■コース傾向■
ここまで合計7Rが行なわれた東京芝2000m。
父SS系は【4-3-1】で、複数回馬券になっているのはネオユニヴァース【1-0-1】、ステイゴールド【0-2-0】、そして父で2着1回、母父で3着1回のダンスインザダーク。
その他で目立つのは、【0-4-1】のロベルト系だが、秋天にはロベルト系産駒は出走しないので、これはオミット。
あとは、父、母父合計で【2-1-1】のグレイソブリン系、【1-0-2】のリファール系、【1-1-0】のノーザンテースト系といった秋天に縁のある血統が複数回馬券になっている。
しかし、慌てる必要はない。
本番前に当該コースは2鞍組まれており、その結果を踏まえるべし。
というのも、昨年は本番直前の7Rで3着までに入った血統が、見事なまでに本番に直結したからだ。
<2012年4回東京芝2000mコース傾向>
7R
1着キングズベスト×デザートプリンス(ダンチヒ系)
2着ダイワメジャー×トニービン
3着キンカメ×SS
↓
11R秋天
1着エイシンフラッシュ…キングズベスト×プラティニ
2着フェノーメノ…ステイゴールド×デインヒル(ダンチヒ系)
3着ルーラーシップ…キンカメ×トニービン
昨年は7Rの傾向にしたがって素直に買ってさえいれば、3連単39520円が懐に転がり込んだ。
窓口に走るのは、7Rが終わってからでも遅くはない。
■トウケイヘイローを買おうとしている皆様へ■
ジェンティルドンナの1番人気はいいとして、2番人気はてっきりエイシンフラッシュかと思いきや、なんとトウケイヘイローとは驚いた。ダービー&秋天馬も随分と舐められたものである。
この異常なほどの人気の理由は、いろいろと推測できる。
まず、鞍上の武豊の復調、そしてトウケイヘイローのキャラ。
武豊に逃げ馬となれば、誰もがまっさきに思い浮かべるのがサイレンススズカ。
3歳時には、その持て余す能力をなかなか制御できないまま春のクラシックは無冠に終わったが、4歳になり武が手綱を取った途端に、重賞4連勝を含む破竹の5連勝を決め、武から南井に乗り替わった(武にはエアグルーヴがいたため)宝塚記念ではG1初制覇を達成した。その年の秋緒戦のエルコンドルパサー、グラスワンダーの最強馬をおいで、おいでの子供扱いにした伝説の98年毎日王冠。そして、府中の杜に悲鳴がこだました秋天―
サイレンススズカが果たせなかった夢を、トウケイヘイローに託す気持ちはわからないでもない。が、トウケイヘイローはサイレンススズカではない。
次に、デムーロの秋天インタビューでのコメント。
エイシンフラッシュに騎乗するデムーロは、もっともマークする馬として、ジェンティルドンナではなく「武が乗るトウケイヘイロー」と答えた。この発言は、馬場の悪化を想定してのものなのは間違いなく、実力云々よりも、ペースや展開を気にしていることが伺え、「決してトウケイヘイローが強い」と言っているわけではない。
そして、トウケイヘイローのローテ。
札幌記念を経ての参戦だが、この前走札幌記念組というのは秋天とはなかなか相性が好いのはご存じのとおり。だが、今年の札幌記念は函館で行なわれた。
その札幌記念では、泥んこ馬場をものともせずに、後続に6馬身差をつける圧勝劇を演じたことは記憶に新しい。そして、本番でもどうやら馬場の悪化は避けられそうにないこと、ましてや、Bコース替わりとなれば先行有利になるのは確かで、その人気に一層拍車がかかる。
しかし、そもそも馬場が悪化すれば悪化するほど前には有利になるのは当たり前で、重馬場の着差をそのまま鵜呑みにしてはいけない。だからこそデムーロもそこを気にしているのだ。
ちなみに、重賞3連勝で挑むトウケイヘイローだが、実はサマー2000シリーズのチャンピオンというのが、データ的にはよろしくない。
サマーシリーズが開催されて8年が経つが、サマー2000シリーズのチャンピオンはこれまで一度も秋天で馬券になったことがないのだ。
<サマー2000シリーズチャンピオンの秋天での成績>
06年スウィフトカレント(7番人気)2着
07年ユメノシルシ(不出走)
08年ミヤビランベリ(不出走)
09年ホッコーパドウシャ(17番人気)16着
10年ナリタクリスタル(不出走)
11年イタリアンレッド(不出走)
12年トランスワープ(9番人気)17着
なんだかんだと水を差して申し訳ないが、決定的なコメントを一つ。
「馬が疲れているので天皇賞に出すのは止めようかなと思っていたのですが、
皆様にインターネットでも応援してもらっていますので、出走させるつもりです。」
~馬主・木村信彦氏のコメント~
ソース:http://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=78994
「ホントは休ませたいんだけど、ファンの皆さんが応援しているし、出さないとなるとKYだなんだと言われるし、出しとくか」というのが本音。
それでもトウケイヘイローを買いますか?
