、そうする。

☆代理戦争馬券~三連単フォメ☆
1着:ベルシャザール
2着:ウインバリアシオン
3着:リベルタス・コティリオン・トーセンラー・トーセンレーヴ


みなさま、良いダービーを!!








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5 コメント

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悩みますね (帰ってきた見習い小僧)
2011-05-29 11:50:45
どもっ!お久しぶりっす!!みなさん元気してました?
ご無沙汰をしておりましたが、毎年ダービーだけは買ってました。
久しぶりにこのページを訪れたらまだ続いてたんですね。
相変わらずの血統予想ですが、馬の気分もありますからね。
お天気は最悪だし・・・
僕が馬だったら今日はかなりやる気無いです
それでは僕は「過去の人気着順から予想」で勝負します!
過去10年のダービーで1番人気馬が1着になったレースは
7回あとは2番、3番、7番が1回ずつです。
それでは2着はどうか?3番、5番人気が3回、あとはバラバラです。ここ過去2年は5番人気が続いています。
3着はというと、7番人気が3回、あとはバラバラですが8番人気以内までで収まっています。
上記を踏まえ小僧予想はこちら!↓
1着:オルフェ
2着:デボネア、レーヴ
3着:クレスコ
でいきたいと思います。どうだ!
小僧

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Unknown (黒シャツ)
2011-05-29 15:51:41
あ~大先生
もうちいと気合い入れて、鞭いれてくれよ
100歩譲って、浜中でも…

ハイ、いつもの馬連のみでした

あとは笹川賞
太田くんからいきました
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初めまして (徒然草子)
2011-05-30 11:10:54
とても参考になります。
予想はかなりいい線いっていましたね。
ただオルフェーヴルが強すぎました。
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ありがとうございます。 (carol2000)
2011-05-31 01:33:59
>徒然草紙さん
はじめまして。訪問&コメントありがとうございます。(そして、すみません。ダービー当たってしまいました…)
気ままに書いている当ブログを、参考にして頂いているとはただただ恐縮です。
また気軽にコメントを寄せてくださいね。これからもヨロシクお願いします。

返信する
笹川賞は・・・ (carol2000)
2011-05-31 01:48:51
>黒シャツへ
笹川賞はどうだったの?太田は2着だったけど、獲れた?
ま、ダービーで馬連獲ってるから、どうでもいいか。

>飲み屋へ
ね、大先生は要らないって言ったでしょ?大先生は新潟くらいしかないよ、買えるのは。しかも人気薄の時ね。

>見習い小僧へ
久々で、感が鈍ってるんじゃないの?安田で取り返しましょう!
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