とはいえ、「展開は全てを凌駕する」ことを忘れてはいけない。
◎7ジャスタウェイ…ハーツクライ×ワイルドアゲイン
データ的にも血統傾向的にも、まったく合致しないが、「ハーツ産駒は秋に確変に突入する」法則に賭けてみる。
道悪は、オルフェのダービーの2着に入ったウインバリアシオンが実証済み。
ハーツクラ at ノーザンファーム空港牧場(Photo by 最強)
ここまで合計7Rが行なわれた東京芝2000m。
父SS系は【4-3-1】で、複数回馬券になっているのはネオユニヴァース【1-0-1】、ステイゴールド【0-2-0】、そして父で2着1回、母父で3着1回のダンスインザダーク。
その他で目立つのは、【0-4-1】のロベルト系だが、秋天にはロベルト系産駒は出走しないので、これはオミット。
あとは、父、母父合計で【2-1-1】のグレイソブリン系、【1-0-2】のリファール系、【1-1-0】のノーザンテースト系といった秋天に縁のある血統が複数回馬券になっている。
しかし、慌てる必要はない。
本番前に当該コースは2鞍組まれており、その結果を踏まえるべし。
というのも、昨年は本番直前の7Rで3着までに入った血統が、見事なまでに本番に直結したからだ。
<2012年4回東京芝2000mコース傾向>
7R
1着キングズベスト×デザートプリンス(ダンチヒ系)
2着ダイワメジャー×トニービン
3着キンカメ×SS
↓
11R秋天
1着エイシンフラッシュ…キングズベスト×プラティニ
2着フェノーメノ…ステイゴールド×デインヒル(ダンチヒ系)
3着ルーラーシップ…キンカメ×トニービン
昨年は7Rの傾向にしたがって素直に買ってさえいれば、3連単39520円が懐に転がり込んだ。
窓口に走るのは、7Rが終わってからでも遅くはない。
■トウケイヘイローを買おうとしている皆様へ■
ジェンティルドンナの1番人気はいいとして、2番人気はてっきりエイシンフラッシュかと思いきや、なんとトウケイヘイローとは驚いた。ダービー&秋天馬も随分と舐められたものである。
この異常なほどの人気の理由は、いろいろと推測できる。
まず、鞍上の武豊の復調、そしてトウケイヘイローのキャラ。
武豊に逃げ馬となれば、誰もがまっさきに思い浮かべるのがサイレンススズカ。
3歳時には、その持て余す能力をなかなか制御できないまま春のクラシックは無冠に終わったが、4歳になり武が手綱を取った途端に、重賞4連勝を含む破竹の5連勝を決め、武から南井に乗り替わった(武にはエアグルーヴがいたため)宝塚記念ではG1初制覇を達成した。その年の秋緒戦のエルコンドルパサー、グラスワンダーの最強馬をおいで、おいでの子供扱いにした伝説の98年毎日王冠。そして、府中の杜に悲鳴がこだました秋天―
サイレンススズカが果たせなかった夢を、トウケイヘイローに託す気持ちはわからないでもない。が、トウケイヘイローはサイレンススズカではない。
次に、デムーロの秋天インタビューでのコメント。
エイシンフラッシュに騎乗するデムーロは、もっともマークする馬として、ジェンティルドンナではなく「武が乗るトウケイヘイロー」と答えた。この発言は、馬場の悪化を想定してのものなのは間違いなく、実力云々よりも、ペースや展開を気にしていることが伺え、「決してトウケイヘイローが強い」と言っているわけではない。
そして、トウケイヘイローのローテ。
札幌記念を経ての参戦だが、この前走札幌記念組というのは秋天とはなかなか相性が好いのはご存じのとおり。だが、今年の札幌記念は函館で行なわれた。
その札幌記念では、泥んこ馬場をものともせずに、後続に6馬身差をつける圧勝劇を演じたことは記憶に新しい。そして、本番でもどうやら馬場の悪化は避けられそうにないこと、ましてや、Bコース替わりとなれば先行有利になるのは確かで、その人気に一層拍車がかかる。
しかし、そもそも馬場が悪化すれば悪化するほど前には有利になるのは当たり前で、重馬場の着差をそのまま鵜呑みにしてはいけない。だからこそデムーロもそこを気にしているのだ。
ちなみに、重賞3連勝で挑むトウケイヘイローだが、実はサマー2000シリーズのチャンピオンというのが、データ的にはよろしくない。
サマーシリーズが開催されて8年が経つが、サマー2000シリーズのチャンピオンはこれまで一度も秋天で馬券になったことがないのだ。
<サマー2000シリーズチャンピオンの秋天での成績>
06年スウィフトカレント(7番人気)2着
07年ユメノシルシ(不出走)
08年ミヤビランベリ(不出走)
09年ホッコーパドウシャ(17番人気)16着
10年ナリタクリスタル(不出走)
11年イタリアンレッド(不出走)
12年トランスワープ(9番人気)17着
なんだかんだと水を差して申し訳ないが、決定的なコメントを一つ。
「馬が疲れているので天皇賞に出すのは止めようかなと思っていたのですが、
皆様にインターネットでも応援してもらっていますので、出走させるつもりです。」
~馬主・木村信彦氏のコメント~
ソース:http://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=78994
「ホントは休ませたいんだけど、ファンの皆さんが応援しているし、出さないとなるとKYだなんだと言われるし、出しとくか」というのが本音。
それでもトウケイヘイローを買いますか?
とはいえ、「展開は全てを凌駕する」ことを忘れてはいけない。
◎7ジャスタウェイ…ハーツクライ×ワイルドアゲイン
データ的にも血統傾向的にも、まったく合致しないが、「ハーツ産駒は秋に確変に突入する」法則に賭けてみる。
道悪は、オルフェのダービーの2着に入ったウインバリアシオンが実証済み。
ハーツクラ at ノーザンファーム空港牧場(Photo by 最強)
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